B Dash Camp2018福岡ピッチアリーナ出場企業から本戦進出を予想する

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2018年3月15日、16日のB Dash Camp福岡に参加させていただきますが、HPや公式Facebookなどでピッチアリーナの出場企業が掲載されていたので、そちらをご紹介しつつ、予選から本戦へ進出するスタートアップがどこかを独自に予想してみるという、チャレンジングな記事です。言い換えると、真面目に予習しているということですw

B Dash Campのページはこちら

いつもピッチを会場で見て、結果発表をレポートしていましたが、HPとか調達記事とか見れば、ある程度のご紹介はできるものかなと。

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並び順ではなく、資金調達リリース済みとそれ以外に分けて見ていきたいと思います。

企業HPなどのURLも貼っておいたので、審査員の皆さんや会場の皆さんは、この記事を参照しながらピッチを聞くと、聞きやすいのではないかと思います。

資金調達リリース済み:9社

<ウメキワークス掲載済み:7社>

☆ベルフェイス:インサイドセールス
投資家:インキュベイト
前回ラウンド:2016/09/16に1.6億円調達
記事URL:こちら
公式HP:こちら

2016年の調達のため、ウメキワークスはまだレーティングがない時代でした。企業HPにリリース1年で400を超える実績ということで、リクルートななどの大手も使っており、トラクションはありそうですね。

営業マンのコストダウンツールということで、それなりの価格帯でも効果が明確であれば十分課金されていくでしょう。地味な領域ですが、トラクションがあるということで、無難に本戦に進みそうな企業です。

ちなみに同社の定義する「インサイドセールス」とは「訪問しないセールス」のことを指すようで、ぱっと見「社内営業のことかな」と思いましたが、違うようですね。

☆HERP:HR(自動連携採用管理)
投資家:赤坂優氏、西川順氏
前回ラウンド:2017/12/19に数千万円調達
記事URL:こちら
企業HP:こちら
ウメキワークス評価:B

かなり良さげなサービスとしてご紹介した記憶がありますね。ちなみに本日、8名の経営者のパートナーが発表されており、なかなか珍ししい手法のプロモーションを取って来ている印象。

まだクローズドベーたでしか運用されていないとのことですが、求人媒体を一元管理するという、採用効率化ツールで、採用版Google Analyticsを標榜しています。明確にニーズがある領域であることと、なんかサービスとして伸びそうな雰囲気を直感で感じ取りました。ここも手堅く本戦進出と予想。

justInCase:FinTech(P2P保険)
投資家:500 Startups Japan、青柳直樹氏
前回ラウンド:2018/02/07に3,000万円
記事URL:こちら
企業HP:こちら
ウメキワークス評価:D

保険関連のサービスは、一貫してコンセプトが面白くてもマーケがワークしないと厳しいという見解で、こちらのサービスの場合はそもそも立ち上がるかちょっと怪しいというのと、P2P保険というコンセプト自体がそこまで受け入れられるものではないと、私は判断しています。

RoboMarketer:ネット広告レポート作成(AI)
投資家:赤坂優氏など
前回ラウンド:2018/01/17に4,000万円調達
記事URL:こちら
企業HP:こちら
ウメキワークス評価:C

たしかにレポート作成をAI化できるのは便利なんですが、それって広告代理店の業務のコストダウンになるくらいで、そこまでアップサイドの広がりがありそうなものですかね?というのが疑問です。

ニューレボ/ロジクラ:クラウド在庫管理(AI)
投資家:ジェネシア・ベンチャーズ
前回ラウンド:2017/12/20に5,000万円調達
記事URL:こちら
企業HP:こちら
ウメキワークス:B

AIで需要予測して過剰在庫を圧縮するというコンセプトのサービス。このコンセプト自体は非常に良いと思うし、オペレーションも現実的にワークしそうなイメージがある。

課題はどうやって導入企業を獲得していくかであろうが、12月の記事では事前登録ユーザーに50社の応募があったとのこと。実際には、コストダウン系サービスはリアル口コミでのバイラルで伸びやすいと思う。

本社が福岡という点が、東京支社も置いてはいるものの、競争力的には難点かなと感じる。ギリギリ本戦に出場できるか際どいと予想。

WhatzMoney:FinTech(不動産)
投資家:D4V
前回ラウンド:2017/06/29に8,000万円調達
記事URL:こちら
企業HP:こちら
ウメキワークス:C

