先月比プラスは3社のみ:月次時価総額定点観測「TheStartup40」

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淡々と定期観測コーナー「The Startup40」をお届け。8月末のチャイナ・ショックによりほとんどのインターネット企業の株価が先月比マイナスです。

☆日経平均
2015.8.4:20,520円
2015.9.3:18,261円

☆トピックス
・40社中プラスに転じたのは「3社のみ」
・セプテーニなぜか元気の法則が健在
・ゲームや新興セクターで先月比騰落率70%台以下が続出
・イグニスに関しては騰落率50%
・メタップスの船出は公募価格割れで現時点で時価総額300億割る

インターネット企業 時価総額

メディアセクター10社:エスエムエスのみプラスに転じる

2015.8.4 2015.9.3 増減 騰落率
Yahoo! 31,265 26,990 -4,275 86%
エムスリー 9,633 8,627 -1,006 90%
カカクコム 4,497 4,174 -323 93%
サイバーエージェント 3,350 2,857 -493 85%
クックパッド 2,819 2,562 -257 91%
ネクスト 1,205 829 -376 69%
ぐるなび 1,094 917 -177 84%
エスエムエス 744 772 28 104%
一休 778 662 -116 85%
じげん 393 286 -107 73%

唯一のプラスはエスエムエス。一方で下げ幅が大きかったのはネクストで69%。ちょっとバブっていた感が否めなかったですよね。他はじげんが下がり気味でしたが、後述のゲームと比較してメディア企業は比較的安定性が高いようです。

ゲームセクター9社:全銘柄マイナスに振れる

2015.8.4 2015.9.3 増減 騰落率
ネクソン 7,322 7,112 -210 97%
mixi 4,374 3,342 -1,032 76%
ガンホー 4,252 3,745 -507 88%
DeNA 3,867 3,143 -724 81%
コロプラ 2,833 2,507 -326 88%
GREE 1,769 1,307 -462 74%
KLab 759 514 -245 68%
Aiming 532 422 -110 79%
gumi 447 338 -109 76%

ゲームはボラティリティ高いですね。KLanの68%、他、70%台も3社見られました。

EC・コンテンツ・他6社:GMOPGのみプラスに転じる

2015.8.4 2015.9.3 増減 騰落率
楽天 29,493 23,550 -5,943 80%
スタートトゥデイ 4,720 3,962 -758 84%
GMO 2,535 1,908 -627 75%
GMOPG 1,513 1,593 80 105%
角川ドワンゴ 1,030 952 -78 92%
デジタルガレージ 837 792 -45 95%

GMO本体はけっこう下がりましたが、GMOPGは上がっています。なぜだろう?

広告セクター5社:引き続きセプテーニなぜか元気

2015.8.4 2015.9.3 増減 騰落率
ファンコミ 683 633 -50 93%
ユナイテッド 433 324 -109 75%
セプテーニ 502 527 25 105%
アドウェイズ 397 333 -64 84%
オプト 200 172 -28 86%

逆風の中、「セプテーニなぜか元気」の法則は健在でした。

大きく下げたのはメタップス関連銘柄のユナイテッド。

新興セクター11社:イグニス株は半値に

2015.8.4 2015.9.3 増減 騰落率
グノシー 322 236 -86 73%
イグニス 286 142 -144 50%
エニグモ 268 223 -45 83%
Voyage 236 194 -42 82%
イトクロ 217 165 -52 76%
弁護士ドットコム 175 149 -26 85%
カヤック 168 140 -28 83%
リブセンス 160 125 -35 78%
クラウドワークス 152 88 -64 58%
フリークアウト 118 92 -26 78%
メタップス 未公開 288 なし  なし

新興セクターは騰落率激しいですね。まずはイグニスが1ヶ月で約半分。クラウドワークスも下方修正発表の影響からか58%です。騰落率70%台の銘柄が多く、他セクターと比較してボラティリティがかなり高め。IPO銘柄の特徴でもありますが。実力値以上に不当に株価が下がっているだけなこともあるので、買いのタイミングとしては良いと思います。

注目の8.28新規上場のメタップスはまさかの公募価格割れでした。公募時時価総額は400億近くでしたが、既に300億を割っています。しかし、進行セクターでは一番時価総額が高いという皮肉な結果に。

以上です。逆風の中株価を上げた3社はファンダメンタルがよほど評価されているのでしょうか。次回も「セプテーニなぜか元気」の法則が続くのか、注目です。たった1ヶ月なのに、マーケットってわからないものですね。



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