東京カレンダーの仕事をするようになってから、Antennaをよく見るようになりました。以前東洋経済オンラインで取材した際に、代表の杉本さん曰く「上場する気はあまりない」と仰っていたこともあり、スタートアップ系メディアでは本誌を含め他誌でもあまり見かけません。
特に非インターネット業界の人に聞くと、失礼ながらインターネット業界にいる肌感覚以上には利用されている気がします。2015年2月時点の媒体資料で確認できる事業数値はDL数400万以上、提携媒体数350以上。
ということで本稿ではAntennaでよく読まれているメディアはどういうメディアなのかを担当者の方にお聞きした結果をご紹介します。
Antennaでよく読まれるメディアや記事の特徴
Antennaはタイムライン形式のUIで自分のフィードなり特集なりカテゴリーなりで様々なタイムラインへ飛ぶことができる。
提供媒体社視点でアクセス解析を見ると表示回数の0.5%-2%ほどのクリックが発生して記事を閲覧してもらえると感じている。
左のスクショの一番下は動画広告だが、タイムラインに表示される動画が非常に自然でしかもクオリティが相当に高い。PRでもあっても、ついクリックして見てみたいと思わせるクリエイティブであり、広告主もけっこう入っていそうな印象。
Antennaの担当者の方にメール取材し、下記のような傾向を掴んだ。
■相性が良いメディア:生活を豊かにする情報を発信するメディア
①:自分事として捉えられる情報を提供しているメディア
(仕事術やファッション、家事、レシピ、おでかけネタ等、自分が試したり、買ったり、真似できる内容)
②:新しい情報や、発見がある情報を提供しているメディア
③:趣味性が高い情報でも初心者向けの情報を提供しているメディア
Antennaのユーザーの期待値として、 既に取得している情報の掘り下げだけではなく、情報との新しい出会いや発見を期待している面があるようだ。
■読まれやすい記事の傾向
・画像だけでなく、タイトルで記事の内容が表現できている
・記事タイトルの頭に英字やカテゴリ名が入ると目に留まりにくい
・面白ネタや時事性が高いものの、自分にあまり関係がない情報は読まれにくい
例えば、記事タイトルに【インタビュー】が入っていると 目に留まりにくい。 同じ題材でも画像やタイトルの書き方で、反応が倍以上違うようだ。この辺のタイトリングの妙はAntenna対策に限らず、WEB編集者であれば脳内に焼き付けておく必要があるだろう。
このようなAntennaの傾向を踏まえると、グノシーのトップに出てくるような「オワタwwwww」的な記事とは相性が悪く、あくまでお洒落な世界観に合致したビジュアルの良い記事が好まれる。
実際にAntenna内でよく読まれるメディアTOP16を発表
Antenna担当者の方に、提携媒体350媒体からよく読まれるメディアを核ジャンルごとにいくつか教えていただいた。ランキングは非公開とのことだが、この16メディアがAntenna上で人気であるといえそうだ。
【旅行:3サイト】
フィガロジャポン / ことりっぷ / たびねすby Travel.jp
【グルメ/レシピ:3サイト】
うまい肉 / 東京カフェマニア / あさこ食堂
【ライフスタイル:3サイト】
CREA WEB / エキサイトイズム / lifehacker
【ファッション/コスメ:5サイト】
EYESCREAM.JP / VOGUE JAPAN / i-VOCE
MAQUIA / Woman Insight【新商品/新サービス:2サイト】
えん食べ / ガジェット通信
厳密な抽出ロジックは「人気ジャンルのなかで、反応(タップ率など)が高いメディア」とのこと。
僕があまり知らないメディアもAntenna上では人気のようで、各キュレーションアプリによってやはり相性はあるのだと思う。僕はTheStartupの記事の性質上、意見が割れやすいため最も相性の良いNewsPicksを愛用しており、グノシーにも目を通す。スマートニュースは正直あまり見ていないが、他にない特徴として「クックパッドニュース」や「ペコリ」のような食の画像を押し出した記事をAntenna内では目にする。
4つのキュレーションアプリがマスに定着しかけてきている、各々のメディアと相性の良いメディアは異なる。媒体提供社は自分のメディアはどこと相性が良いのか、まだ提供できていないメディアとの関係を模索するなど、「キュレーションアプリ最適化」を急ぐべきでしょう。そこに思わぬグロースの機会が眠っているかもしれない。
ちなみに遠くないうちにTheStartupもAntenna上で配信されるはずです。
*本記事はAntennaのネイティブアドではございません。
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