悩めるブラザーへ送る:250サンプルから算出したネット業界大手5社の年代別平均年収

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Helloブラザー。Umekiだ。

師走も落ち着き、そろそろ仕事納めだろうか。
年末年始は自分のキャリアを見つめ直す時期とも聞いている。
俺(28歳)と同年代の悩めるブラザーもきっと多いはずだ。

Helloブラザーテイストの記事で一度滑って背水の陣で臨んだこの記事
意外に反響があったぜ。何人かから連絡をもらい、実際に会った。いい出会いもあった。変化の激しいネット業界。自分はこれからどういう道を進めば良いのか、この年末年始にゆっくり立ち止まって考えてみるのも、悪くないんじゃないか?

The Startupの読者はスタートアップの経営者やベンチャー投資家もいるという噂を耳にしているが、世間的なボリュームゾーンとしてネット企業大手に勤めるブラザーたちも見逃せないだろう。俺の記事がMobageとかいうソーシャルゲームをやっている会社の社内メールで出回っていたという噂もキャッチしている。

悩めるブラザーたちのために、ネット業界大手5社の年代別平均年収データを人事関連リサーチ会社に依頼して作成した。ネット業界大手5社に勤める人口は2012年末では約2万人。このデータを見て、今後自分が進むべき道を考える参考の一つになれば幸いだし、これらの企業への転職を考えるブラザーたちにも有益な資料となるだろう。

250サンプルから算出:ネット業界大手5社年代別平均年収

「平均年収編」は下記の「詳細編」のデータを平均したもの。

とりあえず図を見よう!グラフを見よう!

最近、記事がバズらなくて凹むから、俺の考察はナシだ。もう疲れた。

ネット企業で20代で年収1,000万円超えは約1%のドリーム

このデータを元に、ネット企業の転職事情に詳しい、ブライツ・アンド・カンパニーの日比さんというおじさんに話をいろいろと聞いてみた。このおじさん、業界ではやり手らしい。

本人の希望により、目に線を入れておいたぜ。

まずは気になる年収のアップサイドの話だ。年収1,000万円が一つの指標になるが、今回の調査を依頼した会社によると「20代のサンプル数が130ほど、その中で1,000万超えは1人だけ。異常値として外しておいた」とのこと。確率にして0.8%。ネット企業の20代で年収1,000万円は、嵐もビックリのFor Dreamな世界といえそうだ。

日比おじさんはこれに加えて、「ネット業界大手企業で年収1,000万円越えは、役職的に部長以上や子会社役員、とエース級の営業やプロデューサー・プロダクトマネジャーと一部エンジニアに限られる。比率は決して多くない」という。

ネット企業大手5社の20代後半の平均年収は500-600万円

俺と同年代にあたるブラザーたちの平均年収は500-600万円というデータとなった。

データだけじゃよくわからんので、日比おじさんに聞いた。

「ちなみに大手5社に入らない、中小企業になるとこの水準から50万円くらいレンジが下がり、450万円〜550万円になります。ネット業界全体の水準としては20代後半500万円〜550万円くらいではないでしょうか」

ちなみに、ネット企業大手5社から転職する場合、どういうケースが多いのだろう。日比おじさん、詳しいんでしょ?教えてよ。

「全体的な傾向としては、起業やスタートアップへの転職が多い傾向にあるのはC社とR社。C社からは大手広告代理店への転職もある。R社は若手の転職が多い(離職率が高い)。Y社は転職先に大手が多く、比較的高い年齢での転職が多いですね。G社は業界内転職が多い、D社から業界内での転職は比較的少ない傾向にあります」

たしかにC社関連出身の起業家やスタートアップの人は多い気がする。ついでにC社関連出身の投資家はかなり多い。

気になるスタートアップ業界の平均年収は…

このネット業界ビッグ5からスタートアップへの転職を目論むブラザーも少なからずいるはずだ。

スタートアップの年収ってぶっちゃけどうなの???実は大手5社よりずっとブラックボックスだ。ねえねえ、教えて日比おじさん!

スタートアップでは平社員クラスのレンジは280万円〜500万円といったところが相場ですね。執行役員や取締役クラスでも500万円〜700万円といったところが多いように思えます。億単位でのシリーズAを終えているスタートアップのCEOなどは、次の会計年度から年収800万円以上に上げているケースも多々あります」

oh…厳しい現実だぜブラザー。ビッグ5からスタートアップへ転職する場合は、ほとんどの場合は年収アップは見込めなさそうだな。だが、スタートアップを志すブラザーたちは年収が第一条件ではないだろう。

時にはストックオプションという餌もあるが、俺と同年代のブラザーたちはストックオプションへの反応が薄いように見える。仮にIPOしてもロックアップが切れる頃の株価まで見越して、数千万円〜億単位に換金できる可能性はそう高くないのではないかと俺は思う。

スタートアップへの転職を考えるなら、経済合理性ではない、サービスへの想いがあるとか、中心人物としてのIPO経験などのビッグ5では積めないキャリアを歩みたいとか、そういう理由があるはずである。目先の年収を取るか、将来の価値を取るか。その将来の価値はビッグ5に留まっていては得られないものなのか。転職を考える人はその辺で悩むのだろう。

そうだ、日比おじさんに、相談しよう

日比おじさんは写真だと少しコワモテだが、会えば笑顔が絶えないいいおじさんだ。もともとリクルートキャリアで人材紹介業を手掛け、年間最優秀賞を受賞したり、「転職の赤本」という本でも取り上げられれ、ネット系有名企業の経営者は大体知り合いらしい。
しかも俺もお世話になっているStartup Base Campに入居する唯一の人材紹介会社社長らしい。

って書けって言われた。

ネット業界の裏側で暗躍している結構やり手なキャリアコンサルタントらしい。

って書けって言われた。

要はやり手ってことだ。YA・RI・TE。

笑顔が絶えない、ナイスなおじさんだ。こっそり相談してみてはどうだ。

Heyブラザー、俺だって悩んでるさ…

今回の記事は俺と同年代のブラザーたちに少しでも役立てばと思い、書いてみた。実は俺もこのビッグ5のいずれかの会社で、この季節に椿山荘で納会に出ていた時代があったよ。

独立する前はとあるスタートアップに2人目でジョインし、IPOか事業売却まで持っていくというトラックレコードを作ってから、独立なり起業なりをしようというキャリアパスを描いた時代もあった。しかし、そんなトラックレコードがなくても、今のところは何とかなってる。でも、このままフリーランスを続けていくのが最適なのかは、正直わからない。

スタートアップにジョインする前の俺や、独立する前の俺と似たような悩みを抱えている人はけっこういると思う。年収が全てではないが、転職を考える際の大きな指標の一つにはなるだろう。何かを新しく選ぶことは何かを捨てることを意味する。全ての希望条件を満たす次の選択肢など、ほぼないだろう。俺も独立した時は不安で、毎晩売上が頭を過ったよ。

ちなみにフリーランスという観点でみれば、ビッグ5の年収レンジよりもボラティリティはもっと高いということがいえる。実力主義の世界だ。

なので特にビッグ5に属するビジネスサイドのナイスなブラザーがいればぜひ俺に声を掛けて欲しい。ささやかながらに役立てることがあるかもしれないし、自分と近しい境遇の人が何を考えているのか純粋に知りたい。ランチかお茶でもしよう。FBから連絡してくれ。もちろん、日比おじさんに相談しても構わない。本気で転職したければ俺より日比おじさんだな。

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