中途半端なハンズオンVCは困っちまうぜ

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「ハンズオン」という言葉が死語とも言われる中、とある起業家からこんな話を聞くことがある。

うちの株主、役に立たないどころか、事業の進捗に逐一首を突っ込んできて、株主の承認がないと事業が進められないようになってしまっています。勘弁してほしいです。

困った
上:勘弁してほしいっす風起業家

投資家から出資を受けている起業家の立場は投資家と比べて相対的に弱くなりがちである。そもそも資金が必要なければ出資を受けなくて良いはずだ。

これは非常にセンシティブな問題だ。まず投資家には死語とはいわれているがざっくり分けるとハンズオン型とハンズオフ型がある。ハンズオン型は週次定例ミーティングなどをこまめにやったり営業先を一緒に開拓したり、投資先の事業成長に必要なことを共に汗を掻いてやる。ハンズオフは「たまに報告してくれればいいよ」とか「困ったことがあれば相談に来てね」というスタイルであり、能動的に首を突っ込んでくることはあまりない。

この中途半端なハンズオンに困っている起業家をAさんとしよう。Aさんに聞くと中途半端なハンズオンVCの特徴としては「事業経験がなく、事業の勘所がわかっていない」「否定ばかりで代替案がなく、結果的に事業の進捗が遅くなる」という特徴があるようだ。

起業家の立場は相対的に弱いため「どのVCのハンズオンが中途半端で困るぜ」ということは声を上げて言い難いだろう。オフラインでこっそり話題になるくらいである。

僕は中途半端なハンズオンをして投資先に迷惑をかけるくらいなら、ハンズオフで全然良いと思う。わからない分野はわからないといい、自分ができることのみ貢献する。事業戦略がわからなければ、イベントを開催して盛り上げてる風な演出をする。そっちの方が中途半端なハンズオンより全然マシだろう。

投資家といっても決して万能ではない。得意不得意があるだろう。ただ、それを自覚している投資家とそうでない投資家がいて、そうでない中途半端ハンズオンVCに当たって、迷惑している起業家が実際にいるらしいという事実はあるようだ。

昨今は資金調達環境が良い。起業家側の方こそ、投資家をしっかりデューデリジェンスすることをお勧めする。

投資家とのトラブルほど、スタートアップにとって無駄なものはない。

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