【Teclosion2011速報 vol.1 】Wonder Shake:ジオロケーション×テイストグラフ=精度の高い『meet up3.0』

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本日、Teclosionに参加し
主にスタートアップバトルを拝見し
足早に会場を去って記事を書いています。

出場社(サービス)数は15社ありましたが
面白そう!と思ったものを独断と偏見でチョイスして
いくつかご紹介します。

今回は全体的にソーシャルグラフをベーストした
「テイストグラフ」および「ジオロケーション」系サービスが多く目立ちました。
発表の構成としても
前半はテイストグラフ寄り
後半はジオロケーション寄りだったと感じます。

その二つのトレンドを上手く組み合わせたのが
優勝した「Wonder Shake」だったのではないでしょうか?

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■Wonder Shakeの正体
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「テイストグラフ系らしい」ということだけは知っていたのですが
今日のプレゼンを見てようやく全貌が少しは掴めました。

ジオロケーション×テイストグラフ=精度の高い『meet up3.0』

鈴木さんがプレゼンで
カフェで隣にいる可愛い女の子に話しかけられるか?
そんな時に位置情報でその店にチェックインして
その子のテイストを事前に知ることができれば
話しかけるきっかけも掴みやすいんじゃないか?
(プレゼン内容から飛躍していますが、umekiはこういう解釈です)

テイストが可視化できる?というような表現で
「DOMO」に近くないか?という意見もあったようです。

Four SquareへのCheck inが日本ですら一般的に?なる中で
ジオロケーション×テイストグラフという発想は面白いです。
テイストグラフという要素がなく
同じアプリをやっている人が近くにいたら通知してくれる
というアプリがあった気がしますが
「同じ位置に同じ時刻にいる」という事実だけでは
お近づきになるというアクションまで実際には発生しないのではないかと思います。
そこに「テイスト」という第三の変数を入れて
「テイストが合うかどうか」をアプリ内でジャッジし
「あ、この人、気が合いそうだから話しかけてみよう」
とアクションに結びつきやすくなるというのは想像に難しくはないです。

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■meet up 3.0とは?
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本稿を書いているうちに著者が勝手に思いついた
Wonder Shakeが提供し得る最終的なValueになるものです。

趣味趣向が合う人気軽に接するきっかけを与えてくれるようなサービス。
たしかにtwitterやFBがweb上で「少しは」それを可能にしてくれました。
お陰で私もいくつかの良い出会いに恵まれました。
これをmeet up 1.0としましょう。

それを進めたものがオンライン上での「テイストグラフ」であり
これは「テイストグラフ」として従来の情報垂れ流しのソーシャルメディアよりは
情報が編集されているため
『相手に興味を持てる精度』が上がっており
『仲良くなりたい相手を見つける工数」が下がっており
効率的なmeet up 2.0といえるでしょう。

しかし私が考えるテイストグラフとは
wedで同じようなテイストの人と繋がるのもいいのですが
テイストが近い人と「リアルで」繋がることが最もvalueがあることだと思っており
その点、位置情報と絡めたWonder Shakeは
オンライン完結型テイストグラフのような「タイムラグ」が発生せずに
ダイレクトに近くの人に「趣味が合いそうだ」と「高い精度で」アクションが取れる
さらに効率的な『meet up 3.0』
といえるでしょう。

テイストグラフの最大のvalueをmeet upであると定義すれば
リアルタイムで同じ場所にいる人と「精度が高い」コミュニケーションが
発生する可能性が高いWonder Shakeは一歩先をいった概念だと思いました。

ただしテイストグラフを実際にどう創るか?
というところはあまり明らかにされていなかった気もします。
(私が聞き逃しただけかもしれません)
twitterのRTやtweet解析、FBのlikeやFun Pageデータの再編集だけでは
テイストグラフの「軸」として不十分かもしれません。
テイストグラフの「軸」をどう設定するかはこの事業の鍵であり
テイストグラフ単体に関してはいくつかのStart upの方が上をいっている印象です。
いくつかテイストグラフの「軸」を持っているところがあるので。

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■面白いWonder Shakeのマーケティング手法
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アメリカの主要大学に乗り込んで
主要大学でまずは流行させるという
Facebook的なマーケティング手法が逆に新鮮で面白く
最も正しいマーケティング手法だと思いましたし
私自身も一介のマーケターとしてその発想に気づかされることがありました。

・アーリーアダプターへ集中的に特化できること
・アプリの特性上「大学」という特殊なコミュニティでの高い潜在需要があること

まず日本はあまり眼中にないらしいのですが
コンシューマーとしてのアーリーアダプターが多そうな
スタンフォードあたりに最初に集中して
バイラルループを創り出すのが正しいアプローチだと思いました。

Wonder Shakeのサービス特性を上記のように
ジオロケーション×テイストグラフ=meet up 3.0とすると
この「meet up 3.0(精度の高い出会い)」の需要は
人間の根源的な欲求であり、かなり高い潜在需要が見込めます。

Facebookの始まりが
「キャンパスの可愛い女の子の写真を並べてどっちが可愛いかジャッジする」
というしょうもないものでしたが
これはハーバードのような大学ですら確実な、しかも高い潜在需要があったため
サービスが爆発したといえます。

特に大学生は出会いが多そうに見えますが
実際は合コンなどをしても趣味が合わない「不毛な出会い」が多く
「精度の高い出会い」には相当な潜在需要が眠っています。
学生に限ったことではないですが
キャンパスという限られたコミュニティで時間も持て余している大学生が
Wonder Shakeを使ってmeet up 3.0を求め
良質な人間関係を構築していく、という絵が想像できます。

とりあえず知り合いと繋がっておけ的なFacebookから
「本当に気の合う人との繋がりをしかもリアル性も持って提供できる」
Wonder Shakeは言い過ぎな気もしますが
「Post Facebook」になる可能性を秘めているとも言えそうです。

マーケティングの話から飛躍してしまいましたが
ポテンシャルとしては「Post Facebook」くらいのものはある
という表現で本稿を終えたいと思います。

鈴木さんとのmeet upが未だ実現していないumekiでしたw



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