Voicyなど音声コンテンツの今後の可能性

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最近ついに、Voicyを始めまして…(小声)

ますますコンテンツがnote、サロン、Voicyと分散していき、TheStartupと疎遠になっていっているのですが(笑)

それぞれのプラットフォームの性質を上手く見極めて、載せるコンテンツを最適化していきたいと思います。私の場合こんな感じですかね。

TheStartup:多くの人に読んでほしいコンテンツ用

サロン:トピックを軸に顔が見える人たちから意見を引き出す。たまにイベントで交流

note:情報価値を凝縮させ、スタートアップ関連情報を体系的に把握する。アーカイブ性や体系化を強く意識

Voicy:テキストのみで伝わらない人間性を押し出すことで、情報価値ではなく情緒価値を訴求する

こんな感じでしょうか。

目下強化グロース中のnoteマガジンは「情報価値」を推していますが、単純な情報価値は実はリプレイスされやすい。単純に整理された情報価値に加えて、私独自のオピニオンが入っているので、機能している感じで、それも含めて情報価値といえば情報価値です。

リプレイスされにくいのは、情緒価値です。単純にいえば、ファン化させてしまうということです。ファンになれば、その人のどんなコンテンツにでも触れてみたいとか、思ったりするじゃないですか。

そういった情緒価値でのファンが多い人は、その人がコアとするコンテンツの周辺でのエンゲージメントも取れる可能性があり、寿命の最大化に繋がります。

曲が売れなくなっても、ひな壇で成立しているアーティストとかいるじゃないですか。

個人の時代においては、一人で何役もできる人が最強に近づいていきます。

100人中1位の分野を3つ掛け算すれば100万人に1人というキャリア論がありますが、掛け算が多いほどオリジナリティが上がり、代替できない個人になっていきます。

なので、100人中1位が2つ、30人中1位が2つとかの掛け算でもいいんですよ。掛けると900万人に1人の人材ですよ。エッジ立ってれば。

厳密には、100人や1,000人の中で1位をいくつ持てるかの勝負ではあると思いますが。

前置きが長くなりましたが、音声コンテンツの今後の展望を考えてみます。

V

音声コンテンツのマーケティング最適解を考える

まず「誰が」「いつ」「どんなシチュエーションで」「何を」聞くのが最適なのかというのを考えていく必要があります。非常にマーケ的な整理の仕方ですが。

①:「誰」をターゲットにするか

基本的には、「梅木を知っている人」と「梅木をはじめてvoicyで知る人」に分れます。

「梅木を知っている人」の中でも、番組の時間や頻度にもよりますが、ラジオは一定の時間ロックされるので、「比較的好意的に感じている人」じゃないと、長く視聴できないので、固定リスナーにはなりにくい。

なので、既にそれなりに好意を持ってくれている人が聴いてくれて、エンゲージメントを深めてくれることが想定されます。

Voicyではじめて知って聴いてくれる方もいるかと思いますが、固定リスナーに定着するCVRは低いでしょう。興味関心が合致しない限りは。

よって、「少し好意を持ってくれている人」がターゲットで、「その人たちのエンゲージメントを高めにいく」のが適切な狙いとなります。

②:いつ聴くのか

真剣に腰を据えてやるのであれば、毎日8時配信とか、固定するとリスナーは定着しやすいでしょうね。一般的なラジオ番組はそうです。

人口的に会社員が多いですから、記事の更新タイミングと同じで、通勤時間とランチ帯と寝る前あたりが良いのでしょう。そこに合わせてソーシャルでシェアするとCTRは上がりそう。

③:どんなシチュエーションで聴くのか

これの想定により、最適な尺が全然違うんですよね。

動画コンテンツの場合、特にSNSでバズを狙う動画の場合、音出しで視聴してもらえる率って低かったりします。イヤホンしてない時に、FBのタイムラインをエレベーターの中で見てて、音がないと楽しめないコンテンツだと、ちょっと辛い。

