女性誌GLAMOROUSが何やら面白いことをやっている。グラ男総選挙。グラ男100人からグラ男のナンバーワンを選ぶらしい。ん?よく見ると知っている奴が載っている。
加藤貴一さん(26歳)
「未来を担う先進業種IT系の王子様」枠。下の方のカテゴリーですね。
彼ね、僕のお友達?後輩?なんですよ。気になって雑誌読んじゃったよね。
■好きな女性のタイプ
アイロン掛けが得意な人
■出没スポット
渋谷コナミスポーツクラブ
■身長
160cm
この辺りの回答が笑えた。
折角GLAMOROUSが面白ことをやっていますので、「グラ男」なるものを加藤くんをネタに分析します。
グラ男の条件に加藤貴一は本当に当てはまるか?
今回は100人からグラ男を選ぶ総選挙らしいが、一体グラ男とはどんなやつのことを言うのか。説明文を見ると
1:グラ男は甘い!一目で落ちる甘いルックス
2:グラ男は一流!仕事も遊びも恋も全て一流
3:グラ男は媚薬!テストストロンを大量放出し、隣にいるだけでフェロモンUPする
なるほど。たしかにモテそうなスペックです。
加藤氏はグラ男の資質があるのでしょうか?友人の私が各項目を確認しましょう。*梅木、お前は何様だという突っ込みはナシでお願いします。
■1:甘いルックス「◎」
たしかに顔は甘い。が、身長は低い(160cm)
■2:仕事も恋も遊びも全て一流「△」
仕事はマネージャーなので、できるのかもしれない。デートプランを2年前に依頼された覚えがあるので、恋と遊びが一流なのかに疑問が残る。
■3:テストストロンの発散「?」
テステストストロンて男性ホルモンのことですね。要はオラオラ感という解釈で良いでしょうか。加藤くんも私に負けず劣らぬ「柳沢感」があったと記憶していますので、?とします。
あれ、加藤くん!グラ男の条件満たしてなくネ?
女性誌で男性モデルの総選挙をやるというマーケティング
加藤くんをネタにしたかったのでこの記事を書いたわけですが、The Startupとしてはそうもいきません。なぜこのネタに着目したかというと、雑誌の差別化マーケティングの一例として面白いと思ったから。
ファッション雑誌は販売部数を伸ばすためか、その雑誌を代表するキャッチコピーを生み出そうとします。旧くはLEONの「ちょいワルおやじ」やニキータの「艶女(アデージョ)」、ここ数年ではJJの「おしゃP」が代表格でしょうか。ペルソナを言い表すコピーで部数を牽引していく。それほどファッション雑誌におけるコピーは重要と言えそうです。
「グラ男」に関しては、正直そこまで市民権を得ている感覚はなく、SEOでも大変弱そうなワードです。この記事がバズって「グラ男」で検索流入が増えることを願いたいですが、検索クエリが少なそうですね。若干、外れている感も個人的には感じる「グラ男」ですが2009年から存在するようですね。参考リンク:グラ男2009
何が面白いって、女性ファッション誌を男性の読者モデルで牽引させようとしている点です。女性ファッション誌で女性の読者モデルの総選挙が行われるなら普通ですが、グラ男の総選挙という点が逆を突いていて良い。
GLAMOROUSのペルソナは「差」で幸せになれる女性
webだと雑誌と違って「aboutページ」が見つけやすくていいですね。非常に興味深かったので抜粋させていただきます。
GLAMOROUS – 辞書で調べると「魅力的な、魅力のある」と出てきます。でも、「グラマラス」と私たちが口にする時、それはただ「魅力的な」だけでなく「何か特別な気持ち」が込められているように思えます。
でも、‘グラマラス’ってすごくハードルの高い限られた人のためのものって思っていませんか?
グラマラス創刊準備号から目指していた世界、それはすべての女性が年齢も職業も既・未婚も、そして勝ち負けもなく、自由で幸せでいられる世界。
ただ平凡な毎日を送るだけじゃなくてたくさんのことを知りたい!見たい!経験したい!と思うことで世界が広がっていく。
今よりももっと楽しい毎日は、じつはちょっとしたきっかけとちょっとした勇気があれば手に入るんです。
いつもの服にちょっとだけリアルなモード、いつものアフター5にちょっとだけアッパーなレストラン。ひとはけのチークがあなたを見ちがえさせる。そんな‘差’が実は幸せの素だったりして。
‘グラマラス’とは、あなたの心の在り方を豊かにしてくれるための希望の言葉。そんな女性たちのための「GLAMOROUS」であり続けます。
奥が深い。GLAMOROUSはその語感のゴージャス感とは裏腹に、日々の生活のちょっとした「差」が心を豊かにする。それこそがグラマラスであるという定義。特別な人のための言葉ではなく、普通の女性が「差」を手に入れるための手助けとなる情報や世界観を提供する雑誌。
これはマーケティングの観点で、上手く需要を喚起できそうで良いコンセプト設計だなと感じました。「ちょっとした贅沢=差」のヒントになる情報を提供する雑誌なのだろうと読み取れます。
「差」が幸せの素。深読みするとこれはかなり哲学的なテーマです。現代は情報が溢れ過ぎ、ファッション雑誌も競争過多です。差別化がなかなか難しい。だからこそちょっとした「差」を演出できる情報を得て、周囲との違いを実感することで「私、少し特別かも」と感じることで幸せを実感する。ストレートな言い方をするとそんな感じでしょうか。
「差が幸せ」というと幸せは相対的に図れるものと定義しているといえますが、これは考える余地があります。ファッション雑誌を通してモノを売るにはそれで良いと思いますが、実社会において「差が幸せになる」というのは残念ながら現実なのかもしれません。これ以上ここで幸せについて考えるのは止めておきますが、どういう状態が幸せであると思わせるかという観点でマーケティングを考えるのは面白そう。
グラ男に戻ると、そんな少しの「差」を感じさせてくれそうだけど、特別すぎない少し手を伸ばせば届きそうな男性を揃えているのかもしれません。グラ男の条件を全て満たすのは相当なスペックですが、「一流」の定義も曖昧ですし、それなりはいそうな感じです。グラマラス読者女性に「差」を演出できるか否かが、グラ男の最大の条件なのかもしれません。私もグラ男になるべく、頑張ろうと思った次第でございます。
ぜひ加藤貴一氏に一票を!彼をグラ男グランプリに!
ネタ記事のはずが思わぬ学びを書いているうちに得ることができました。ということで皆さん(特に加藤くんの関係者の人!)この記事をシェアして、web上で投票して彼をグラ男グランプリにしてしまいましょう!
時間がなかったのかやる気がなかったのかわかりませんが、投票者の個別のURLを作らなかったのは痛いですね。シェアしようにも個別URLがないので、トップページにはランディングするものの、100人の中から探すのはめんどいので離脱されそうです。
下から2番目のカテゴリで黄緑表示の「未来を担う先進業種IT系の王子様」」枠の右から4番目が加藤くんです!Facebookのいいね!数を競うそうですが、現在18いいね!くらいですね。皆でいいね!を押しまくろう!
彼はスマホ広告を売っているので、スマホ広告の出稿をご検討の方は連絡してみて上げて下さい。「グラ男・加藤」が販売に伺います。
この記事が拡散され加藤くんがグラ男グランプリになり、その暁にグラ男・加藤からグラマラスな女性たちを紹介されることを楽しみにしています。
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