2015年のThe Startup的上質な暮らしってこういうこと

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「上質な暮らし」ってなんだろう?

よくネタにされていて燃えている気がするけど、それに対して突っ込んでいる人はなぜ突っ込むのだろう。突っ込まれビリティが高い要素が散りばめられているので、狙い通りといえば狙い通りなんだろうけど。

「ああ、こういう暮らしもあるんだね。生々しいね。2015年っぽいね」という感想を僕は抱くけど、「上質」と言ってしまうところに、ドヤ感を覚えてうざいと思ったり、「低質」な暮らしな人々の反感を買うんだろうけど。とにかく何か言いたくてたまらない。人々の反発心を買うエッセンスが「上質な暮らし」というワーディングに凝縮されているのだろう。

雑誌とインターネットメディアの最大の違いは、インターネットメディアの場合は記事がソーシャルで拡散して元々のターゲットじゃない人にまで届く点だ。おそらくroomieの「上質な暮らし」が雑誌の特集だったらここまで話題にならなかったはずだ。読者をコントロールできない点に、インターネットの面白さと怖さが同居する。

そんなコンテキストがある中で、あえて「The Startup的上質な暮らし」を書いてみようと思う。あくまでの僕の日常の一部を切り取った話だ。

朝は西麻布丸山珈琲で珈琲を飲みながらデスクワーク

688A9406-345x230写真:丸山珈琲HPから引用

最近、週に1度くらい朝に西麻布丸山珈琲に行って珈琲を飲みながらデスクワークをしている。モーニングセットのパンも美味い。珈琲を啜りながらメールを返したり、記事を書いたり、サロンのネタを考えたりする。

僕は普段基本的に様々なスタバを移動して仕事することが多いのだけれど、スタバの珈琲は実は好きではない。珈琲マニアなわけでは全然ないので、そこまでこだわりがあるわけではないけど、丸山珈琲のホットコーヒーは美味い。ちょっぴり上質な朝の始まりを感じる。通いやすくするために、恵比寿から広尾への引越を現在検討しているほど。

ランチは、あえて食べログの人に聞いた店探訪が楽しい

1写真:筆者撮影だが「鮨 太一」の写真がなかったので「たかはし」の握り。

本誌の読者なら僕が東京カレンダーの仕事をしていることは知っているだろう。だが、僕の一番の食の情報源は「食べログの中の人」だったりする。彼にお勧めのお店を聞いてから、食べログのレビューを後で読む。

お店情報は食べログの人に教えてもらっているのに、食べログに投稿したことはなく、投稿はもっぱらRetty。そして僕は東京カレンダーの仕事をしている。これぞ、上質な三角関係。

この日は経営者友達と銀座の「鮨 太一」へ。銀座の鮨屋といえば、「上質な価格」として世間一般では知られているが、「太一」のランチは5,000円のお任せが食べられる。8,000円のお任せもあったが、読者の反感を買いそうなので5,000円のお任せを食べたことにしておく。正統派江戸前鮨で美味。

実際、最近僕は経営者友達と平日の昼に月に一度は鮨屋の新規開拓をする。僕はお酒が弱いので、夜の会合にはあまり出かけない。夜ではなく昼に贅沢な食事を楽しむ。それが「The Startup的上質な暮らし」なのだ。その方がコストパフォーマンスが高く、財布も傷まないし、太りにくくて健康にも良い。僕は非常に合理的なのだ。

平日の夜にアマン東京の大浴場で読書。そしてディナー

tokyo_food_bar_1801_alb写真:アマン東京HPから引用

金曜日でもなんでもない平日。一応経営者であるとはいえ、従業員も雇っていない自由な身である僕は、週末より平日に色々なところに行くことが多い。最近は平日に地方へ旅行に行くこともある。5月は日帰りで金沢に鮨を食べに行きたい。

この日はオープンしたばかりのアマン東京へ。天井の高いラウンジを通って、和風な誂えの室内へ。大手町という都会ながらに、心が落ち着く空間。まだ宿泊客数も少なく、大浴場は貸し切り状態だ。大浴場で松浦弥太郎さんの「僕の好きな男のタイプ 58通りのパートナー選び」を読みつつ、自分の至らなさに思いを馳せながら、日頃の疲れを癒す。

大浴場から部屋に戻り、レストランでのディナーに合わせて、FRAYのダブルカフスの白シャツに、ISAIAのジャケットを羽織る。腕時計は昔の恋人にもらったIWCのアンティークを大切に着ける。

アマン東京の「ザ・レストラン by アマン」は創作フレンチ。正直な話、他のホテルはサービス料を20%取られるし、そこまで美味しいと思えたレストランがあまりなかったのだが、ここの料理は前菜からメインまでどれもかなり美味しく、しかも他のラグジュアリーホテルより若干お得な価格帯で、二人で3.8万円ほどだった。朝食も色鮮やかでヘルシーながらにリュクスさを感じる。大満足である。

一応、The Startup的上質な暮らしをサマライズしておこう。

・朝は美味い珈琲を飲むとテンションが上がるが清澄白河まで行く気はない
・昼は王様のごとく贅沢に美味いものを食べるのが最も合理的である
・年齢相応+5-10歳の服飾品を身に付けて早めに上質なモノを知る
・週末ではなく平日に都内のリュクスなホテルで癒される
・自分自身を内省するために読書をし、心をメンテナンスする

この記事にケチを付けるくらいなら、ぜひあなたなりの「上質な暮らし」を綴っていただき、対抗してほしい。その人のライフスタイルが好きな人もいれば、嫌いな人もいる。ただそれだけのことである。ネタっぽく書いたとはいえ、100%事実を綴っただけなので、こういうスタイルが合いそうな友達が僕は一人でも多く欲しい。

「金沢に一緒に鮨行こうぜ(できれば平日が望ましい)」という方はぜひ声を掛けてほしい。



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