適性チャート付き:スタートアップへの転職を考えるお

Pocket

スクリーンショット 2013-07-30 19.50.46作成:ブライツ・アンド・カンパニー

あのネット業界大手5社の年収を明らかにしたブライツが帰ってきた!ネット業界大手5社の年収比較記事は「ソーシャルでシェアしにくい」と言われながらも、メールでこっそりシェアしている読者がけっこういたとの話を聞いた。今回はスタートアップへの転職に関して、ブライツの日比おじさんとサイバーエージェント・ベンチャーズの大下氏に話を伺った。スタートアップへの転職を検討しているブラザーたちは、上記の適性チャートも参考にしてもらいたい。

スタートアップへの転職はネットベンチャー出身が大多数

まずはベンチャーキャピタリストとしてスタートアップの最前線で人材の流動を見ている大下氏に話を伺った。

m_oshita_sQ:どういうバックグラウンドの人がスタートアップへ転職しているのでしょうか

「圧倒的に多いのはやはりネットベンチャー。サイバーエージェントやDeNAなどからの転職は一定数ありますね。楽天やGREEからはあまり多くない気がします。一方でコンサルティングファームや金融などからは最近少しずつ増えてはいますが、母数としては多くありません」

Q:どういった職種に需要があるのでしょうか?

「最近だとプロダクトマネージャーやリードデザイナーのようなポジションに需要を感じます。創業者に匹敵するくらいサービスへの理解や愛が強く、フットワークが軽い方。プロダクトマネージャーは執行役員クラスともいえます。大型の資金調達後は、むちゃくちゃのものをまとめられる力がある人材が重宝されます。COO的な動きができる人や、経営企画室長や社長室のような動きができる人材ですね」

仕事を奪い、そして創り出せる人がスタートアップ向き

Q:どんな人材がスタートアップに向いていると考えますか?

「仕事を創り出せる人材ですね。特にスタートアップでは待っていても仕事は与えられないので、まずは仕事を奪い、その後は新たな仕事を創り出す。仕事を創り出せる人材は世の中の10%もいないくらいの割合ではないでしょうか。事業規模を大きくすることを最優先に考えられる人が向いていると思います」

Q:改めて、スタートアップとはどのような環境なのでしょうか

「成長が必須とされる環境です。事業規模がスケールしていかないと意味がない。上りのエスカレーターに乗って、会社も自分も大成功を目指す

成長意欲がない方には向かないと環境といえるでしょう。

執行役員や事業部長クラスでも年収は600万円前後程度?

ab9bb30c90a904ccc4b09bfe32efcf6e2気になる年収などの条件事情を、ブライツの日比氏に伺った。

Q:スタートアップはお金がないため転職すると年収は下がりがちだと思われますが、実態はどうなんでしょうか

「たしかに前職より下がることは多々あるでしょう。執行役員や事業部長クラスでも年収600万円程度からのスタートが多いです。500万円程度の場合も比較的多い。稀にCEOより高い報酬を払ってでも優秀な人材を獲得したというケースもありますが、CEOより高い報酬で入社するのは全体の3%いかない程度です。転職時に経済的なリターンを求める人は多くないです」

Q:転職時にストックオプションが気になる方も多いと思いますが、どういうケースが多いのでしょうか

「入社のタイミングでいきなりストックオプションを付与するというケースは稀だと思います。入社後一定期間仕事をしてみて、信頼できそうな方か見極めて付与を決めるケースが多いです」

Q:スタートアップへの転職のタイミングで気をつけることはありますか?

「資金調達前後で大きく変わります。調達前だと給与が安いがストックオプションが付与される確率が上がる、調達後だと給与がそこまで下がらないがストックオプションが付与される確率ないしは数が減る。調達後は既存メンバーの給与を上げるケースもあります。キャピタルゲイン重視なら調達前、インカムゲイン重視なら調達後がお勧めです」

大手出身者は転職時に自分の力を過信しない方がいい

引き続き、日比氏に伺う。

Q:スタートアップへの転職で気をつけるべきことがあれば教えてください

「特に大手出身者は自分の力を過信しないこと。今までの仕事は会社のブランドを背負ってやっていたということを認識した方が良いでしょう。大手出身者は会社が仕事を与えてくれる、会社が自分に何かしてくれるというtake志向の方が比較的多いので、マインドチェンジが必要です」

日比氏はベンチャーマインドがある人材が多そうなとある大企業を挙げ、「マーケティング予算、もらえないんですか?」とスタートアップへ転職後に発言するような人材がいることを指して、take志向と言っていた。スタートアップではマーケティング予算はもらうのではなく、必要であれば説得材料を作って取りに行く、ないしは予算なしのプランニングをするのが定石。

Q:スタートアップへ転職する方はどういう傾向にありますか?

「ロジカルというよりかは、ノリで。という方が多いです。創業者の話を聞いて巻き込まれて、面白そう!やっちまうか!と直感で決める。あとは、10人くらいまでは創業者が伝手を駆使して採用していますね。Facebookフレンド数が多い創業者ほど採用力ある傾向にあります」

筆者(Umeki)も2社ほどスタートアップに転職したが、キャリアなんてぶっちゃけ考えてないですね。「カムカム!」って言われて、「やっちまうか!」というノリでした。このノリは経験上、よくわかります。

スタートアップ経営者は人のマネジメントで悩みがち

最後に、スタートアップ経営者あるあるな悩みを日比氏が明らかにした。

「人が欲しいという相談はもちろん多いのですが、それ以上に多いのは実はマネジメントに関する相談です。マネジメントは人と仕事の管理や、生み出すこととプロセスを管理することなどに分類されますが、人のマネジメントの相談がダントツで多いです。人をマネジメントした経験があまりなかったり、年上のマネジメントに不慣れという方が相談してきてくれますね」

よくスタートアップ経営者同士で飲みに行ってつるんでいるように見えがちだが、実際に資金調達やマネジメントの相談を相互にしがちのようだ。

日比氏のブライツでは下記の条件に当てはまれば無料コンサルを提供しているようだ。

■条件

・創業3年未満で今後スケールしそうな面白いサービス・商品を提供している会社

■提供内容

・採用やマネジメントに関するアドバイザリー
・マネジメントなどに役立つと思われる資料提供

採用やマネジメントの悩みがあるスタートアップ経営者は日比おじさんに会いに行こう。無料でコーヒーくらいご馳走してくれるだろう。転職検討者も引き続きブライツで応募してみよう。The Startupでは帰ってきたブライツを支援する。

ネット業界の転職なら帰ってきたブライツ

■About this media & Yuhei Umeki

私に興味がある方はこちらからいつかお茶したい登録してみて下さい。「いつかお茶したい」された人から5%くらいの確率でこちらからお誘いします。宝くじ感覚でご登録下さい。

会員数170名突破!スタートアップ業界の最新動向について知りたいならUmeki Salon



Pocket

コメントを投稿する

「適性チャート付き:スタートアップへの転職を考えるお」に対してのコメントをどうぞ!