ランチの価値を「食事」ではなく「近所で気楽なmeet up」と再定義した「ソーシャルランチ」が再ローンチ

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特定のスタートアップを取り上げるのは久しぶりですね。
今日「ソーシャルランチ」がリニューアルローンチし
多少TLなりが盛り上がっていました。

いくつかソーシャルランチを紹介する記事を見かけたのですが
本稿ではソーシャルランチは「どういった価値」を提供し
「なぜ今回のプロモーションで初速が上手くいったのか」を考察してみます。
*「どうすれば上手く高いアクティブ率を維持できるか」などの今後の施策の助言は
ニーズがあれば、福山さん、ご連絡お待ちしておりますw

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■ソーシャルランチが提供する価値:「近所で気楽なmeet up」
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ソーシャルランチは幾多ある「飲食系」のサービスなのか
それともいくつかメジャーどころが出てきている「meet up系」のサービスなのか。
結論、それをマッシュアップしたものであるわけでだが
「ランチ」というのが「気楽なmeet up」の機会として最適であり
「ランチ」という機会を「ただの食事」ではなく「meet up」の機会と価値軸を定義した点が
良い点ではないかと思っています。
しかもエリアセグメントを掛けられるので比較的職場の近くでmeet upできる。

実際にみなさんのランチの実情というのではどうでしょうか?
私は社外の人と会食したり社内の人と行ったり一人で行くというローテーションな感じであり
社内の人との交流も大事であり私はその点を全ての職場でだいぶ怠っているのですが
社内の人とは普段ずっと一緒なのでランチまで一緒だとよほど好きな相手じゃないと飽きる。
というのが本音だと思います。

よって「社内の人とのルーティン化惰性ランチ」や「一人ランチ」に飽きてきており
「誰かと行ってみたいなー、会社の近くの人とかだといいな」
という潜在ニーズは確実にあると思われます。
meet upに慣れている人なら確実にあるはずであり
「近所の出会いニーズ」を満たせそうなサービスです。

そして「ランチ」というのが肝であり
仮にmeet upして話が合わなくても1時間で切り上げられ
費用もランチ代のみと安いという点は
meet upの敷居を下げており「気楽さ」を訴求できる点もgoodです。

渋谷のレガートで「ランチ合コン」風なものをよく見かけますが
夜のmeet upより敷居が低いのはたしかでしょう。

ただ課題としては「果たして相手と話があるのか?」という点を
プロフィールぐらいから判断するしかなく
ランチが盛り上がるかには多少の疑問は残りますが
人と会うことに抵抗がない層には好まれそうですね。

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■初速のプロモの成功要因:適切な認知&登録方法のフックのサイクルが上手く回った
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初期ローンチ時に既に一定の認知度が業界内ではありましたが
「2人1組じゃないと登録できない」という
非リア泣かせですが確実にユーザー数を伸ばしそうなサイト誘因の施策
R25などの掲載による認知の向上により
認知⇒登録のコンバージョンサイクルが上手く回り
ティザーながらにほどよくユーザー数を事前に獲得してしまうというスキームの組み方は
さすがgoogle出身ですねという感じです。(関係なかったらすいませんw)

少し変わった登録などのフックを用意することも大切ですが
適切なタイミングでパブリシティを打つということで
(R25はたまたまか仕込んだかは存じ上げないですが)
連動性を生み1×1=1ではなく3とか5とかになるよという
連動性を最大限に活かした(たまたまかは存じ上げませんが)
プロモーションであった と思います。

また「ソーシャルランチ」というネーミングもcoolでgoodだと思います。
「ソーシャルディナー」ですと手軽感がなく 重たい印象を与えてしまう気がします。
ネーミングからサービス内容を簡単に想起できて良いかと思います。

私はコピーライティングには相当うるさく(うるさいつもり)
簡単に同意しない一方、自分が信じたものはしつこく連呼して結果的に広まります。
けっこうここにプロモーションの本質が詰まっていると思っており
「確実に覚えてもらえてサービスを体現するキャッチコピー」は
そのサービスの生死を決めるほど重要なものだと思っていますし
信じて連呼し続ければ案外周りはそれに感化されていくものです。

これからサービスをローンチしようとしている方は
「本当にこのサービス名でいいのか」を色んな人に聞いてみるといいと思いますし
私のようなうるさい人間にブレストに付き合わせるとかいいと思います。
中途半端なキャッチコピーでローンチするくらいなら
しっかりしたコピーが見つかるまでローンチしない方がマシです。
それくらい重要な要素であると私は考えています。

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以上、サクッとソーシャルランチの価値やプロモの成功要因の考察をお届けしましたが
「週に1度くらいは ソーシャルランチするか!」となるような
知り合いと会食、社内の人と、一人で、たまにはソーシャルランチ
というような人々の選択肢のローテーションになり習慣化すると
職場の近所での出会いが増え人材の流動性が高まり社会的に良いことかと思います。

KDDIのLABOに採択されていることもあり
そこそこブレイクすればプリインの期待もかかりますね。

私も早速1回恵比寿でセッティングしましたが
もっとガンガンたくさんセッティングできる仕組みだと嬉しいですねw



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