Pairsやomiaiの普及が進む中(最近、女子大生がPairsを利用するのがわりとスタンダードになってきている説を耳にした)新たなオンラインデーティング的なサービスが2015年9月1日に登場した。ボイスソーシャルマッチングサービス「esu」だ。
簡単に説明すると、プロフィールに顔写真を入れる項目はないし、メッセージも送れない。希望条件でマッチングした相手と通話できるというだけ。しかも1回話せるのは3分まで。
まずそもそも全然マッチングしないんですけどw サービスインしたばかりなのでユーザーがあまりいないのでしょう。
「今の気持ちを選択しよう」には「声ともからはじめたい」から「人肌恋しい」までいくつかの気持ちのステータスがあります。この気持ち同士がマッチングした相手が出てくるのかは不明。
おっ!ようやくマッチングした。聞くところによると、30歳で渋谷のメーカー勤務の女性でした。「友達からこんな面白いアプリがあるよ」と口コミで聞いて使ってみたようです。声の感じは落ち着いた感じの良いトーンです。彼氏もいなくて一人暮らしで夜寂しい時に「友達に電話するわけにもいかないし、なんか夜寂しい時にいいかなと思って・・」と言っていました。そういうニーズで使われるのか。
PairsやOmiaiのように「婚活!婚活!」とダイレクトに出会いを求めているのではなく、気軽に話し相手がいればなという感じでしょうか。
1回の通話は3分で5回までは無料かな。その後はこんな課金体系。通話したことある相手は履歴から通話できる。うざい相手はブロックできるみたい。
うーん、声だけのサービスをテキストで伝えるのは難しいですね!
ボイスマッチングということで、顔以外にも好みの声というのはたしかにありますよね。顔がタイプでも、声がダミ声で萎えるみたいなことは案外あるのではないでしょうか。
PairsやOmiaiのようなサービスではメッセージで焦りすぎていきなり「会おう」とかいうと引かれたりなど、ある程度のコミュニケーションを重ねた上でオフラインへ誘導する力量が必要と言えそうです。男性の場合、女性の話をしっかり聞ける「聞き上手」役に徹すれば、最後に「お茶でもしませんか?」といえばアポとれそう。
従量課金モデルなのも面白く、ハマってしまう人もいて高ARPUを実現できるかもしれません。ユーザーが少なすぎてすぐマッチングしないという課題はあるものの、発想としては面白いですね。
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この手のサービスは立ち上げ期はアーリーアダプターが使うので、アーリーアダプター同士で知り合うには今が良いかもしれませんね。ちなみに同性同士でもマッチングできる。米国では結婚のきっかけの2位がインターネットであり(1位は職場結婚)、Tinderもおそらく一般化しているのでしょう。
オンラインデーティングはPairsがアプリの設計も秀逸だと筆者は思っているが、他の形態にもまだまだチャンスがありそうな気がする。そして課金の強い香りがする。出会い系と思われがちなので、ポップにカジュアルな感じを訴求できるかが大事で、次に良質なユーザーを獲得してマッチング数を重ねてサービスへの信頼性を高めるのが鍵かなあ。
本誌の読者のアーリーアダプターの皆様はぜひ一度使ってみて感想をツイートなりコメントなりで聞かせて欲しい。