ターゲティングメディアの解の一つはコミュニティ

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メディア論に関してもやもやが晴れない今日この頃です。

“コミュニティ”がメディア界隈でバズワードないしはマジックワードと化していますが、ターゲティングメディアであればあるほどコミュニティ化が一つの解なんだろうなと最近感じます。

The Startupでいえばこういう構造です。

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メイン:起業家・投資家
サブ :その他

という分け方で、明確に「起業家と投資家のための」情報発信が主であり、それ以外の読者は捨てて良いと思っています。たまに「それ誰が読むんだよ」という記事も出すことはありますが、基本的には日本国内のスタートアップに関する起業家と投資家。ここのプレイヤーは1,000人に満たないと思います。そこの層が欲すると思われるテーマを選定したり、近い将来はこうなるであろう的な未来予測の意見を出すと、関心を持たれやすいのではないかと無意識的に考えて、今まで運営してきました。

そういった記事の地道な積み重ねの結果、ターゲット層で興味を持ってくださる方が増え、サロンには神層を中心とする「僕が本来こういう人たちに読んでもらいたい」という読者層を獲得してきています。IVSでまだ消耗してるの?の記事を見て、サロンに入ろうと思いメッセージしてくださった。という方もいます。あの記事で神層を動かせるとは。

もちろん僕がターゲットとする1,000人の方には少なからぬアンチUmekiもいることでしょう。そういった方々も振り向かせられるようになれば、ターゲティングメディアとして強固な地位を築けると感じています。なので、一人一人ターゲットユーザー層にご挨拶するのが、一番大切なのではないか?と思う今日この頃です。

起業家と投資家向けの情報を発信していれば、そこにワナビーな読者も付いてくるので、読者構造としては綺麗な三角形にあると感じています。とはいえ、起業家ワナビーなら誰でもウェルカムなわけではなくて、日本のスタートアップコミュニティで頭角を現しそうな方に、人的ネットワークの近道となるような場を提供することに価値があると思います。

TheStartupとしてはすべての読者を平等に扱う必要はなく、むしろ1,000人の顔を思い浮かべながら記事を書いて積み上げていくのが正しいアプローチではないかと感じています。そこにはPVや売上至上主義はありません。一人でやっているので、PVや売上を追わなくていいのは恵まれた状況といえますね。現にPVは全然右肩上がりではなく、上がり下がりを微妙に繰り返す程度で伸びてはいません。記事数も適当です。

それよりも顔の見える1,000人の読者が何を欲しているのか。この人にはこの記事を読ませたいという、オーダーメイド型の記事があってもいい。

ミスチルか誰かが言っていたのですが、誰か一人のために描いた歌が、結果的にはミリオンセラーになった。ということもあります。

order madeこの記事は誰が読んでくれるのか。

それは田端さんであれ、イケダさんであれ、記事中にダイレクトに人名を含めてもいいわけです。自分を明確に読者として意識してくれているメディアを嫌う読者はそこまで多くはないでしょう。

なのでかつて、メディアのグロースハック手法として「Search Tabatta Optimization」(田端反応最適化)なる方程式を一つ発見しましたが、ターゲティングメディア論として、明確に「誰かのためのオーダーメイド記事」を積み重ねていくというのは、正しいアプローチではないかと。これはマスメディアにはできない、超ニッチメディアだからできる技です。

あ、田端さんは起業家でも投資家でもない、うちのターゲット層のコアではなかったw

読者の顔を明確に思い浮かべて、振り向かせたり、狙い撃ちしたりする。そこには実際のコミュニケーションなり、目に見えないコミュニケーションが発生するはずだと思います。現に知り合いの読者は記事を読んでいるだけで「梅木の記事はよく読んでいるので、久しぶりに会った気がしない」といわれることは多々あります。情報発信を受け取るというだけで、ある種一方通行的なコミュニケーションが成立しているともいえます。

一番理想的なのはオフラインコミュニティを構築することですが、サロンのようなオンラインも組み合わせて、ターゲット読者と非常に近い距離感にあると感じてもらうことや、ターゲティングメディアであれば読者同士の趣味も似ているはずなので、読者同士を引き合わせることに価値があるはず。

大抵のメディアはそれを一つの大きなイベント(1,000-2,000人規模)で済ませようとしますが、そんなイベントでは読者の顔は見えないし、身近な存在とは思ってもらえないでしょう。10万人をターゲットにお高く止まるのではなく、1,000人を前に身近な存在であること。それがターゲティングメディアが上手く成立する最低条件ではないかと思います。

記事というコンテンツはコミュニケーション手段の一つにすぎず、記事で完結すると思っていてはマズイのではないか。TheStartupはfeedlyの購読者数はもうすぐ6,000人を超えますが、あくまで「1,000人の起業家と投資家のために書く」ことを忘れず、彼らが交わるコミュニティをサロンを軸に形成することで、日本のスタートアップの発展に微力ながら貢献していこうというのを、記事を書きながら改めて思いました。

オーダーメイドの積み重ねにこそ、ブランド力が宿るのではないかと感じました。

この記事を最後まで読んでいただいたあなたには、「自分はTheStartupのターゲットとする読者なのか?」を自問自答していただきたい。ターゲット読者だよ!とかツイートとかすれば、あなたのためのオーダーメイド記事が出るかもしれませんし、全然ターゲットだと思わなければ華麗にスルーします。



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