紙では7/7くらいに発売されていましたがKindle版は7/14発売ということで、ここ数日で読みきりました。
明らかに國光さんが好きそうな本だなと読む前から感じていましたが、國光さんは日付から類推するとちゃんと紙で読んでいますねw 早い。國光さんって結構読書家なんですよね。
「フェイスブック 不屈の未来戦略」読了〜 全スタートアップ関係者必読!Facebookの成功の理由が事細かく解説されている。特にグロースハックに関しては勉強ななりまくる。久しぶりに何度も読み返す価値があると思った! https://t.co/LZ0NSlYPwH
— 国光宏尚 (@hkunimitsu) 2017年7月11日
本書、かなり長いのですが、個人的には前半部分よりも後半部分が表題である「未来戦略」だったので、前半の話は聞いたことある話も結構ありますので、後半の話を読み込んで、起業家が自社の事業の機会や脅威になりそうとか、これから事業を考える人がこの領域は良いのではないかとか、考えを巡らせるヒントになる本ではないかと思います。
いくつか刺さった箇所をご紹介します。
"ピーター・ティールは「最も成功するビジネスは、現在とはまったく違う未来のアイデアの実現に全力を傾けている」と言っ" https://t.co/nwZZLyMYXp
— 梅木雄平(公式) (@umekida) 2017年7月14日
我々は既存の事業の延長線上で考えがちかと思いますが、「まったく違う未来のアイディア」を考える重要性を説いています。
"私たちは1日平均3~5回検索をするが、フェイスブックは1日に10回から15回閲覧している。何を探しているか決まっていない時の方が、何を探しているか明確にわかっている時より3倍多いということだ。これは、起きている時間の1時間に… https://t.co/nVVGnzPhJ2
— 梅木雄平(公式) (@umekida) 2017年7月14日
この話は能動的な検索という行為よりも、受動的にFBを開いて眺めるという行為の習慣化でメディア滞在時間が相当長くなっている。たしかに、何もなくてもとりあえずFBを開く習慣があり、ニュースフィードで無駄に時間を使ってしまうことはよくありますよね。改めて「受動的」に「習慣化」させることがメディアビジネスにおいて重要と感じました。
"そのユーザーができるだけ早くマジック・モーメントに到達すること。その後はできるだけ頻繁にコア・プロダクト・バリューを届けること。グロースチームは、この3つのことを完璧に行うために尽力した。" https://t.co/tLUHYfUJxg
— 梅木雄平(公式) (@umekida) 2017年7月14日
この「マジック・モーメント」は日本ではあまり聞きなれない単語ですが、そのサービスを使っていて最も良かった!と思えるような瞬間とのことです。たとえば、FBにおいては何かを投稿したら「いいね!」がもらえるとか、そういう話でしょうか。このマジック・モーメントの設計はCGMでは一般的ですが、それ以外のサービスはひょっとするとあまり馴染みがないかもしれませんね。
"2018年にメインストリームに登場するVR/ARグラスの利用台数が8年後の2026年までに、10億台に達するのは難しいだろう。しかし、2026年までに5億台の利用台数となるのは現実的だ。「" https://t.co/aeEBXZZkMi
— 梅木雄平(公式) (@umekida) 2017年7月15日
"フェイスブックは「考えるだけでタイピングできる」技術も発表しています。思考だけでVRを操作したり、他人と意思疎通したりする未来もいつかは来るのかもしれません。" https://t.co/wJMXtVEa1E
— 梅木雄平(公式) (@umekida) 2017年7月16日
この辺はVRに対する見立て。思考だけで操作ってやばいですね。便利すぎる。
最近は様々な角度から未来を考える努力をしていますが、過去に学ぶことはもちろんのこと、この手の巨大プラットフォーム企業の動向をもっとしっかり把握したほうが良いですよね。國光さんはビッグ4の動向にやたらと詳しいですが、日本国内の起業家でビッグ4の動きをよく把握されている方はそんなに多くないかもしれません。残念ながら私もさほど明るくないです…今後は海外企業の動きにもっとアンテナを張っていこうと思っています。