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このシリーズも4回目に。2015年10月→11月は日経平均が+10%上昇。カバレッジ企業41社のうち先月比マイナスは9社のみとなりました。

☆日経平均
2015.8.4：20,520円
2015.9.3：18,261円
2015.10.1：17,398円
2015.11.2：19,083円
10月→11月騰落率：110%

☆Good Topics
・セプテーニが4ヶ月連続伸で時価総額600億突破。2015.2時点と比較すると2倍以上の時価総額に
・じげんが284億→354億と回復し、2015年2月水準に戻る
・gumiがゲームリリースの影響からか379億→399億と微増。10月後半は500億に近づく日もあった
・GMOが時価総額2,000億突破。2015年2月は1,170億程度と約2倍に
・2015年10月に時価総額64億まで落ち込んだフリークアウトが反転し94億まで戻す
・メタップスが244億→407億と167%の大幅続伸。公募価格に近づく

☆Bad Topics
・好況な中、クックパッドが2,685億→2,480億と205億落とす
・DeNAがゲームリリース遅延の嫌気から400億下げて時価総額3,000億割る
・グノシーが286億→165億の大幅安。騰落率は58%で今月ワースト

＊今回からスマホでも見やすいようにかつてのようにエクセルを直張りし、スマホサイズに最適化
＊数字は時価総額。単位は億円
＊画像はクリックすると拡大します

メディア１０社：クックパッド大幅安

クックパッドが若干下げたくらいは大きなサプライズはなし。

ゲーム９社：DeNAは大幅安。gumiはFFで再起なるか？

トピックスで述べた通り、DeNAが大幅安。任天堂との協業ゲームのリリースの遅延に対して市場がネガティブに反応。

逆にGREEは業績予想増額により久々に月次ベースでプラスに転じる。

そのほかに大きな動きはないが、gumiがFINAL FANTASY BRAVEをヒットさせて再起なるか、ゲーム銘柄のみならずインターネット銘柄全体の中でも、伸びる余地が大きく、ここのヒット次第では年内に2倍程度の株価上昇が見込まれる可能性もある。

ECその他６社：スタートトゥデイがWEAR効果で伸びる？

このセクターは本当に面白くないですね。紗栄子報道のスタートトゥデイはWEARが600万DL突破、WEAR経由でのEC売上が月間10億を突破したことを発表。この報道が10.30金曜夜のため、11.2月曜の終値では株価が上昇しているであろう。

GMOとGMOPGが地味に伸ばしてきている。

広告５社：セプテーニ4ヶ月連続元気

セプテーニは今月も元気時で時価総額600億を突破。ファンコミ超えも射程圏内に。ちなみに2015.2時点ではファンコミは1,018億、セプテーニは307億の時価総額で、両社の間には3倍以上の差があった。

新興１１社：メタップスが公募価格を上回る

11月のTS40の中で最大の注目はメタップス。公募時時価総額406億をわずかながら上回る407億を付け、上場来高値を更新。10.30の出来高が増えており何が起こったのだろうか。

10.28に決算発表、10.27には韓国のモバイル広告ネットプラットフォーム「Nextapp」を約21億円で買収。現預金は2015.8時点では77億ほどあり、特にクロスボーダーでのM&Aを今後も展開していくと予想する。じげんのように借入での大型資金調達もありそうだ。上場後2ヶ月で20億規模のM&Aをしてくるとは、時価総額経営的な感覚はじげんと似ている。今回の株価上昇は一時的なものなのか、それとも市場が好感しているのか。12月の株価を楽しみにしたい。

他では9月には65億まで落ち込んだフリークアウトが94億まで戻した。決算発表から営業利益4億との来期予測で、さすがに時価総額65億は安いと感じて買いが増えて株価を戻したか。イトクロも地味に株価を戻してきている。

一方で唯一の大幅安となったのがグノシー。上場来最安値の753円となっている。9.30発表の決算で2015年1Qが2014年4Q対比で減収減益。2015年1Qの営業利益が0.47億に対して、通期予測の11.28億は据え置き。通期予測ベースのPERは現在16倍であり、通期予測を達成できるのであれば、割安感があり投資好機といえる。稼働広告主数が2014年4Q620社から2015年1Q522社と100社減っているのは気がかりな点だ。DL数は1,100万。公表されていないMAUが下がっていないかは誰しもが気になっている点であろう。

以上です。11月初旬の動向から、12月初旬では「gumi」「メタップス」「グノシー」あたりの値動きが激しいと予測。注目です。