フリークアウトの騰落率は半年で35%に:時価総額定点観測「TS40」vol.3

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月初ですのでおきまりのコーナーを。今回からは「騰落率」により注目していきます。

☆日経平均
2015.8.4:20,520円
2015.9.3:18,261円
2015.10.1:17,398円
9月→10月騰落率:95%

全体傾向としては日経平均は5%の下げですが、40社中約半数が9月対比でプラスに転じました。9月はチャイナショックで必要以上に株価が下がり過ぎたという感じですね。反転した銘柄の多くは足元の業績がしっかりしている印象です。大きく動いた銘柄は今回はさほど多くはありません。

☆グッド・トピックス
・セプテーニ、3カ月連続「なぜか元気」健在
・GMOPGも3カ月連続の伸びで2月対比238%
・gumiの株価が若干回復

☆バッド・トピックス
・フリークアウトの時価総額が60億台まで下がる

インターネット企業 時価総額

<読み方>
2015.10.1:時価総額
9→10、8→10、2→10:それぞれの月期間の騰落率

メディアセクター10社:下がり続けるのはじげんのみ

2015.10.1 9→10 8→10 2→10
Yahoo! 25,860 96% 83% 112%
エムスリー 7,660 89% 80% 114%
カカクコム 4,289 103% 95% 118%
CA 2,946 103% 88% 105%
クックパッド 2,685 105% 95% 173%
ネクスト 1,120 135% 93% 194%
ぐるなび 957 104% 87% 108%
エスエムエス 844 109% 113% 180%
一休 756 114% 97% 175%
じげん 284 99% 72% 79%

9月対比で見ると軒並み回復。大きな回復幅としてはネクスト。ネクスト株はちょっとボラティリティ高いですが、2月対比で見ると194%の伸びです。

2月対比で見るとじげんだけが落ちて行っていますね。ついに時価総額300億切りました。

ゲーム9社:ネオ国光効果でgumiの株価が若干回復

2015.10.1 9→10 8→10 2→10
ネクソン 6,857 96% 94% 139%
mixi 3,439 103% 79% 92%
ガンホー 3,745 100% 88% 72%
DeNA 3,346 106% 87% 152%
コロプラ 2,392 95% 84% 74%
GREE 1,289 99% 73% 76%
KLab 435 85% 57% 102%
Aiming 379 90% 71%
gumi 379 112% 85% 50%

トピックスに乏しいゲームセクターですが、gumiの株価が若干回復。ネオ国光効果でしょうか?Aimingが下がってきているのが気になりますね。gumiとついに並びました。業績はよかったと思うので、むしろ買いなタイミングではないか。

2月対比で見るとDeNAが152%に対してGREEが76%というのが明暗くっきりという感じですね。

ECその他6社:GMOPGの驚異的な伸び

2015.10.1 9→10 8→10 2→10
楽天 21,790 93% 74% 104%
スタートトゥデイ 4,330 109% 92% 153%
GMO 1,819 95% 72% 155%
GMOPG 1,708 107% 113% 238%
角川ドワンゴ 1,125 118% 109% 90%
デジタルガレージ 778 98% 93% 99%

ECその他セクターではGMOPGの強さが目立ちます。チャイナショックの局面でも下がらず、堅調な推移で2月対比では238%の伸び。

その他スタートトゥデイや角川ドワンゴも回復しており、スタートトゥデイは2月対比では155%と強い。

広告5社:「セプテーニなぜか元気」は健在

2015.10.1 9→10 8→10 2→10
ファンコミ 608 96% 89% 60%
ユナイテッド 306 94% 71% 81%
セプテーニ 595 113% 119% 194%
アドウェイズ 311 93% 78% 70%
オプト 170 86% 85% 80%

本コーナーも3回目ですが「セプテーニなぜか元気」は今月も健在。堅調な伸びです。各銘柄の株価が堕ちゆく中、セプテーニだけが唯一伸ばしています。スマホ広告の販売が他社と比べて強いみたいですね。

新興10社:明暗分かれる。フリークアウトがかなり下がる

2015.10.1 9→10 8→10 2→10
グノシー 286 121% 89%
イグニス 134 94% 47% 48%
エニグモ 213 96% 79% 103%
Voyage 195 101% 83% 121%
イトクロ 178 108% 82%
弁護士ドットコム 151 101% 86% 93%
カヤック 127 91% 76% 120%
リブセンス 121 97% 76% 61%
クラウドワークス 73 83% 48% 43%
フリークアウト 64 70% 54% 35%
メタップス 244 85%

もっともボラティリティが激しい新興セクター。チャイナショック後の推移は二分しました。グノシー、イトクロ、Voyageなどの足元が堅そう銘柄は堅調かと思いきや、これを執筆している10.1の朝で決算発表を受けてかグノシーがかなり下がっています。

2月対比ではイグニスとクラウドワークスの騰落率が40%台、フリークアウトに至っては35%台と、gumiですら50%だったわけですから、かなりやばい騰落率です。イグニスに関してはゲームがスマッシュヒットしているのがランキングなどから推察されるため、足元の業績は回復しているかもしれません。次の決算に期待です。

注目のメタップスは騰落率85%で244億に。IPO銘柄はたいてい最初にバブって半年かけて適正値に収斂していくパターンが多いですが、いくらで下げ止まるか注目です。投資観点ではファンダメンタルに対して不当に下がっているタイミングで買いを入れるのが王道ですもんね。

サクッとですが以上です。年末にかけてもう一段日経平均が下がるのではないか説もありますので、もっと各社下がっていただいたところで、ファンダメンタル的な魅力があるところをBuy推奨という感じでしょうか。



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