EXITした起業家は「本業に支障が出る?」からエンジェル投資してはいけないのか

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昨日2016年1月14日のTechCrunchの記事にて、本題の國光氏の話は置いておくとして、後半を要約すると「IPOやM&Aでキャピタルゲインを得た起業家が、本業の成績が振るわないのにキャピタルゲインでエンジェル投資活動をしているのはどうかと思う」という話が気になった。

実際は非常に多くの起業家がスタートアップへの出資を行っている。本業が赤字であっても上場益をもとに個人投資を行っている起業家だっている。

引用元:gumi、LINE LIVEなどの動画制作スタートアップCandeeに出資か? 国光氏が回答

言わんとすることはわからないでもない。一旦、私自身の考えは置いておいて、キャピタルゲインを得たのちにエンジェル投資活動もしている起業家が多数いるUmeki Salonメンバーたちにサロン内でヒアリングしてみた。匿名ではあるが何人かの意見をここにご紹介する(サロン内では実名だ)。

その通りなんだけど、そうできないのも人情。受験生にエロ本見てないで、参考書だけみとけって言っても無理やん( ̄▽ ̄)w

プライベートの時間、単なる友達と飲み会をするよりも、ベンチャーと絡んで、ビジネスとかサービスのことを考えるほうがよほど本業に良い効果ありそうだと思うんですけどねえ。

なるべく自分が興味がある(と役に立てる)分野、会社に投資するようにしてます。そこで個々の会社の課題とか事業計画とか議論した経験が、すごく役に立ってると思うなー。あといろんな会社の課題を同時に見るので類型化できてくる。これがでかいと思います。

ジェフ・ベゾズ、イーロンマスク、ジャックマーとかも当然やってるのに関しては無条件でべた褒めで、日本の起業家は一途でないとだめなのかな(;´Д`)。。。

サロンメンバーの意見を集約するとこんなところ。

・本業を頑張るのは前提だが、そもそもプライベートな時間もある

・プライベートな時間でエンジェル投資活動をしている

・そのプライベートな時間にまでケチを付けられるのか。エロ本見るな!と言ってるのと一緒

・エンジェル投資活動はその確率からいってもそれで儲けることを第一に考えてやっている人は少なく、様々なインターネット事業の知見を溜めることで、本業に活かそうというスタンスでやっている人もいるしそのほうが実体としては多いのではないか

・エンジェル投資=本業にコミットしていない、とはならないのではないか

実は私自身もこの問題は気になっていた。上場後に赤字となっている企業の経営者がキャピタルゲインを元手に他のスタートアップに投資してうぇいうぇいやって(るように側から見える)のって、その上場企業の投資家の視線で見ると微妙だよなあと。

TechCrunch側のロジックも理解できるし、サロンメンバーたちの「エロ本を見るなと言っているようなものじゃないか!(プライベートを規制されるという意味」というロジックも理解できる。

サロンメンバーがサロン内で最後にまとめてくれていたが、上記の「本業がイマイチなのにキャピタルゲインで投資してるんじゃねえよ」という話は感情論的であるので(理解はできますよ)、エンジェル投資をしていることをさほど公にしなければ問題はないのかと。

とはいえ、こういった「エンジェル投資叩き(とも捉えられてしまうもの)」がメディア上で主張されてしまうと、エンジェル投資熱が弱まってしまうように思えてしまった。

angel

本誌としては「いやいや、全然エンジェル投資やったほうが、下手なシードアクセラレーターよりEXITした起業家のほうが知見あるし、マクロで見ると日本のインターネット業界の発展のためには良いのではないでしょうか。本業との利害関係がない範囲内であれば。」と主張しておきたい。

むしろ私もエンジェル投資やりたいですしね。最近真剣に検討していた案件があったんですけどね。本論とは変わりますが、EXITしていなくてもイケダさんやはあちゅうや私みたいな、実は相当個人で稼いでいる人たちは、その武器はプロモーション力であるので、エンジェル投資家としてシードステージのスタートアップに出資して、プロモーション力でハンズオンするというのはアリだと思うんですよね。大きな流れでいうと米国ではセレブリティがエンジェル投資しているという話に近しいです。

EXITした起業家が本業の調子が微妙な時期にエンジェル投資活動をすることについて、どう思いますか?

感情論に流されず、ぜひ皆さんのご意見をお聞かせください。



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