最近、イケハヤさんがスーパースター経済について言及していて、はあちゅうのツイートをまとめた記事がありました。
・人気者はさらに人気になる。勝者総取り経済へ。はあちゅう氏の金言に触れよ。(まだ仮想通貨持ってないの?)
「スーパースター経済」でググってもそんなに記事は出てこないのですが、TheStartup的に歴史的に鑑みると「クリエイティブクラス」の勢力が増し、格差が拡大していくのが、スーパースター経済と言えます。
・「スーパースター経済が来る」ということをわかっていますか?(まだ仮想通貨持ってないの?)
・富はスーパースターに 労働分配率、世界で低下(日経新聞)
全体観を把握するために、上記を読んでおいた方が良いですね。
「スーパースター」ではない多くの読者にとって、一見自分には関係ない世界の話だと思うかもしれません。
いやしかし、けっこう関係あると思います。スーパースター経済と栽培マン論は表裏一体の概念です。
平たくいうと、スーパースターになれない人は、ジリ貧の生活が待っています。
既に2018年現在でも、スーパースター経済の時代は到来していると言えますが、今後実体経済においてその影響を感じる機会が増えるでしょう。
AIで栽培マンとスーパースターの差が極限まで拡大
本誌ではしつこく唱えていますが、AI化を中心としたホワイトカラーの生産性向上により、非クリエイティブ人材は淘汰されていきます。
旧時代はホワイトカラーの中のエリートと言われたような、公認会計士とかまさに淘汰される対象になるでしょう。「会計士なだけ」でそれなりの給与を維持するのが難しくなることが予想されます。
今は年収1,000万円前後のサラリーマンはそれなりにいるかもしれませんが、例えば2018年は予算1億円で年収1,000万の人を10人雇っている会社が、2028年には予算1億円で年収500万円の人9人と年収5,000万円の人1人を雇っていることは十分にあり得るでしょう。
実際に年功序列や同一賃金というのがおかしな考えで、パフォーマンス差は人によってかなりあるのが当然。
海外だと既にそうなのかもしれませんが、一部のエース人材の給与が高騰し、コモディティ人材の価値が下がっていくのは、本質論的には自明かと思います。
スーパースター経済の最たる例が、欧州サッカーだと感じます。移籍金の高騰具合がやばいですよね。1人の移籍に200-300億円とかかかる時代です。
しかし、高額な移籍金を支払っても、チームが勝ったりグッズが売れたりなどすれば、十分回収できる場合もある。
上記のイケダさんの記事ではあちゅうが「フォロワー数1万人前後のインスタグラマーのフォロワーが伸びづらくなっているらしい」という話をしていて、これはユーザーとして見ていても、そう感じます。
自分が勝てそうで、かつ伸びそうな市場に素早く参入せよ
ホリエモン級のスーパースターであっても、全プラットフォームで総勝ちできているわけではなく、twitterは強いけど、インスタは弱い。とかありますよね。
私自身は、客観視すると、サイヤ人でもなければ栽培マンでもない、クリリンくらいの立ち位置ということで、常に栽培マン逝きの恐怖を感じています。
しかし、「スーパースター経済」を脅威に感じつつも、努力次第でその経済の恩恵を受けることができるとも感じています。実際、今までオンラインサロンやnoteで恩恵を受けてきました。
我々一般人が一生栽培マンで終わらないために心がけることとしては、特にインターネットにおいては、プラットフォーム的なサービスでいかに良いポジションを取るかということが重要に思えます。陣地をどれだけ多くとれるかというようなゲームで、オセロ的な考えとも言えるかもしれない。
選定する市場も重要です。例えばサッカーとハンドボールだったらその市場のスタープレイヤーの経済的報酬と競技人口が全然違う。
サッカーの方がスターになる難易度は遥かに高いですが、そこでスターになれれば経済的な報酬は桁違いと言えます。しかし、ハンドボールだと競技人口少ないので、スターになれる確率はサッカーよりは絶対に高い。その代わり経済的にはさほど旨味がない。
話をインターネット市場に戻すと、個人として一つのプラットフォームで強いと、他のプラットフォームを始めた時に送客効果を見込めます。