住宅ローンの借り換えサービスで、需要自体はあるかと思うが、競合のモゲチェックの方がVCもGCPが入っており、リアル店舗展開もするなど、一歩先に進んでいる印象。WhatsMoneyはモゲチェックのB2Cと異なり、B2B2Cでユーザーを獲得していくとしている。サービスLPも住宅施工主向けになっていたりします。

必ずしも寡占される領域であるとは思わないが、B2B2Cでスタートアップのために中間者のBがそこまでスムーズに動いてくれるとも思えず、個人的にこの領域であればモゲチェックの方が強そうに思える。

☆ユアニチャー:D2C(家具)
投資家:ジェネシア・ベンチャーズ
ラウンド:2018/03/02に3,000万円調達
記事URL:こちら
企業HP:こちら
ウメキワークス評価:B

先日出したばかりのウメキワークスでも紹介していますが、家具はD2Cには向く商材であると感じている一方で、買い替え頻度高くないよなと感じてしまいます。

家具系スタートアップがスケールしたのをあまり見たことがない気がしていて、Houzzってその後大丈夫なのかなと思います。あれはメディアですが。

低価格D2C家具は良く言えば、IKEAをディスラプトする!と言えますし、マーケ次第ではその可能性もなくはないので、否定し難いです。本戦に進めるかギリギリのラインと予想。

<ウメキワークス未掲載企業:2社>

☆Co-Labo Maker:マッチング(研究関連)
投資家:プライマル
前回ラウンド:2018/3/13に3,000万調達
URL:こちら
企業HP:こちら

本日調達が発表されたばかりのホットな案件ですね。ゆえにまだ掲載されていません。研究関連のマッチングサイトという印象。率直に言って、そんなに流動性が出ないのではないかと思います。その一点で厳し目かなと。

カケハシ:ヘルスケア(薬剤師)
投資家:Draper Nexus Ventures、GREE Ventures、500 Startups Japan
前回ラウンド:時期不明
企業HP:こちら

調達リリースが出ていないのですが、企業HPには株主名がきっちり記載されているので、こちらでご紹介。

HPを見ても非常に分かりづらかったのですが、患者と薬剤師のマッチングサイトと考えれば良いでしょうか。実際に、ユーザーとして病気になった時に医者に行って薬をもらわなければいけないというのは、文字通りペインを感じているので、オンラインマッチングで処方されると大変有り難い。というか、こういうサービスがないとおかしい。

ちょっとHPだけでは分かりにくいので、こちらはピッチを聞いてみたいですが、可能性はあるサービスなので、こちらも本戦進出ギリギリあり得るかもと予想します。

資金調達リリース確認できず:9社

ActEvolve:XRe-Sports
企業HP:こちら

まずですね。XRってなんなのだろうか…と。ググった感じですと、なんちゃらリアリティのことで、XにはVとかMとかAとかが入る感じっぽいですね。なぜXRとこの企業が標榜しているのかはちょっと謎ですね。

企業HPで動画を見てもらうのが早いと思いますが、これはちょっとピッチを聞いてみないと判断しにくいですね。國光さんが好きそうな感じはしますが。

FactBase:仮想通貨(AI)
紹介記事:こちら
企業HP:こちら

多分面識ないのですが、高橋CEOはUmeki Salonにいらっしゃる方ですね。仮想通貨業界のブルームバーグを目指すということで、分かりやすいコンセプトであることと、時流に沿っていますね。すでに複数の個人投資家から調達済みのようです。

SIGNALというサービスを準備中で事前登録を受付中とのこと。うーん。これもピッチを聞いて見ないと判断しにくいですが、紹介記事を見ると「アナリストレポートも出す予定です」とあり、本当に仮想通貨業界のブルームバーグ的立ち位置を取れると面白いですよね。

今回のイベントでは大穴といった立ち位置ですかね。

GAUSS:AI(競馬)
企業HP:こちら

既にアプリがリリースされていますが、AIによる競馬予想。わかりやすいですが、それ以上でもそれ以下でもない気がします。仮想通貨と競馬では同じAIアプローチでもちょっと違うというか、競馬は自分で予想するところも含めてのエンタメだと思うので、AIで競馬予想はあまりはやらないと思う。

