今週から新企画を始めます。敢えての毎週土曜日に「その週で気になったニュース記事」を10〜20本くらい集めて紹介します。いわゆるキュレーションです。はじめてみようと思ったきっかけは2つ。
1つ目はtwitterで呟きっぱなしでもいいけど、ブログの方がストック資産として残すため、自分で後々探す時のアーカイブとして役立つ。2つ目は僕もいろんなキュレーターやGunosyのようなキュレーションツールを使い始めて、キュレーターが増えることにより、良記事が見つかりやすくなったり、複数のキュレーターが取り上げるネタのアナロジーが見えてくると価値があるんじゃないかなと思い始めました。
私の普段の情報収集ツールは40媒体程度をRSSで講読、イケダハヤトさん、加藤たけしさん、ユリコカイなどのtwitter curator、motion beat丸山さんのキュレーションブログあたりを最近は参考にすることが多い。
連載名は「ウメキのキュレーション」なので略して「ウメキュレ」にしておきますw 週末に珈琲でも飲みながらこの記事を見てその週にあった出来事を復習するのに参考になるという方が増えれば幸いです。初回はざっくり8/1〜8/10分です次回以降は直近一週間とします。日付順ではなくジャンル順の紹介とします。
ファイナンス
1:ベンチャーキャピタル企業のパーソナルブランディング–重要性の高まりを考える(8/9:CNET)
VCが自らの差別化のためには情報発信などのブランディングで差別化した方が優位性あるよという話。国内のVCでもこのスキルにはかなり差があると思いますし、このスキルの高い方に優位性があると思います。
2:【速報】まさに爆速!Facebookアプリを提供する「クロコス」の全株式をヤフーが取得 -アプリの内容をおさらい-(8/10:ソーシャルメディア集客ラボ)
これはかなり話題になっていましたね。ヤフーへのExitは国内スタートアップの理想型の一つと言えるかも。設立1年半でのExitにも驚愕。
3:株式会社ロコンドの第三者割当増資の完了について (8/10:msn)
一時期、とある記事での炎上もみかけたロコンドですが(私にはああいう記事はさすがにリスク高すぎて書けませんねw)調達額は明らかにされていませんが、今までの規模からすると今回もそれなりの規模(数億程度)ではないかと推測されます。
マーケティング
1:アイスタイルとアライドアーキテクツが業務・資本提携へ–ソーシャル戦略強化(8/1:CNET)
こういうアライアンスディールは今後の展開に注目したいですね。アイスタイルからアライドへの出資もあったようですね。アライドはFB連携モニプラなどのソーシャルメディアマーケティング(SMM)事業に力を入れているようですが、自社製品があるのは良いですね。今後に期待。
2:ソーシャルメディアで視聴率をアップさせることはできるのか?(8/8:in the looop)
具体的にはtwitterの盛り上がりと視聴率の相関に付いてですが、「0.5%程度は影響がある可能性がある」との結論です。本誌ではスマートテレビ関連記事も書きましたが、今後の注目分野の一つとしてカバーします。
3:インバウンド・マーケティング(ブライアン・ハリガン)は、ソーシャルメディア時代ならではの、古くて新しいマーケティングコンセプトと言えると思います。 (8/9:tokuriki.com)
マーケティング界で話題の「インバウンドマーケティング」ネタ。紹介されている書籍は私も読みましたが、2011年初の発売ということもあり、少し情報が古く、物足りない印象がありました。徳力さんのこの記事はインバウンドマーケティングの概要を掴むのにまとまっており、極論この記事の内容を抑えておけばokかと思います。
4:クラウドファンディングはユーザとの対話−−SAKELIFEを通じて感じたクラウドファンディングに必要な3つの考え (8/9:Startup Dating)
クラウドファンディングのノウハウというよりも、twitterマーケティングの考え方に共感。ビジネス目的のtwitterアカウントの98%くらいが上手くいっていないと肌感覚で感じますが、対面に近い温度を感じる対応ができるのであればやる意義はあると思います。しかし、ほとんどのアカウントにはできていないことでしょう。
新サービス・運用