音声コンテンツは、イヤホンしてる状況か、イヤホン不要で一人で部屋にいるとか、車に乗っている。そんな状況のどちらかになるでしょう。

イヤホンしてる時は移動中が多い。電車乗ってたり、歩いていたり。ここに最適な尺は、1コンテンツ3-5分くらいだと思います。エンドレスで30分聞き続けなきゃいけないとか、辛い。

コンテンツが3分ごとに細切れになっていて、目次見たいな感じで再生できる。VoicyはそういうUIになっています。

既存のラジオは未だに60分放送とかもあり、完全視聴完了前提で尺を考えておらず、既存の枠組みに乗ったままだなと感じます。悪しき習慣のままで、2018年にアジャストできていないという。

④:「何を」配信するのが良いのか

記事のようなテキストと、ラジオのような音声の違い。メリットデメリットを考えると、音声は「不完全さ」がメリットでもありデメリットでもある、最大の特徴と今のところ感じています。

テキストで「うーん」とか「あー」とか、謎の間合い見たいなのが多いと、うざいですよね。誤字だらけとかも。音声だと、普通に言葉に詰まったり、噛んじゃったりすることもありますが、それも含めて「味」なんだと思います。

これがプロのラジオの人だと「放送事故になるから間を空けるな!」「噛むな!」となるでしょうが、CGMラジオの場合、それが逆に長所に転換すると私は読んでいます。情報価値ではなく、情緒価値訴求なので。

情緒価値訴求とはいえ、コンテンツ不在だとマズイですよね。

適しているのは、記事に書けないような「内緒話」的なのは相性良いですよね。秘密を自分に打ち明けてくれる感じがして、リスナーが勝手に親密感を覚えてくれるはずです。

あと、情報価値を思い切って捨てて、情緒価値のみ訴求しにいくという割り切りにすれば、雑談なだけでもコンテンツ価値になります。案外、雑談って侮ってはいけなくて、雑談から新たな発見があったりもしますからね。

情報価値訴求のプラットフォームは他にあるので、そちらへ誘導するために、情緒価値を音声で上げにいくという考え方はありそうです。

音声コンテンツは今後どうなるのか

現在は基本的に、スマホで聴くひとが多く、やや差があってPCでしょうか。

私はガチで家にいる時間が長いので、集中する仕事以外のネットサーフィンや雑務、twitterをやりながらBGM的に流しますね。iTune、YouTubeと同列でぐるぐる的な。

今後デバイスとしてはスマートスピーカーの普及が想定されます。これは昔自分の部屋にテレビとラジオがあったように、おそらく一家に一台ではなく、スマホほどではないにしろ、一人一台的な普及の仕方になるかなと。

私は高校生の頃に福山雅治のラジオを聴いていた記憶がありますが(オールナイトニッポンはそんなに聴いてなかった)リビングで聴いているというのもありますよね。

コンテンツ数が多いに越したことはないのと、人々はどんどん暇になるでしょうし、暇の定義が変わってきていて、信号待ちですら「暇」になるので、上記で説明した隙間時間のコンテンツが求められていくでしょう。

隙間時間のコンテンツとして、twitterやFBのタイムラインや、普通に音楽も強いですが、それらの競合として音声コンテンツも挙げられますし、昨今流行りの動画コンテンツも同様。

TopBuzzVideoが最高すぎて、暇つぶしでも見るのですが、むしろそれ目的でiPadで視聴して気づいたら1時間経っている廃人ぶりです。これ、テレビを置き換えるポテンシャルめっちゃあるなと感じる。

動画コンテンツがかなり多様化してきていて、ユーザーの動画コンテンツを消費する時間量もかなり増えているであろう中で、音声のプレイヤーってpod castとRadikoくらいしか主要なものがないので、ブルーオーシャンといえばブルーオーシャン。

しかもCGMはまださほど盛り上がっていないので、動画ほどではないでしょうが、市場として伸びる可能性はあるだろうなと見ています。

Voicyが上手くEXITできるかは、また別問題ではありますが。

ということで、先行者優位があるであろう段階ということで、ネタをなんとか捻出して頑張って…いきたいですね…

ということでお時間ある方、4回目配信はボーナストラックもあるのでw
Voicy、聴いて見てくださいね。



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