ヤフトピ砲はゴミだ!メディアはPVより「総合滞在時間」が重要。サービス別滞在時間を見る

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メディア業を営んでいるととかくPVに目がいきがちである。PVはブランド力を図る指標として有用であるように思えるが、PVは等価ではない。たとえばYahoo!連携からのヤフトピ関連リンクから流入してくるPVと、固定読者がブックマークから流入してくるPVは等価ではない。それは滞在時間や直帰率に如実に差が出てくる。

PVではなく厳密にいえば「ユーザーの総合滞在時間の長さ」がそのメディアの強さの指標となるのではないか。

総合滞在時間
=平均滞在時間(回遊率=UU/PV、が高い方が上がる)×UU

ニュースを閲覧する狭義のメディアから、Facebookのようなサービスも広義でメディアと定義するとFacebookやtwitterがかなりの総合滞在時間を稼いでいることは想像に難くない。

timeDAUの規模の割に影響力があるなあと感じたら、それは滞在時間が長いサービスなのかもしれない。いくつかのサービスを見てみよう。

■サービス別セッション滞在時間(Similar Web調べ)

Facebook:20.11分
twitter:9.32分
Pinterest:7.56分
Linkedin:6.35分
YouTube:2.05分

ニコニコ動画:17.23分
ツイキャス:7.44分
食べログ:6.05分
Retty:4.05分
グノシー:3.53分
NewsPicks:3.44分

*あくまで「Similar Web」のデータのため、アプリでのユーザー行動は反映されていない。

ちなみにオンラインデーティングのTinderは女性が8.5分、男性が7.5分というデータを公表している。国内のオンラインデーティングのPairsなども僕の周りでは「とりあえず寝る前に見ていいね!しとけ」という輩もいるので、平均滞在時間は長いかもしれない。この記事をエウレカの赤坂さんはもし読んだら、滞在時間をコメントしてほしい。

劇的な情報量の増加はユーザーの可処分所得の奪い合いの激化を意味する。

自分自身のオンライン上の行動を振り返ってみてほしい。今日はどのWEBサイトやアプリ上で何分過ごしただろうか。上記のようなサービスを例に挙げたのは、SNS、動画、食、ニュース、出会いなどがユーザーが日頃接触頻度が高く、欲求が強いであろうコンテンツと考えたからだ。

どんなユーザーがそのサイトやアプリ上で日々どれくらいの時間滞在してサービスを楽しんでくれるか。サービス提供者はそういったことを「より意識した設計」を心掛けると良いであろう。

大まかな特性でいうと、ECやマッチングサービスよりはメディア上でコンテンツを消化する方が総合滞在時間は長いだろう。ただ、マッチングサービスでもオンラインデーティングは恋人や結婚相手候補を吟味するため、総合滞在時間が上がりやすい構造にあるといえよう。

DAUやMAUを上げるのも大切だ。ただ、滞在時間を上げることにももっと目を向けていいのではないだろうか。「ヤフトピからの直帰率が95%で平均滞在時間10秒程度の流入に大きな価値があると思い込む勘違い」は、そろそろ止めた方がいいんじゃないか?

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