プロモーションの小ネタです。結論、特定の条件下において機能します。
特にtoC向けサービスにおいては下記のユーザー獲得のチャネルが通常かと思います。
・Facebook広告
・リスティング
・SEO
・アフィリエイト(リワード)
・人づてオフライン
色んなサービスのプロモーションに携わってきた中で、どのチャネルがROIが良く、かつ多くのユーザーを獲得できるかは異なると感じています。これらの主要なチャネル以外にも「ブログウィジェット」というチャネルは特定の条件下においては上手く機能するのではないかと仮説を持っています。
■The Startupでの実例:コーヒーミーティング
The StartupはさほどPVのあるメディアではにですが、グローバルナビや右カラムに特定サービスのリンクやブログウィジェットを置いておくと、そのリンク先に日々それなりのトラフィックを流しているようで、塵も積もれば山となる方式で月間それなりのUUになるようです。
コーヒーミーティングとかはそれでけっこうUUを流しているようで(広告ではないのですが)ブログウィジェットをバラまくというのは悪くないプロモーション手法ではないかと思ったのです。(注:コーヒーミーティングはブログウィジェットですらありませんが)
ブログウィジェットは当然ブロガーに貼ってもらわないと意味がありません。ブロガーが貼ってくれるブログウィジェットの条件、およびその施策が当該サービスのユーザー獲得に機能する条件を優先順位順に整理すると
■ブログウィジェット導入の優先順位
1:ブロガーがそのサービスのターゲットユーザーである
2:ブログの読者層がサービスのターゲットユーザーである
3:ブロガーに金銭的メリットがある
4:ブロガーに非金銭的メリットがある
1と2を満たしてそれなりの流入数が見込めるようであれば、サービス提供者側は広告的にトラフィックを買うのはアリだと思います。この辺は私が思い付きそうなマネタイズ手法で、当該サービスの想定アドワーズ単価にターゲティングによるプレミアムを載せて価格設定すると良いと思われます。
お金がないスタートアップは、そのサービスを使っているブロガーが「このサービスを使ってる俺、カッコいい」とかの金銭にはならぬものの、心理的なメリットを感じられると載せてもらいやすいのではないかと。私のコーヒーミーティング掲載の実例では「自分に興味がある人を『いつかお茶したい』で可視化したい」というインセンティブです。「いつかお茶したい」してきた人で、良さげな人をこちらからハンティングするケースもあるから。
このブログウィジェットプロモーションのサービス提供者側からのメリットデメリットを整理すると
■メリット
・そのブログのPVが落ちなければ、定常的な流入が見込める
・ターゲットへのマッチング度が高いと良質なユーザーを獲得できる■デメリット
・自社サービスと相性の良いブロガーの絶対数が少ないと思われる
・ブログウィジェット導入までの初期工数がかかる
そんなところでしょうか。とかくブログウィジェットはまずデザインがクールではないものが多いので、クールなブログウィジェットがあればそれだけで今は注目されそうな気がします。MBAにステッカー貼りまくるよりも、ブログウィジェットの方がリンクが生きている分、明確にトラフィック生めると思うんですがね。スタートアップを経営する皆さん、プロモーションチャネルとしてぜひ「ブログウィジェット」を一度検討してみて下さい。
ブロガーはブログウィジェットを利用したプロモーションと合わせて「エバンジェリスト化」もしやすい良い資産だと思います。
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