Facebookメッセンジャーのチャットボット「fanp(ファンプ)」を導入しました

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Facebookメッセンジャーチャットbotの「fanp(ファンプ)」をTheStartupでテスト的に導入を始めました。こちらの記事を読んで登録してみたら、運営者の方からご連絡いただいたので。

fanp_logo

メディア事業者としては、新規の流入チャネルには常に目を光らせておく必要があります。

botの話題は少しずつ耳にし始めている読者も多いかと思います。まずメディアの流入チャネルを整理しましょう。

SNS:Facebook、twitter、(リンクはないが)Instagram
検索:Google、Yahoo!
キュレーション:グノシー、スマートニュース
個別配信:メルマガ、LINE公式、LINE@アプリプッシュ通知

fanpはこれでいう個別配信にあたり、メルマガのリプレイスを狙います。いや、LINE公式やLINE@のリプレイスを狙っているともいえるでしょう。

fanpを運営するZEALSの代表取締役清水氏によると、各プラットフォーム上での企業関連botの数は以下の通り。

WeChat:世界9億ユーザー、800万アカウント
LINE:国内5,800万ユーザー、70万アカウント
Facebook:世界12億ユーザー、10万アカウント(公称は3万)

Facebookがプラットフォーム公開が最も遅かったため、botのアカウント数はまだまだ少ない。

しかし、メッセンジャー上でbotの露出が増えているなど、今後FacebookはLIVEと同様にメッセンジャー(中でもbot)に力を入れてくることが予想されている。いわば現時点でのメッセンジャーbot市場は、Facebookページの黎明期と似ているといえよう。

世界的にはWeChatほどの市場になるポテンシャルはあると言える。

国内ではLINE公式、LINE@が競合といえる。LINEのIR資料を見てみよう。

LINEメッセンジャー広告は約年間300億円の売上

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資料でいうとメッセンジャー型がLINE公式、LINE@に相当するといえる。

LINE広告の2017年1Qの売上は139億。そのうち54%の75億円がメッセンジャー型。年間にすると約300億円の規模。クライアント数は567件で、四半期平均単価1,322万円。実際はLINE@も含まれるはずなので、四半期平均単価はもっと低く、推定1,000万円前後。

3ヶ月で1,000万円なので、月額350万円前後で、年間4,000万円前後。LINE公式メディアが月額250万円〜なので、カスタマイズ含めた平均単価としてはさほど大きく外れてはいないはず。

売上自体は上がっているものの、公式アカウント数の導入社数の伸びは鈍いですね。たしかに、年間4,000万円払うのって、そんな簡単ではなく、予算を持つ広告主は限られていますよね。

ただ、2017年6月時点でもメッセンジャー広告市場はこれくらいはあるということです。

LINEとFacebookは個人情報のデータ量が異なる

LINEとFacebookでは、取得できる個人情報のデータ量が全然違ってきます。LINEは比較的浅い個人情報なので、相対的にFacebookよりはターゲティングには不向きといえます。

Facebookメッセンジャーbotは、ターゲティングを細かくできるという点は優位性があるといえるでしょう。

マスに広く浅くリーチしたい場合はLINEでも良いかもしれませんが、ターゲットに深く刺して何かしらのアクションを起こさせるコンバージョン狙いであれば、Facebookのほうが良さそうです。

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fanpはPVではなくエンゲージメントを重視しており、PV稼いで広告モデル、ではないメディアにとっては良いツールになりそうです。TheStartupでの運用には向いていますね。

TheStartupのメッセンジャーbotに登録いただいた方は管理画面から見れるので、「これは!」という方に対しては、私からアプローチをかけることができます。botは自動返信だけではなく、切り替えで私が手動で応答することもできます。

まずはぜひ、TheStartupのメッセンジャーbotにご登録を。PCやスマホで記事を見ていても、右下にメッセンジャーのアイコンとか誘導枠出ていますので、ぜひそちらをクリックいただけると。ちなみに、

ただのbotではない、umeki bot的なつぶやきもしつつ、うざくない程度に定期的に送りますので、新しいもの好きな方はぜひ試してみてください。

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fanpはFacebookメッセンジャーbotでLINE公式の牙城を崩せるのか?田端さんの食い扶持をディスラプトできるか、楽しみにウォッチしていきたいと思います。

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fanpはメディア向けと企業向けがあり、メディア向けはユーザー規模に応じた月額課金ですが、その月額課金ではなく、清水氏曰くユーザー獲得の広告運用でのマネタイズを主に考えているようでした。

他メディアの方もまずはfanpに取り組んでみてはいかがでしょうか。



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