☆ラボナビ:研究支援
企業HP:こちら

これもCo-Labo Makerと似た、研究とスポンサーのマッチングサイトですね。流動性が低いがゆえにマッチング数少なそうという同様の理由で厳しいと感じました。

MINT:ファンプラットフォーム?
企業HP:こちら

今回一番情報がない企業なのですが、私がやっているオンラインサロンの胴元であったシナプス創業者のたむけんの新サービスです。ちょっと中身が全然わからないので、コメントしようがないです。ピッチを聞いてみたい。

Morphus:AI(アバター)
企業HP:こちら

今回は海外ベースの企業が少ないですが、サンフランシスコベースの企業ですね。ロケーションをベースとしたアバターSNSだそうで、アプリをDLしてやってみたんですが、AIアバターで語り合いたいほどには寂しくないというか、ユースケースがあまり想像できませんでした。

近くに「nishida」さんがいたのですが、B Dashの西田さんじゃないかなw 違うかなw

Pear:EC(一元管理×ECコンサル)
企業HP:こちら

オムニコアというECのタスク管理ツールを標榜しており、一元管理機能とコンサルティング機能を謳っています。

この手のECの業務効率化やアップセルツール(CRMたCVR向上的な)は結構既にある印象で、HPをみてもわかりにくいので、あまり使われない気がします。回収不能判定。

Subdream Studios:VR(ソーシャル)
投資家:cognitive investments、ジェネシア・ベンチャーズ、DeNA、HTC、Macro
企業HP:こちら

ロサンゼルスベースの企業ですが、企業 HPには日本の投資家の顔ぶれが並んでいたので、抜粋しておきました。

HPを見ると、キングダムウォッチャーとメガオーバーロードなどの主にオキュラスに対応したVRゲームが4つ紹介されています。全てではないですが、紹介動画を見るとビジュアルはかなりのクオリティなので、跳ねる時は跳ねそうなゲーム会社に見えました。

こういうのにgumiは投資していないのでしょうか。明らかにVRの中では筋が良さそうでした。

東京ハース:民泊?(インバウンド)
企業HP:こちら

訪日外国人向けの民泊的サービスに見えます。ただ、HP上からではサービスのクオリティはあまり高くは感じませんでした。色々と見づらい。

民泊というよりは一定期間、1ヶ月とか3ヶ月程度住むところをマッチングさせようとしている感じなので、民泊という表現は適切ではないかもしれませんね。マーケット自体はありそうなものの、プロダクト構築力が低そうで厳しいと見ます。

本戦進出企業を予想!優勝はHERP!

ぶっちゃけた話、審査員の顔ぶれに寄るところはあると思うんですよねw 予選審査員は下記の方々です。敬称略。

稲垣佑介(クルーズ)
倉林陽(Draper Nexus Ventures)
堤達生(グリーベンチャーズ)
有安伸宏(Tokyo Founders Fund)
室山真一郎(LINE)
坂本義親(ORSO)

そりゃ多分、Draperとグリーベンチャーズが株主にいる、カケハシは通過しやすいのではないでしょうかw などの邪推も交えつつ、下記の企業が決勝進出と本誌では予想します。

<優勝候補>
HERP:HR(自動連携採用管理)
Subdream Studios:VR(ソーシャル)

<妥当な線>
ベルフェイス:インサイドセールス
ニューレボ/ロジクラ:クラウド在庫管理(AI)
カケハシ:ヘルスケア(薬剤師)

<大穴>
FactBase:仮想通貨(AI)

本戦の審査員は下記の方々です。敬称略。

朝倉祐介(シニフィアン)
福島良典(Gunosy)
木村新司(DAS Capital)
國光宏尚(gumi)
佐藤裕介(ヘイ)
塩田元規(アカツキ)

塩田さん以外は全員Umeki Salonにいらっしゃいますねw いつも皆さま、ありがとうございます。

それぞれお好きな分野もあるかと思いますが、バランス良く評価されそうな気がするので、本誌の優勝予測は「HERP」とさせていただきます。

これで予選敗退とかだったら、私の目利き力がなさすぎますね。

リスク取った記事を出してみましたが、皆さんも是非記事のURLから気になり企業のHPなどを見てみたりして、このサービスはどうかな?と自分の頭で考えてみることをお勧めします!

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それでは皆さま、福岡でお会いしましょう。会場で寂しくしておりますので、お気軽にお声がけください。

あ、ウメキワークスをまだご購読いただいていない方はこちらから是非。VCにも数社、ご購入いただいておりますよ。



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