生産性の高いハイパフォーマーはより成果を残すために、絶対栽培マンと関わってはいけない

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一部で話題?の「生産性」ですが私も早速読みました。もともと生産性を上げるという考え方は好物で、非生産的な活動を極力排除して日々を送っています。

私を直接知る人は、私が8割型暇そうにしていることを存じていると思いますが、アウトプットが少ないというよりは、最低限の投下時間でアウトプットを最大化しようとした結果として、時間が余っていると思っていただければと。何もしていないわけではないんですよw

梅木の生産性を意識した日々の活動

ざっくりとどんなことをして生産性を上げる工夫をしてきたか羅列しておきましょう

【仕事編】
・自分が発言しない会議には出ない
・自分が同行しなくても成り立つアポには同行しない
・メールは1度見たら即レス
・DBを作りインプットとアウトプットの往復をしやすくする
・時間を何に使ったかを毎週モニタリングして改善する
・初対面の人にアジェンダなく会うことはしない
・不明瞭なアポは全て受け付けない
・今日できることは極力今日やる

【プライベート編】
・会合の人数は最大4人まで。5人以上の会合に参加しない
(振り返ると驚くほど参加していない)
・異性との出会いでは事前に相手をオンラインDDして会うか決める
・部屋掃除はベアーズに依頼
・自炊は一切しない

などでしょうか。本書ではマッキンゼー流会議の仕方なども紹介されており、まだまだ自分の仕事の仕方で非生産的なところがあるなと思わされました。会議で資料を説明とか、許容してしまっているなと。(ちなみに自分は説明しない)資料やデータは事前に全て共有して、議論だけにフォーカスすべきだなとか。

イケダさんの記事には、「もっと生産的になるために非生産的なことをしよう」とありますが、言い換えると、生産性を高めた結果、余剰時間ができるので、その時間においては非生産的な活動から初めて、それを磨いて生産性を上げていけば良い。という話なのだと思います。

何か新しいことに着手するとき、誰しもが生産性が低いです。生産性向上カーブをどれだけ急激に上げられるか。生産性の成長曲線に個々人でかなり差があるのではないかと思います。

ハイパフォーマーはこうすればまだまだ伸びるらしい

本書では様々な角度から生産性向上を問いかけていますが、私が一番気になったのは第4章「トップパフォーマーの潜在能力を引き出す」でした。栽培マンの生産性向上に関しては、勝手にやってくれという感じです。

トップパフォーマーは組織の中で最もできるため、比較対象がなく、自分の潜在能力が引き出されていないことに気づけない場合が多いようです。気付くのは留学や海外プロジェクトで社外のトップパフォーマーと接したときだとか。

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◼︎トップパフォーマーの潜在能力を引き出す条件

1.同じレベルにある仲間と切磋琢磨する
2.チャレンジングな目標設定をし続ける
3.比較対象を変える(一年前の自分、社内の他のトップパフォーマー、社外の同世代のトップパフォーマー)
4.圧倒的なライバルの姿を見せる

以上、「生産性」から独自にピックアップして引用

1と3と4は少し似ています。要は周りをトップパフォーマーで囲んでしまえという発想ではないでしょうか。トップパフォーマーの中にいると、自分がトップパフォーマーの中では決してトップパフォーマーではないことに気づきます。そして、ストレッチして努力するようになるでしょう。

私は「人は先天的な素養よりも、環境によって後天的に形成されるという説」を信じる派です。スタートアップ業界でいうと、グロースしている企業の経営者同士が定期的に情報交換するというのは、1,3,4全てに当てはまることで、意義があることです。IVSやB Dash Campといった経営者向けカンファレンスはこういう意義を提供しています。

少しドラスティックなことをいうと、栽培マンとは本当に付き合ってはいけないということです。目線が下に下がってしまうため。厳しい考えですが、CEOは側近としか話さず、現場と話さない方が良いのでしょう。現場と会話するくらいなら、同業のCEOと話して、トップパフォーマー同士切磋琢磨した方が良い。

ぶっちゃけた話、スタートアップ業界でも「自社の社員とはほとんど飲みに行かない」という経営者もいるくらい。社員をモチベートするという観点では大事なのでしょうが、社員をモチベートするのはCEOの下のCOOとかにでもやらせておき、社長がトップパフォーマーであれば、社長は能力開発や思考に時間を使うべきでしょう。勝手なイメージですが、メタップスの佐藤さんとかがそういうのが上手そうなイメージ。逆に社長が現場と仲良くやりすぎているのはダメだと思う。

「生産性」の中にも、水泳がうまいA君がオリンピック出場を目指すためによりハイレベルで練習すべきか、同じ部の後輩に泳ぎを教えてあげるべきかという論点がありました。教えてあげる仕事はA君より少しレベルが低くてもできることであり、A君は教える仕事をやるべきではなく、もっと泳ぎが上手くなるために時間を使うべきである。と。

ビジネス、特にスタートアップにおいては、CEOの能力が会社の限界であると言い切ることができるでしょう。現場と汗をかくのもそれはそれで楽しいのですが、自らがトップパフォーマーとして潜在能力を最大限発揮することが、会社のグロースを決定づけるし、それに取り組むべき責務があると感じます。

本稿を読んだ皆さんも、生産性向上のために工夫していることがあれば、twitterやNewsPicksで教えてくださいね。

私もハイパフォーマーに近づけるよう、がんばります。

良書で読みやすいです。生産性に課題を感じる方は、是非ご一読を。



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