久々のIPOコーナーです。アドテクの雄でDSPを提供するフリークアウトの上場承認が先程出ました。2014年6月24日上場予定のようです。
フリークアウトに関しては2014年1月に濃厚な取材記事を東洋経済オンラインで出しておりますので、RTBやフリークアウトについてよく知らない方はまずはそちらに目を通してください。
アドテクの超新星は、どこまで成長できるか?〜ビッグデータ活用も見据える、DSPの雄・フリークアウト〜(東洋経済オンライン)
この連載では恐ろしいことに「梅木雄平の投資判断」という項目が最後に載っています。敢えて晒しておきましょう。
直近のフリークアウトの業績を有価証券報告書を元に下記にまとめます。
しまった!営業利益全然二桁億円に乗ってない!ということで上場時推定時価総額はちょっと高く見積もりすぎたなと思います。公開価格はこれから付けるのでしょうが、上場時推定時価総額は300億くらいまで予想を下方修正しておきます。とはいえ、じげんみたいなことになってもおかしくはない。いやー、この未上場株の上場時推定時価総額をコメントするのはなかなかリスキーですねw
上記に記載するように「オプト・セプテーニよりは」時価総額は高くなると思います。同じDSP系だとマイクロアドの方が利益出ているのかな(マイクロアドはDSP以外も持っていますが)
気になっているのがDMP事業でMOTHERという商品。プライベート・データマネジメント・プラットフォームという広告に弱い僕には?な分野の商材ですが、平たくいえばWEB閲覧履歴やDSPの広告配信データを元にしたビッグデータです。
1の部の資料によると「RTB市場においては、ビッグデータ分析能力、大規模まデータログの分析能力(など略)が競争優位の源泉」とされていますので、DMP事業でマイクロアドなどと差別化し、RTBの取引高を拡大させていくイメージでしょうか。このDMP事業が今後フリークアウトが日本国内のRTBのシェアを拡大していく最大の鍵に思えます(RTB市場自体は拡大するので、成長性に疑問はありませんが、シェアをどう拡大するかという論点は重要であり、ザッと見た感じだと、ここが競争優位性になるかなと)
そんな簡単なIPO分析紹介でございました。成長市場であることは間違いないので、初値はバブる可能性が高いですが、DMP事業による競争優位性に期待してThe Startupでは「buy」でカバレッジを開始します。
フリークアウト佐藤さんも特別枠で参加する、会員数220名のUmeki Salon
内容の参考:【きまぐれUmeki Salon第1号】LINE田端氏の降臨など
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