はい今年も淡々といきましょう。月次観測コーナー6回目です。
☆日経平均
2015.8.4:20,520円
2015.9.3:18,261円
2015.10.1:17,398円
2015.11.2:19,083円
2016.1.4(開始値):19,033円
12月→1月騰落率:95%
下げ相場の中で前月比+となったのは42社中11社でした。
☆Good Topics
・一休がYahoo!によるTOBで11月末750億円から994億円まで上昇
・ネクストが伸びつづけ時価総額1,700億円突破。年初比3倍以上に
・セプテーニが伸び続け時価総額742億円に。年初は300億程度
・イトクロが復調。上場来高値を付け時価総額262億円に。
・アイスタイルが爆伸びで時価総額649億円に。年初100億前後で約6.5倍
☆Bad Topics
・ゲーム銘柄がゲーム銘柄がほぼ全て前月比減
・gumiの時価総額は229億円。上場前ラウンドを大きく割り込む
相場の5%減と大差なく5-10%程度株価を下げた銘柄は特に異常なしと判断しました。
メディア10社:Yahoo!が一休を1,000億円でTOb
Yahoo!による一休のTOBは驚きましたね。2016年2月3日までTOBを受け付け、その後一休は上場廃止とのこと。若干プレミアムを乗せた1,000億円でのM&Aは国内のインターネット史にもなかなかないのでは。Yahoo!側はTOBと関連性は定かではありませんが、若干株価を落としています。
その他の銘柄は大きな動きがなく、通常運転。
ゲーム9社:gumi、さすがに厳しい
ネクソン以外は全て下がりました。特筆すべきはgumiがついに300億円を割ったことでしょう。上場前の2014年9月のLINEラウンドはポスト330億円であり、上場前のラウンドすらついに割ってきました。LINEが上場企業であれば減損モノだったかもしれませんね。それにしてもゲームは全体的にPERが渋く、かわいそうですね。
ECその他6社:GMOPGがGMOの時価総額上回る
あまり面白みのないセクター。デジガレのみプラスで時価総額1,000億円に乗せてきました。興味深いのはGMOの時価総額をGMOPGが上回った点ですね。これは、GMO自体にはあまり価値がないと思われているということでいいのでしょうか。親子上場で子会社が親会社の時価総額を逆転するという現象が何を意味しているのか勉強不足なので勉強します。
広告5社:セプテーニが躍進した1年だった
「セプテーニなぜか元気」は今回も健在で、結局年初2月の時価総額300億から、2.5倍近く株価を伸ばしてきました。一方でライバルのオプトは2月時点での時価総額は200億ほどでほぼ動きなし。スマホ広告に最適化できたセプテーニとの明暗はくっきりですね。
新興12社:アイスタイルが時価総額650億円まで伸びる
全体的に元気がないこのセクターにおいては、イトクロが地道に伸ばしてきて2015年6月の上場以来最高値となっています。フリークアウトが戻してきているのと、メタップスもなぜか戻してきています。
アイスタイルの爆伸びはすごいですね。2016年1Q決算の営業利益は4億強と2015年通期の6.3億と比べて大きく伸ばしてきており、メディア事業と捉えるとPERも付きやすいのは理解できますが、小売でも伸ばしていることを考えると、アイスタイルはちょっと割高かと。売り推奨の記事を2015年10月28日に本誌で出した時点での時価総額は322億。しかし時価総額はここ2ヶ月で2倍に・・orz さすがにそろそろ調整局面では。
http://thestartup.jp/?p=15556
12月末時点での注目銘柄は「ネクスト」「GMOPG」「アイスタイル」としていましたが、ネクストとアイスタイルはさらにかなり伸び、GMOPGは調整でした。
1月の動きを注視したい銘柄は下記。
ネクスト:引き続き伸びるのか
gumi:大丈夫か
セプテーニ:さらに伸びるか
アイスタイル:調整はあるか
以上です。