「梅木雄平の全く役に立たないラジオ」をVoicyでやってみて気づいたこと

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先日、承認制CGMラジオ的サービスのVoicyを始めたよという記事を出しましたが、12回分くらい配信してみていくつか気づいたことがあったので、整理がてら紹介します。

ラジオ

ラジオ「パーソナリティ」の意味

ラジオは情緒価値訴求に適しているという話は、Voicy始めたよ記事の中でもご紹介しています。

そういえば、ラジオで話す人のことを「ラジオ・パーソナリティ」と呼びますが、「パーソナリティ」とは「人格」という意味です。

極論、話している内容に情報価値がなくても、リスナーは「この人好き」となれば、もはやその人の一挙手一投足がコンテンツになります。

ちなみに経沢さんから言われましたが「ちょっとコーヒー飲みます」という発言すら、好意的に解釈されてしまうらしいのです。

我々、ネット芸人みたいな人々は、普段ほとんどの読者やリスナーに直接会う機会はないので、何らかの露出を一部切り取られて解釈されることが多いです。

私自身も一ユーザーとして、「あの人はなんか好き。なんか嫌い」というのは、お会いしたことがない人に対して感情を少し持ってしまうこともあります。

その際に、情報価値よりまず好き嫌いが前に来て、情報をフラットに判断できないことがある気がします。

極論すると、情報はAIに負けうるが、キャラはAIに負けないということです。好きにさせたもん勝ちと再認識。

暇なリスナーは案外いる

私の場合、noteやサロンが一応情報価値提供(しかも課金)の場なので、ラジオでの情報価値訴求に抵抗があるし、棲み分ける必要もあるということで、「全く役に立たないラジオ」とたぶん8回目の配信くらいで名前を決めました。

「全く役に立たない」と宣言することで、情報価値が欲しいユーザーをブロックする意味を持たせたので、多分リスナーはガチで暇な人たちな気がしますね。自分だったら、こんな役に立たないラジオ聞かねえよ!と思う。

それでも回によっては1,000人以上聴いてくれたりしています。「鮨屋デートで感じた孤独」とかが人気だったようですので、まだ聞いたことがない人はぜひ。臨場感に溢れ、その光景が眼前に広がるというリアクションも多数ありました。

ストック性が高いので賞味期限長いコンテンツの方が良い

Voicyをリスナーとして使ってみると、作業BGMや車の中など移動中に聞くことが多く、毎日配信時間が決まっている生放送ではなく、基本的に録音で聴くことを想定されていることもあり、一気に聴くというユーザー行動が少なくなさそう。

例えば、2/1に収録した回を3/1に聴くユーザーも案外いるということ。

これを鑑みると、ニュースの朗読の練習に使っているセント・フォースチャンネルの放送内容とか、ガチで無価値に等しいということになります。賞味期限切れのニュースなんて、誰も知りたくない。

ロングテールに強い構造にあるので、賞味期限の長いコンテンツをストックしていくのが、Voicyというプラットフォームの攻略においては、戦略上、吉といえます。

ゆえに、情報価値より、情緒価値で、「全く役に立たない話」が逆説的に価値を帯びてくるのではないか。と仮説を立て、番組名を「全く役に立たないラジオ」としてみました。

記事書くより楽なのがいいね!

プロのパーソナリティから見ると我々CGMはクオリティがイマイチなのでしょうが、クオリティってそもそもなんだよと最近感じていて、噛まずに喋れるけど、ただニュース読んでるだけと、噛みまくりだけど話面白いのだと、後者の方がコンテンツ価値が高く、クオリティが高いと思います。

記事だとけっこう推敲しちゃって時間かかることもあります。言葉を短くしようとか、削ったり整えたりしちゃうんですね。Voicyは一発取りだと編集含めせいぜい15分程度でいけちゃいます。

これはコンテンツパブリッシャー側からすると、非常に生産性が高いんです。ユーザー側は、記事読むよりラジオ聴く方が時間は取られてしまって、結果的にリーチできる数はテキスト記事よりまだ全然少ないのですが、記事より接触時間が長いので、ユーザーをファンに転換させるのに向いている。

テキストで広く集めて、音声でユーザーエンゲージメントを上げる。という使い方が、適切なのでしょう。

コメントは顔が見えた方が良い

記事以上にリーチ数が少ないので、リアクションが少なく、リアクションなさすぎると継続モチベーションが下がってしまいがちです。

しかし、コメント欄が完全匿名で、知り合い以外お前誰やねん!状態なので、コメント欄はソーシャルログインで連携しておいてもらえると嬉しいなと思いますね。

普通のラジオだと「ペンネームなんちゃらさん」からのお葉書を読み上げるとか、なわけですが、オンラインですしコメント者の顔も見えた方がいいですね。コメントユーザーはソーシャルログイン前提とかで。

ざっくりと、こんなことを考えてました。やはりリスナーとしてではなく、発信者としてやってみてこそ、気づくことが多いですね。消費者より、生産者になる方が、面白いなと感じます。

いつまで続くかわらないし、すごい気まぐれに更新しますが、すごい暇な人だけ聞いてください。全く役に立たない話しかしてないので。

感覚は掴めたので、週2くらい更新できるといいなあと。喋るの下手で、噛みまくりますが、やってみると案外面白いです。一人で喋り続けるの無理!っていう人もいるみたいですが、やってみるとわかります。

梅木雄平の全く役に立たないラジオ



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