TheStartupが2015年秋に投資したいスタートアップ6選

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2015年秋の転職にオススメなスタートアップ5選のオマージュでリクエストがあったネタを。今私が投資責任者だったらどこに投資したいか。私は投資買収仲介業もしていますが、意思決定権はなく、あくまで意思決定者はクライアントです。

そこで仮にUmeki Fund(架空)を運営していて、スタートアップ側に断られるとか制約条件を除いて、今純粋に投資したい(もちろんリターンを見越して)と思えるスタートアップを6社厳選しました。具体的な投資額とバリュエーションは考えてないですが、次のラウンドに入れても出口でまだある程度のリターンが出そうと感じたとこのみ。累計投資金額1億台のところが4社、5億以上が2社でしたが、いずれも比較的設立が若い企業です。

対象:2014-2015年に資金調達実施済みの企業約200-300社
除外:先日の「転職にオススメなスタートアップ」5社および業務で実際に投資検討した企業。すでにプレIPOと思われる企業

1:ビットフライヤー

分野:Bitcoin
直近ファイナンス:5.1億(2015.8)
参考記事
株主:三菱UFJ、DDH、木村新司氏など
ロジック:ジャンルでナンバーワン見込み。経営陣強そう

まずはビットフライヤー。正直なところ、Bitcoinの細かなところは私にはわかりません。ただし、この市場が伸びた時に日本で大勝ちするプレイヤーはここではないかなと。それはサービスのUIというよりかは、経営陣が強そうという点を見てそう感じました。その分野のナンバーワンに張るのがリターンを最大化できるという考え方で、今からメルカリに張ってもまだリターン取れそうだなと感じるように、分野ナンバーワンはレイターステージで入れても確実にリターン取れそう。

2:ワンダーリーグ

ワンダー

分野:eSports
直近ファイナンス:1億(2015.2)
参考記事
株主:アドウェイズ、CAV、BDV
ロジック:ジャンルへの期待感。シリアルアントレプレナー

eSports市場が欧米では盛り上がってきているようですが、日本のファーストムーバーはこのワンダーリーグではないかと。

このサイト、知りませんでしたが一応参考までに貼っておきます。

参考記事:伸び続けるeSports市場と今後の予測、2017年には554億円の市場規模と観客数3億3500万人超の市場へ成長

代表取締役北村氏はパチスロゲームをEXITしている50歳のシリアルアントレプレナー。明らかに伸びるマーケットであり、その市場に強そうな経営者であるということで、次のラウンドで張っても十分リターン見込めそう。ゲームの場合は最悪M&Aでもいけるとおもいます。

3:kibow

分野:オンラインベッティング
直近ファイナンス:1億(2015.4)
参考記事
株主:CAV、個人投資家
ロジック:ジャンルへの期待感

eSpotrsと多少類似分野ですが若干不確実性が高いオンラインベッティングという分野。カジノ的なノリですね。イギリスにはいくつかオンラインベッティングのサービスがあるそうです。eSports並みの規模になるかはわかりませんが、概念的には今後伸びそうな市場。日本ではなく海外から始めていくようですね。

4:Repro

分野:ユーザー行動解析ツール
直近ファイナンス:1億(2015.4)
株主:DGI
参考記事
ロジック:経営陣ヤバそう

2015年秋のB Dash Campなどいくつかのスタートアップピッチイベントで優勝していたRepro。簡単にいうと、スマホの分析が優れたMixPanel的なものかと。正直、ユーザー行動解析ツールという分野は上場には向かないと思うのですが、代表の平田氏のいい意味で殺気に溢れた感じは、必ずや確実にM&AでEXITしてくれる香りを感じるので、次のラウンドで張りたいです。ここはもう平田氏に張るという発想です。

5:C Channel

分野:動画
直近ファイナンス:5億(2015.4)
参考記事
株主:アイスタイル、グリー、GMOVP、BDV、楽天など
ロジック:マーケットの伸び。シリアルアントレプレナー

今回のノミネートの中では最もメジャーと思われるC Channel。3MINUTEの方が勢いが先行している気がしますが、動画領域自体日本は先進国に3年程度遅れており、まだまだ伸びが見込める市場。プロを集めた3MINUTEと、素人メインのC Channnelという構造で、代表が元LINEの森川氏とシリアルアントレプレナーですし、私に勝ち筋は見えていませんが、時間をかけてしっかり取り組んでいけば必ず芽が出そうな企業と感じました。

最終的にはCGMの構造を取る企業がガーッと伸びると思う。

6:パンダグラフィックス

分野:グローバルクラウドソーシング
直近ファイナンス:1.4億(2014.7)
株主:EV、オプト
参考記事
ロジック:経営者ヤバい

リブセンス村上氏の最年少上場記録を塗り替えるか?と業界で話題のパンダグラフィックス代表倉富氏。ここは領域ではなく、倉富氏に張るという考え方です。少し話したことがあるのですが、時価総額経営的なもの(M&Aしていって大きくする)を好みそうな印象があり、ポスト孫正義や平尾丈の香りを感じます。ひょっとすると2014.7以降にこっそり資金調達実施している可能性もありますが、まだvaluationもさほど高くないと予測し、シリーズBで入れたいです。

以上です。この6社の今後の動きは適宜モニタリングしていきたいと思います。
読者のみなさまのご参考になりますと幸いです。



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