サムライ投資先の屋外スマホ検索「Pathee」が1.3億円を調達

Pocket

僕は疲れ果てていた。六本木ですぐに入れるBARを探していた。スマホで「六本木　BAR」と検索した。しかしGoogleは食べログやホットペッパーやRettyをはじき出すだけで、「すぐに入れるここから至近距離のBAR」を導きだしてはくれなかった。awabarに立ち寄ることも一瞬だけ頭を過ったが、あそこはアンチUmekiが多そうだからやめようと思い、日比谷線で帰路に着いた。

こんな経験を、おそらく誰もがしたことがあるだろう。
Googleは現在地に基づいた検索結果を表示してくれるとは限らない。
今すぐ行きたい場所に到達するための検索エンジンとしては、欠陥がある。

スマホで検索して、今いる場所の近くの店を探すというニーズはある。

そんな悩みを解決してくれる検索エンジン「Pathee」が2014年4月30日にオプトと大和PIから1.3億円を資金調達したと発表した。シードラウンドではサムライインキュベートが入っている。

検索サービスはインフラになれればかなりのスケーラビリティが見込める。寺田氏は腕のいいエンジニアであると筆者も聞いたことがある。ちなみにデザインはグノシーを手掛けたGoodPatchによるものだという。

技術力で検索精度を担保し、オプトのような代理店がちゃんと広告販売できれば、ニーズがあるサービスであるがゆえ、スケールするのではないかと考える。次のラウンドで携帯キャリアから投資を受け、プリインできれば熱い。携帯キャリアとしても、位置情報に強い検索エンジンはユーザーニーズが高いので、導入しやすいのではないか。

The StartupはSVS9では一応メディアスポンサーに名を連ね、私も朝一で恒例の講演をしてきたのですが、SVS9で見て「これは！」と思ったので紹介させてもらいました。SVS9ネタ絡みの記事はおそらくThe Startupではもうありません…。

サムライインキュベートの投資先は３号ファンド以降あまりメディアで情報を見かけないが、このような大型調達案件も増えてきているようだ。頑張れサムライ！Patheeが実現難易度が高いけど、インフラ化できれば時価総額1,000億いけるポテンシャルがあると思う。