追記:2016.1.18 18時
偏差値70は上位2%くらいだという読者のご指摘があり、当初の記載「偏差値70」を「偏差値75」に訂正します。本当は80ないとキツイのかも。。
普段あまり芸能ニュースに関心を示さない僕でも、ベッキーとゲス極の不倫騒動の露出を浴びすぎて、先日大学の音楽サークル仲間から「ゲス極、音楽はいいんだよ」と聞いて、プロの輩出するサークルですから、奴らは適当なことは言わないはずだと思い、聞いてみたのですが、たしかに音が新鮮で才能を感じました。最近のボーカルってダサカッコいい的なのがトレンドなのかそういうの多いなあとは思いましたが、音自体はカッコイイ。
川谷絵音もベッキー側のCM契約打ち切りなどの代償があるとはいえ、この騒動でマスに認知させて、僕まで曲を届けたわけですから、これは稀代のグロースハッカーなのかもしれない。と無粋なことを考えてしまいました。
彼は色々と避難されているのでしょうが、ゲス極の音楽を聞いていて思い出したのは、恋愛経験値と音楽性の豊かさは比較的相関するという話です。僕も下手ながらに真面目に音楽に取り組んだ時期があるのですが、特にボーカルの場合は表現の幅、豊かさが恋愛状態と見事に比例しますし、童貞の歌はどうしても童貞っぽさが良くも悪くも出ます。
よって表現の引き出しが多いアーティストほど、恋愛の経験値が豊富で、それを芸の肥やしにしている。はずなのです。なので、ゲス極の曲を聞いて、ああ、川谷さんというのはよく恋愛をしているし、かつとても才能のある方なのだと思って、関心しました。
音楽の話から離れて、僕のホームグラウンドである文章の話へ移行します。
東カレWEBの仕事をしていると「よくこんなものを書けるよな・・」という代物にぶち当たることが度々あります。僕も文章でも生計を立てている身ですし、「ビジネス文章」という領域においては、1冊出したnoteが300冊以上売れて1発で100万の売上を計上するくらいですから、「それなりの力はあるはずだ」と自負しています。
それでも、エンタメ作品となると、決して僕の文章は面白いとは言い切れません。たびたび偏差値75を越えてくるエンタメ作品に編集者として対峙していると、素直に「ああ、これはすごい。。どうしたらこんなものが。。僕には到底かけない・・」ということがあるんです。
僕も「ある程度」のエンタメ文章ならかけると思うんです。しかしそれは、MAX値で偏差値63くらい。偏差値75の文章との差はかなりあり、それは努力で埋められる種類の差ではないと思います。
僕はビジネス文章の世界では比較的キワモノ扱いされますが、音楽やエンタメの世界の中で見るとかなり普通な人間なのだろうと自覚しています。ビジネス文章の世界が保守的すぎるだけで、クリエイティブの世界で勝てるほど、人間的な経験値が豊富ではないし、「案外普通の人間」なんです。なので、ビジネスとクリエイティブの橋渡しとなるような、プロデュース的な仕事であれば、競合も少ないですし、ビジネス文章のは強いはずなので、その領域では偏差値75を取れる可能性があると踏んでいます。
「好きなことを仕事にできていいね」という人は本気で言っているのでしょうか?その思考回路は本当にヤバくて、コモディティ(栽培マン)から一生抜け出すことはできません。好きなこと、得意なこと、勝てる領域を見極めて、その市場でトップクラスのプレイヤーになること。
偏差値75までいけば、容易には負けませんし、高い参入障壁を築けます。平たく言うと、替えの効かない存在となり、交渉力も増すでしょう。偏差値75のプレイヤーは、市場においてはプライスレスな価値となります。
なので僕はエンタメ文章で勝つことは諦めました。メディア運営や、その総合プロデュースでは頑張れば偏差値75に届く可能性があると思います。
記事タイトルは具体事例としてややトリッキーにしましたが、オールマイティに偏差値60いけますというのではなく、偏差値75を一つ持っている人材の方が、外部労働市場では強いんですよ。最近、採用の仕事もしているのですが、採用する側としても、多少欠点があっても、何かにずば抜けた能力に期待したいというのはあります。何かにずば抜けるということ自体が、クリエイティブであると思うんですよね。
ということで、東カレWEBでは寄稿者・編集者採用を始めましたし、300冊以上れたnoteの後編も3,000円→5,000円に値上げしましたが、1日で50冊以上売れています。よろしければご覧ください。という唐突な締めで終わり。
・東カレWEB:編集者寄稿者採用 2016年度SEASON1、募集中
・note:【後編】2015年に1億円以上資金調達したスタートアップ125社のTheStartp独自投資判断(55社)+投資判断検証オフ会参加権付き