例えば、私はtwitterのフォロワー数は1.8万人くらいですが、Voicyでもサクッと1,200人くらいフォローがつきます。たぶんtwitterフォロワーの5%くらいは転換してる気がするのです。
このように、いくつか強いチャネルを持っていると、新規参入時にも有利になるので、まずは一つでいいので、自分が得意とするプラットフォームを持つことです。
その中で栽培マンが考えるべき、スーパースター経済の時代でのサバイブ術としては、「新規プラットフォームでより良いポジショニングを取れるように頑張ること」戦略が最適かと思います。
おそらく今からYouTuberを目指そうとしても遅いですね。Voicyだったら競合も少ないし、YouTubeよりは確実に勝率は高そうです。
実際に普通の一般人から、インスタグラマーとしてスーパースター側になって、スーパースター経済の恩恵を受けている人だっているわけです。
コツとしては、そのプラットフォームの性質と自分の得意なこと(文章を書く、写真を撮る、喋る、など)が合致しているかと、そのプラットフォームのグロースタイミングの波に乗れるかで、成否が決まると思います。
ぶっちゃけ2018年時点で、一つも強いプラットフォームを持てていない人は、厳しいでしょうね。田端さんが「twitterでフォロワー1,000人いかない奴はゴミ」的な発言してしますが、一つの真理ですよ。
梅木の場合はどうなのでしょうか。大したアクティブでもないアカウントを含めるとざっくり下記のフォロワー数ですね。
☆外資系
2010年?:twitter:1.8万
2011年?:Facebook:3,500
2014年?:YouTube:弱い
2016年?:Instagram:弱い
?:feedly:8,000☆国産系
?:食べログ:1.8万(グルメ著名人枠は2016年から)
2014年?:オンラインサロン:500
2015年:NewsPicks:6,500
2017年:note:7,800
2017年:VALU:850
2018年:Voicy:1,200
新プラットフォームは1-2年に1度の頻度で登場するイメージです。上記に国内でのサービスグロース時期を記載しておきました。
ちなみにnoteは新規会員登録時のオススメアカウント、食べログはグルメ著名人枠というブーストでフォロワー数が勝手に伸びてます。先行者としてプラットフォームを牽引すると、プラットフォーム側からのアシストが見込める場合もあるんですよね。
繰り返すと、何のプラットフォームでもいいから、まずフォロワー1,000人集めるというのを目標にやってみるといいと思います。万単位いると、それなりの影響力が出てくるっぽいので、その次は万単位を目指して欲しいですね。
ちなみに経験をもとに話すと、プラットフォームが多少過疎っても、フォロワーの10%程度には最低でもリーチするという感覚値があります。
あと私はフォローバック狙いでフォロワー数増やすのは、クソダサいと思っていて、そこまでしてやりたいの?と思っちゃう派ですし、そういう人は見る人が見たらわかりますね。フォロー数の方が多いアカウントは、特に怪しいですね。twitterによくいますが。
スーパースターが主導するプラットフォームもある
ちなみにスーパースターは、何人か集まると「そのプラットフォームを彼ら主導でグロースさせる」ことができます。むしろプラットフォーム側から謝礼欲しいくらいですよねw
自らの力でプラットフォームをグロースできる存在は、そのプラットフォームが拡大すれば、先行者優位を築けるので、頑張る。というインセンティブがあります。
最初は下手でも、価値を提供する側に回るのか、栽培マンとしてシステムの上で言われたことをこなす側で終わるのか。
文字通り何もクリエイトできない人にとっては、社会の中で下層に沈んでいってしまう時代になっていくのではないでしょうか。
0.1%未満のスーパースターが総取りしてしまう時代に既になりつつある中で、栽培マンの状況が好転することはないでしょう。しかし、栽培マンでも一発逆転のチャンスが旧来よりもあることもまた事実です。
スーパースターへの道に挑戦するのか、栽培マンで甘んじて明日のご飯にも困る状態になっていくのか。やるべきことは自明ですよね。会社で作業員となっている場合では、ないのです。