年収1,000万円の男性と結婚したい!と女性がいうと一般的には顰蹙を買いそうですが、決してそんなことはないと思います。その女性がその価値に相当する人材であれば、という条件付きですが。「年収1,000万円ネタ」ってわりとマスにウケそうなネタなので、少し分析してみました。「年収1,000万円の男性」っていったい何人くらい、そしてどの市場に存在しているのでしょうか。
年収1,000万円の30代は、1学年に2万人程度?
ざっくりフェルミ推定していきます。
各種データの引用元は今回割愛しますが、ネットで拾った数字や大学や合格者数は公式サイトから引用しています。
30代で年収1,000万円の男性の比率:2-3%
30代の一学年の男性の平均人口:約85万人
30代で年収1,000万円の男性は一学年につき:約2万人
30代で年収1,000万円は2%くらいらしいというデータを見つけ、男性に絞ると3%程度の上昇すると仮定。ざっくりと2-3%と考えれば良いでしょう。あとは人口を掛け算していくだけです。ざっくり2万人。わりと生々しい数字だと思いませんか?
慶応ボーイの4人に1人は年収1,000万円?
続いてはその2万人は大学出身別で見ると「どれくらいいるのか」という仮説。
<東大早慶学部卒男性:0.5〜1万>
東大:0.5万*10%〜30%=500〜1,500人
京大:1万人*10%〜25%=1,000〜2,500人
慶応:0.5万人*10%〜25%=500〜1,250人
早稲田:3万人*10%〜15%=3,000〜4,500人
*上記は男性の一学年の学部卒人数
東大早慶卒の人たちは、感覚値として同期の最低10人に1人、20人の男性が所属するゼミであればゼミ内に2人は1,000万円プレイヤーがいると思います。アップサイドでは例えば慶応では25%程度。慶応ボーイの4人に1人は30代で1,000万円プレイヤーというのは、経済や法学部であれば全然あり得ると思います。ゼミに男性が20人いて、外銀、コンサル、商社、国内金融(証券、銀行)が1人ずついれば4-5人で20-25%を占めます。
この数字感覚は、経済や法学部の「平均的なレベルのゼミ」であれば普通だと思います。
東大早慶以外でも、東工大や一橋、旧帝大などありますが、ざっくり年収1,000万円プレイヤーの学歴は「東大早慶」と「それ以外」で半々くらいとみておけば良いのではないでしょうか。京大とかカオスそうなので、実態はもっと比率低そうですが。
職業別年収1,000万円プレイヤー:医者は最大で20%占める
国家資格がわかりやすかったので、まず国家資格から。
医師試験男性合格者数:年間0.5万人*70-80%=3,500-4,000人
司法試験男性合格者数:年間0.15万人*10-20%=150-300人
医者に関しては勤務医だと最初は年収1,000万円を切るかもしれませんが、数年経つとさすがに1,000万円はあると仮定して、比較的高い比率を設定しました。弁護士は、「所得」の年代別データでは30代で1,000万円以上の所得は「3.8%」と出ていたのですが、個人事業主であり経費云々もあるので、その数字よりは実態は1,000万円プレイヤーは多いはずと仮定し、10-20%と置きました。
職種自体として存在する人数は医者>弁護士で、医者は30代での年収1,000万円プレイヤー全業種2万人に対して最大で20%程度の割合を占めるという計算です。20%は多いかと思いますが、最低でも10%程度というのは肌感覚としては合っているのではと。一方で、弁護士は多くて300人程度で、全業種2万人に対しては1.5-2%程度と見込みます。弁護士の方が稀少性が高い。
次にやや粗い仮説ではありますが、サラリーマンの分析。
外資金融:全社合わせて1学年男性150人程度と仮定
戦略コンサル:全社合わせて1学年男性100名程度と仮定
5大総合商社:1学年男性80人と仮定×5=400人
広告代理店:1学年男性80人と仮定×2=160人
日系証券会社:1学年男性40人と仮定×2=80人
メガバンク:1学年男性100人と仮定×3=300人
*粗いですが30代で上記企業は全員1,000万円プレイヤーと仮定インターネット企業(CA,DeNA,GREE,LINE,楽天など)1学年男性50人×10%=5人×5,6社=30人
*インターネット企業は1,000万円プレイヤー率10%と仮定主要セクター1学年1,000万円プレイヤー=1,220人
エリートサラリーマンを合算しても、医者の1,000万円プレイヤーには達しなそうですね。あくまで上記は「主要」なので、もっとチリが積もって4,000-5,000名にはなる気はしますが。
