PR担当者が身につけるべきコンテンツ思考

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昨日の、拡散力がない!という言い訳、が栽培マンに刺さっているようですが、これと連動するネタをもう一つ。

情報を拡散させたい個人の職種は、我々のようなメディアの人か、企業広報の人である場合が多いかと思います。

とある私のFBフレンドの広報の投稿を見ていてと、「こいつ自社の宣伝ばかりでうざいな」と思い、そっとアンフォローしておきました。皆さん口には出さないだけで、宣伝が多い人をアンフォローするというのは少なくないのではないでしょうか。

この広報を仮にAさんとすると、Aさんは「拡散力がない!」と言い訳はせずに、せっせとSNSに投稿自体はするのです。真面目ですね。しかし、「センスがない」ため、おそらくAさんが拡散するものは読まれず、結果としてAさんに拡散力が蓄積されることもありません。

いうなれば、不味そうな腐りかけのみかんを「どうですか!食べませんか!」と毎日叫んでいるようなものなのです。

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しかしAさんに限らず、広報担当者というのはこの手の類の人が大多数です。メディアにとって全く役に立たない情報をメールで送りつけては「記事書いてね!」という様は、合意なく性行為に持ち込もうとするレイプとなんら変わりありません。

私は昔から広報嫌いなのですが、広報は自社の情報を拡散してくれればいいという「くれくれ思考」「take思考」の方が多いのです。もちろんそうではないかたも少ないですが、いらっしゃいます。

なぜ広報が発信するコンテンツは読まれないのか?

極論ではなく、あなたの企業のPRニュースなど世の中の99%の人にとってはどうでも良いことなんです。

広く報じる仕事である広報としては、「自社を認知していない人を振り向かせる」ことが大きな仕事といえます。

PR担当者は何か自社や自分発信で物事を広めたいときに「PR思考」しか脳内にない場合が多く、「コンテンツ思考」に欠けていることがほとんど。

まずは人々の役にたつ「コンテンツ」を作り出し、PRしたいことはその最後にデザート的な感じで置いておくくらいが、ちょうど良い塩梅かと思います。これはPR記事では王道的な手法ではありますが、自社で何かやり出す際にはこの視点にならずに、「のび太!俺の歌を聞けよ!」という身勝手で音痴なジャイアンの歌になってしまいがちなのです。

PR担当者はあなたが発信しようとしている情報は、ほとんど世の中から求められていないことをまずは認識すべきです。その前提の上で、工夫を凝らして少しでも多くの人に役立つ情報に加工し、PRはデザートという感覚で取り組んだほうが賢明かと思います。

PRのニュースバリューがあるのは有名企業か有名人だけですからね。

PR担当者に限らず、採用とかで起業家が毎日ウォンテッドリーをシェアしてるだけなのも有害かと思うので、同じ話ではあります。



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