2012年億調達企業33社の行く末を検証:半分がEXIT可能?

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検証記事です。昨今は億調達は珍しくなくなりましたが、2012年頃は億調達いけばそれなりにインパクトある時代でした。TheStartup調べではインターネットセクターの億以上調達の件数は2012年33社前後⇒2014年100社前後と約3倍となっています。

◆参考:2012年に1億円以上資金調達した国内スタートアップ33社

1億以上調達を実施した企業の勝敗やいかに。昨今ではレイターステージの案件のIPO確率は半分とも言われていますが、2012年の調達から約3年経っている2015年時点での各社の状況を整理しました。

スクリーンショット 2015-03-16 15.11.12

*クリックすれば拡大します
*ステータス「-」は情報を拾えていないが、非公開調達もあり得る。
*直近実績記載金額は「約」とし細かい部分は切り捨て

サマリーすると2012年に億調達した企業33社の内訳を整理するとこうなります。

■2012年億調達:33社

IPO:4社
M&A:3社
10億以上調達:8社
1億以上調達:8社
未確認:10社(IPO予備軍1社)

億33社ありますが、IPOが4社(フリークアウト、エイミング、弁護士ドットコム、クラウドワークス)、M&Aが3社(ビットセラー、スマポ、ジモティ)と7社がVC観点ではほぼ決着済み。

2桁調達が8社(金額大きい順:メタップス、ラクスル、スターフェスティバル、TokyoOtakuMode、ロコンド、oh my glasees、スマートエデュケーション、Retty)。プレIPOラウンドとなっている企業もあるでしょうが、このうち全てがIPOできるとは限りませんが、相対的に有力な案件といえます。ここから半分は2015年から2017年の上場はあるのではないでしょうか。

ここまでで33社中15社。一ケタ億円前半の調達が加えて8社。ここは玉石混合といえ、レイターステージと比べるとここからのIPO率は低そう。ユーザベース、ジーニー(調達額非公開)あたりが上場を期待されています。

残り10社が2012年以降の調達情報を拾えませんでした。調達できていないからダメということはもちろんなく、オンラインデーティング「Omiai」を手掛けるネットマーケティングの上場観測は耳にします。それ以外の9社は正直あまり話を聞きません。上手くいってないところももちろんあるはず。

肌感覚として、億調達企業のうち半分はIPOかM&AでEXITできるのではないかという感じです。数少ない2012年銘柄なので成功確率が高そうですが、2014年銘柄は数が3倍になった分、成功確率はもう少し下がりそうな気がします。



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