1:『クックパッド』『LINE』『Wantedly』ヒットサービス担当者が語るデザイン設計の極意【五十嵐悠紀のUI/UX座談会】(8/8:エンジニアタイプ)
私も寄稿している媒体の記事ですが、メジャーサービスにおけるUI/UXの考え方がかなり参考になる内容の記事でした。like数も1,000越え。こういう明確なバリューとなる切り口を私も模索したいですね。
2:デジタルコンテンツの有料配信プラットフォーム cakes(ケイクス) 一般向け正式オープンに先立ち、第一弾執筆・登場予定者を発表! (8/8:Piece of cake社ニュースリリース)
Umeki Salonでもそのビジネスモデルが秀逸と話題となったサービス。プレスリリースに関わらず500like越えはよほどファクト・インパクトが強く、注目度が高いと言えるでしょう。このジャンルに関しては本誌でも後日記事をリリース予定です。
3:【企画】シードは見積りなんか取るなーー神谷アントニオ氏が語るスタートアップ開発プロセス8つのヒント (8/9:Startup Dating)
愛すべきアントニオ氏のインタビュー記事。サービス立ち上げの実務のかなり生々しいことが描かれている。
4:【イベントレポート】8/2 ゲーミフィケーション導入ワークショップ(8/10:gamification.jp)
「ゲーミフィケーション」というキーワードはバズワードだったのか、一時期よりあまり耳にしなくなりましたね。記事の後半で「プレイサイクルデザイン」についてNike+の例などを用いて触れられています。私は「サービスにおける具体的なプレイサイクルデザイン」はUXの根幹となる点だと思っています。ゲーミフィケーションはプレイサイクルを円滑にするための施策の一つであると考えています。「プレイサイクルデザイン」はバズワードではなく、サービス設計の際に業務として組み込む重要性がかなり増していくでしょう。私は現在、この分野に力を入れています。この記事のNike+のようなプレイサイクルを自分が携わるサービスで具体的に描いてみると打ち得る施策が浮かんでくると思います。
社会
1:スタバでMacBook Airを広げて威張る奴がどこにいる?論点の見えないノマド批判に反論する日本の“ノマド先駆者”佐々木俊尚さんに聞く【後編】(8/8:ダイヤモンドオンライン)
私自身が客観的にそう見られるであろうことから、炎上ワードである「ノマド」に私は敢えて乗らないようにしています(とはいえ、一度炎上していますがw)起業家批判と根本的には似ていて、新しいスタイルに対しては一定層のネガティブな人はいる。それだけのことかと。僕自身はやむを得ずサンマルクでMBAを広げていることはありますね
2:田原総一朗、上杉隆、下村健一、内田裕子が語る「ジャーナリズムとは何か」(8/10:ihayato.news)
自分自身がジャーナリストであると私は思っていませんが、この論点は参考になりました。「ジャーナリズムはビジネスを放棄する場合がある」という意見がありますが、この定義が通るのであれば、私自身はビジネスを優先するのでジャーナリズム足り得ないかなと思ったり。「取材の重要性」「頭ではなく尻を叩く」は同意。この辺は肝に命じたいですね。
海外
1:Yelp Q2業績は売上増、損失縮小でウォール街予測を上回る。売上3270万ドル、純損失200万ドル (8/2:Tech Crunch)
四半期で3,500万ドルの売上、赤字200万ドル。時価総額は15億ドル。CGMサービスの収益性に興味があり、yelpのようなモデルがどれくらい今後利益を上げられるかは国内CGMのベンチマーク指標になります。
2:スターバックスとモバイル支払いサービス、Squareが全面提携―アメリカ全店の支払いに採用、ハワード・シュルツCEOがSquareの取締役に就任 (8/10:Tech Crunch)
スタバの出資にも驚きですが、未上場で評価額が32.5億ドルというのが驚愕の数字です。squareのようなBtoBビジネスは、大企業との取引の障壁がかなり高いでしょうが、スタバの導入により一気に横展開が進み、社会的なインフラとなるポテンシャルを秘めています。squareの年間取引高が既に6,000億にもなるというのも驚き。次代の巨大のプラットフォームとなるべく大きな第一歩といえそうです。あとはどれくらいのスピードでプラットフォームになるのかが興味の焦点ですね。