課金しない人はファンではないのか?

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いいですね。とても可燃性の高いネタです。今更ながら、乗っておきます。

元ネタは岡崎体育さんのファンクラブの制度の話のようですね。

ファンクラブ会員が、コンテンツの閲覧やグッズ購入などのアクションを起こすことでポイントがたまる仕組みとなっており、ポイント数で分けられたランクによって、2ショットチェキや握手などの特典を受けられるようになります。 

出典:yahoo ニュース

すごいな。こんなんで燃えるんだなと思いましたが、僕は「お金を使ってくれない人はファンではない」とまでは思わないんですよね。それはちょっと極端だよなと。これは発信者視点に寄りすぎだな、と思いました。

自分のユーザーとしての日々の活動を振り返ってみると、youtubeやApple Musicで見ているアーティストや、インスタで見てる人。果ては、twitterで仲良くしている人もいますが、ほとんど課金してないんですよね。

彼らの何かしらの課金物があっても買っていなかったりする。

課金が唯一の、ファンが示すファン的な行動なのでしょうか。

そんなことはなくて、むしろ数百円の課金よりは、フォロワー数によっては、記事をRTしてくれる方がよほど有難かったりもしますし、影響力がない人であっても、温かいコメントをくださる方とかは、ファンとして立派な活動だと思います。

いいね!してくれるだけでも十分ですし、見えないところで口コミしてくれているかもしれない。SHOWROOMで課金せず、ROMってるだけの人もファンといえるでしょう。課金以外のファン活動って、かなり種類は多いと思われます。

最近は「ファン」という言葉すら重く感じていて、単純に「ちょっと好き」くらいでいいんじゃないかと思いますね。人の気持ちも、移ろぎやすいでしょうし。

もちろん、10年来のファン!という重いのがあっても良いですし、「最近知ってちょっと好きになったよ」というライトな感じでもいいと思います。

一言でいうと、「ファン」というのは定義が非常に広いし、かつ階層も実際はかなり多くて深い。

そして踏み込むと「ファンビジネス」を運営している人は、それを強く認識した上で設計できるかは収益性を上げるポイントであり、そういった意味で、岡崎体育さんの試みは、ナイストライだと僕は思います。

こんなご意見もありますが、「金銭順位で可視化」という点は実際どうワークするかわかりませんが、「ファンの階層によって対応を変える」という考え方は僕は正しいと思いますし、Umeki Salonでもやっています。

VIP枠の神系は無料ですが、一般人は有料とか、黎明期に加入くださった方は低価格のまま。とか。

ただこれを「金銭順位で可視化」は、運営サイドから見ると少し僕も抵抗がありますね。金を積まれても、掲載したくない広告とかありますからね。

僕はサロンとnoteという課金ビジネスを、自分がそれだけでも食えていける水準にコツコツ取り組んで育ててきたので、この辺は鼻が利く領域なのですが、「課金しない人はファンではない」と言い放ってしまうと、将来課金転換する見込みユーザーを逃してしまいかねない。機会損失が起きてしまう可能性があります。

厳密にはファンは「有料会員」と「無料会員」と考えるべきで、無料会員は今後の自分とそのユーザーの関係性次第では、有料会員に転換する可能性は全然あるわけです。

あと課金してくれている人が100%ファンというわけでもないと思います。課金した上で、つまらない作品だったな!とか思われて離れていく人もいるでしょうし、数年後にまた戻ってくる人もいるでしょう。

ファン、ひいては「好き」という感情は非常に流動的なものであるという前提を持った方が良いと思います。

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だからこそ「好きでい続けてくれる人」は真のファンでしょうし、大切にしたいですよね。

アンチが多いと、お前になどわかってくれなくて構わん!という気持ちは非常にわかります。僕なんて最近Voicyのコメント欄にまで「ほんとためにならなすぎて萎えましたね〜笑」とか書かれましたからね。

これを見て「うざっ!もうVoicyやめようかな」と思いました。

まあアンチの声には流されず、我々発信者側は日々淡々と頑張るのみですよね。

思わぬ人が自分のファンだったらしい!とかありますから、ファンを増やすための間口は狭めすぎないように僕はしたいですね。

上場企業の社長が「栽培マン記事、好きです!」とか言ってくださったりしたことも実際あって、諦めなければ定着するんですよ。

なので僕は「課金しなければファンではない」は浅はかな考えだと思っていて、「ファンビジネスはフリーミアムが大原則で、ユーザーの流動性が非常に高い」と思っています。

何がきっかけで課金転換するかわかりませんし、めんどくさいクレーマーが仕事をくれたりもしますからね笑

ファンとか、重く考えなくていいんですよ。ちょっと好きな日もあれば、好きじゃない日もある。この人のこういうとこは好きだけど、こういうところは好きではない。というのは、人間誰しもあると思います。

こいつは俺のファンで、課金してくれてるからいいやつ!こいつは「記事見ました」とかいうけど、課金してくれないからうぜえ!というのは、心が狭いどころか、合理的に見てビジネス機会を喪失していますからね。

ファンとクリエイターの関係について、ご意見ある方はtwitterなどでぜひコメントしてみてください。抽象化すると、サービスの在り方という観点で、普通に企業経営にも役立つ論点だと思います。

お前はnote買ってくれてないからファンじゃないなこの野郎!とか思いませんのでw



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