残りはもう「経営者」しかありません。すごくざっくりな数字ですが、職業別に見るとこんなところでしょう。
資格職(医者弁護士):5,000人
サラリーマン:MIN3,000〜MAX10,000人
経営者:MIN5,000〜MAX1.2万人
経営者は全く大したことなくても最低限1,000万円くらいの年収はありますからね。ピンキリとはいえ、経営者の中での年収1,000万円比率はデータが見当たりませんが、弁護士よりはマシくらいな比率ではないかと。日本国内だけで中小企業は380万社あり、経営者は兼務も含めるでしょうが300万人程度はいるという計算になります。
日本国内の経営者数:300万人
30代の経営者数:全体の15%程度と仮定して50万人
30代の経営者の一学年の数:5万人*10%〜20%=5,000〜1万人
*10%の経営者が年収1,000万円と仮定
ざっくり考えると、一学年に経営者の男性が5万にいて、5,000人程度が年収1,000万円以上はあまり違和感がありません。高校の40名のクラスに2人くらいは何かしらの経営者になっている奴がいる、という感覚です。
東京早慶卒の女性の20%が年収1,000万以上の男と結婚
まず大学時代から考えます。東大早慶の男性で30代に年収1,000万円に達するポテンシャルのある人材は1万人と仮定します。しかし、彼らは大学時代に学内恋愛(早稲田はそのまま結婚する人が多い気がする。あくまで数人周りにいる程度ですが)するか、卒業後でも似た学歴の相手を求めたりとか、似た学歴の相手と接する機会が大企業などの職場での環境要因で多いであろうことから、東大京大早慶卒の男性の40%程度は東大早慶卒の女と結婚すると仮定します。(極端すぎ?)
よって年収1,000万円のポテンシャルがある1学年4,000人(1万人の40%)の東大京大早慶卒の男性は、東大京大早慶卒の女性の全体数2.12万人=内訳:東大(0.12万)京大(0.3万)早稲田(1.5万)慶応(0.2万)のいずれかと結婚すると仮定。東大京大早慶卒の女性の5人に1人は東大京大早慶卒の年収1,000万円ポテンシャルの男と結婚できるのではないでしょうか。これ、結構リアルな感覚値じゃないですかw
ストレートいってしまうと、結婚を「顔と金の交換」と単純化すると、早慶で上位10%のルックスレベルにある女性が、年収1,000万円の男と結婚するのは、たやすいことだといえるでしょう。そのルックスレベルがありながら、結婚できていないとか失敗しているのは、性格に問題があるとかではないかと思われます。ルックスレベル上位20%であれば年収1,000万円の男と結婚する確率は十分にある(60%程度)感じではないかと。
残り6,000名の東大京大早慶卒の男たちを、東大京大早慶卒以外の女たちで争うという感じです。女性が年収1,000万円の男と結婚したければ東大京大早慶に入学するというのが、最も確実性の高いソリューションに思えますね。
結婚は「顔と金の交換」と仮定してのまとめ
年収1,000万円の男を狙う婚活戦略を最後に考えてみようかと思いましたが、さほど良い意見は思いつかず。定量的な分析結果から算出したのは下記の仮説
1:女性は東大京大早慶に入りかつルックスレベルが上位20%であれば年収1,000万円男と結婚するのは比較的イージーゲーム
2:東大京大早慶以外の女性が年収1,000万円の男と結婚する確率は1.8%(女性85万人:年収1,000万男残り1.6万人の比率)
3:顔と金の交換と仮定すると、東大京大早慶以外の女性は上位2%のルックスレベルじゃないと、年収1,000万円男と結婚できない
強引に定量化しただけでもある程度の納得感もあり、自分にとっては有意義でした。慶応の女友達に「年収1,000万の男と結婚したいとか言うとひんしゅく買うけど、世間一般的な話であって、私たちの身近には1,000万の男などたくさんいて、特にレアカードではないので、1,000万の男が高嶺の花だとは思わない」という話をされ、「それもそうだな。定量的に調べてみよう」と思い、調べて見た結果、彼女のいうとおりでした。
最後にですが、「既に年収1,000万円以上の30代」はほとんど既婚のようなのです。下記の図を見ると、婚活女子たちは絶望するかもしれませんね。
ちなみに東京カレンダーでは年収1,000万円プレイヤーの家計簿という連載もあるので、合わせて読むと面白いかもしれません。
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