日本版ザッポスになり得るか?謎の「ロコンド」の正体に迫る。

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1ヶ月前くらいになるが、「ロコンド」というサイトの話をTL上で見かけた。
なぜかネットメディア(TCやTWやVenture Now)ではあまり見かけない気がします。

内容を見ると「靴限定通販」かつ「カスタマーサポート=コンシェルジュが競争優位性」
らしきことからも明らかな「日本版ザッポスを目指しているんだろうな」
と誰もが思っているのだろうが、ここまで完璧な焼き直しも珍しいと思う。
「ザッポスと何が違うんでしょうか?」と小一時間問いつめたいのだが
ロコンドならではのユニークネスと今後の可能性を追ってみたい。

■ 経営上の特異性

まず2010年10月設立のスタートアップであるにも関わらず
資本金9.8億、従業員165名も既にいる
というのが謎できわまりないです。
こんなスタートアップベンチャー、見たことがありません。
投資家もロシアあたりのファンドだった気が。(DSTではない)
すごいコネクションですね。
そして既に監査法人もPWCを付けています。
短期で上場する気満々ですね。
とりあえず今の自分には謎が解けない謎だらけの会社です。

■事業特性(ファンダメンタル)

靴のECです。
私、ちなみに前職はアパレルECなので
アパレルECのオペレーションはわかります。

たしかにECにおいてサイズで二の足を踏んで買い控えされる方は 多いでしょう。
よってこの「99日返品無料」は嬉しいですね。

PRに関しては多額の資本金からTVCMや雑誌掲載など始めていて
ちょっとエニグモな匂いがするtoo muchな戦略な気もします。

事業上の肝はMD力となります。
豊富な商品種類数と高い返品率に耐え得る豊富な在庫数が鍵

商品種類数に関しては
メンズはスニーカー
レディースはパンプスやスニーカーが主流で
価格帯は5,ooo円〜20,000円のものが中心となるでしょう。

私の実務経験上、インポート物の格式高いブランドは
まだまだECに卸したがりません。
これはもう仕入れ条件の掛け率やミニマム数が関係ない次元です。
「日本最大級の品揃え」と謳っていますが
おそらく今後も革靴セグメントは入ってこないでしょう。
逆にロコンドにエドワードグリーンが登場したら革命的だと思います。
エドグリは正規代理店通さなければ案外簡単に輸入できるらしいけど
「非正規輸入」は会社が大きくなると叩かれるのでやらないでしょう。

自分の実務経験のあるメンズセグメントで今後はウォッチしていくのでしょうが
ベンチマークは伊勢丹メンズではなくABCマートになるのでしょう。
メンズ靴の売上は伊勢丹メンズだけで一時期日本の1/4を占めていたと言われていますが。

在庫数。高い返品率に耐えうるため
相当数の在庫を抱えつか
即時発注などに対応できる強いロジスティクスがあるかどうかが鍵。
委託ではなく買い取りでやっていると思うのですが
ここでも資本力に任せてリスク取りまくっているのでしょうか。

■事業特性(付加価値)

「靴とあなたが出会う場所」というコンセプトに加えて
CSを「コンシェルジュ」とし事業の核に置いている(かのように見える)体制は
toCでのエンゲージメントマーケにはいいかと思います。
日本のECでこれができているところは大きいところではまだないと思います。
楽天、ZOZOしかり。

CSにかける人件費もバカになりませんので
スタートアップでここに資本投下できるところもまずないはずで
ここでも資本力に任せてリスクを取っています。
どの段階で損益分岐点を迎えるかわかりませんが
顧客視点で考えると良いことではあるのは間違いありません。

■ロコンドの現所の流れと今後のシナリオ

◆現状の流れ

大規模資金調達⇒大規模採用⇒大規模買い取り仕入れによる大量の在庫⇒
大規模採用による大規模コンシェルジュ配置⇒
大規模広告費によるマス媒体広告投下(←今ココ!)

◆今後のベストケースシナリオ

大規模広告費投入による認知度向上⇒売上の伸び⇒CFの良い循環⇒
さらなる商品投入⇒さらなるコンシェルジュ配置⇒さらなる認知⇒さらなる売上
to be continued… age age.

◆今後のワーストケースシナリオ

大希望広告費投入にも関わらず認知度上がらず商品数も少なく売上伸びない⇒
CF厳しくなる⇒過剰在庫&過剰人件費で更なるCF圧迫⇒終了

結構このワーストケースシナリオになる確率もあると思うのですが
これがベストの戦略だと思って現状の流れでやっているのだと思いますが
自分なら人件費をもっと押さえるだろうなあと思いました。
人員を割いている「オンラインスタイルコンシェルジュ」部門は埼玉みたいで
そこで人件費を下げているという見方も出来ますが
そこを競争優位性とするのであれば最初は本社と密接な距離感にしておいた方が
企業文化的の浸透で見るといいと思うのですが。

凡人な私には「普通なら考えるであろう」上記の思考に落ち着きますが
私のような考えではない、レバレッジをかけた「現状の流れ」により
ビジネスが加速して成功するという姿も見てみたいものです。
自分の考え方を否定してもらいたい。

■まとめ

・99日間返品無料であること
・「靴とあなたが出会う場所」をコンシェルジュがサポート

この2点が競争優位性。
それをそれぞれ支えるのが
商品種類数と在庫数、サイトUI。
って感じでしょうか。

特に変数である「コンシェルジュがどれだけの破壊力があるか」が鍵になる気がして
参考になるのは「レアジョブのフィリピンパブ感」だと思います。
今後を楽しみにウォッチします。



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