先日、こんなツッコミを受けまして。
やばいな、俺も31歳のおっさんだしなと。おっさんとしてユーザー感覚が理解できないのは仕方ないかと思います。とはいえ、サービス事業者としては若いユーザーの感覚が全然わからないというのはマズいのではないかと。僕はティーンや20代前半向けのサービスプロデュースをしていないので、ギリギリセーフといえばセーフなのですが、「いちユーザーとしては理解できないけど、若者の間でこういうサービスが流行ってんのね」ということは把握する必要があるなと感じています。
そんなある憂鬱な日曜の夕方、僕のFacebookタイムラインに「ぴちゅ」なる人物が上がってきた。以前からその存在を知ってはいたものの、ツイキャス相談動画70万名とか、えらい露出狂としか思えない(はだか動画?)ソーシャルメディア上での活動を見て「俺はユーザーとして理解できないが、20代前半はこういう人が支持されるのか・・」と感じた次第であります。
ぴちゅ様がCA女子であることは知っていたのですが、これだけの露出狂を普通の企業だとレピュテーションリスクも鑑みて採用できない可能性が高いと感じたのですが、次の時代のトレンドを抑えるためにか、ぴちゅ様のような人材を採用しているあたりにサイバーエージェントのセンスを感じます。
筆者界隈では「CA女子のオワコン化」が叫ばれ、昨今のAKB動画第二弾のお寒い出来がそれに拍車をかけた印象すらありました。2006-2008年入社あたりの「王道CA女子」からすると、ぴちゅ様のような超新星は理解しがたい存在のはずです。むしろ王道CA女子として「一緒にされたくないわ」などのブランディングリスクを感じているかもしれない。
も、モデルプール会だと??
サイバーエージェントは動画関連事業に「全張り」しているとの説を聞きますが、下手なサービスよりも、本誌が昔から唱えているCA女子のタレント化、2015年スタートアップ界隈風にいうと「CA女子の3MINUTE化」こそが、CAの事業資産を活かしたサービスではないでしょうか。しかし、そうしたビジネスの芽は見かけません。ちなみに「CA女子的な素人女性を活用したサービス」で一番近いのはC Channelでしょうね。
CAはぴちゅ様をuuumのヒカキンに見立てたMCN(マルチ・チャネル・ネットワーク)モデルを今こそ構築すべきであります。ぴちゅ様で1億の売上を作るとか、そっちの路線にいったほうがいいと思うんですよね。
CA女子ブームの終焉が叫ばれる中、超新星のように現れた「ネオCA女子」ぴちゅ様をCAがどう活かすかは注目です。高飛車CA女子の時代は終わり、会いに行けるCA女子であったり、ツイキャスで観れるCA女子に、若者のトレンドが移り変わっていっています。ツイキャスにも「初見さん歓迎」とありますし、フレンドリーな点も「ネオCA女子」の特徴かもしれませんね。
ということで、本誌をご覧の30代以降のみなさま、「もう時代についていけないぜ」ではサービス提供者や投資観点ではヤバイです。若者の感覚をつかむ一手として、ぴちゅ様をベンチマークされてみてはいかがでしょうか?
尚、筆者はぴちゅ様と面識はないため、ぴちゅ様によるネイティブアドではございません。何気に「CA女子」がタイトルに含まれる記事は2年ぶりでした。