なんの記事で読んだのか忘れたのですが。
最近の若者(20代前半くらい?)はインスタに一度投稿した写真でも、気にいらないと削除するらしいです。それを聞いて「へえ、そこまでよくやるなあ」と思ったのですが、冷静に考えてみるとSNS最適化はデジタルネイティブ世代にとっては特別なことではなく当然なことかもしれません。
若者の交流の様子を想像してみると
①:学校やバイト、飲み会などで新しい人と出会う
②:名前を知る
③:相手のSNSをその場で検索する
④:へえ〜と言いながらそのSNSを漁る
⑤:漁った結果、自分の友達になりそうか否か。恋愛対象になるか否かを無意識に判断する。
現代においてはSNSアカウントがスカウターのような役割を果たしてしまっているというか、相手のSNSアカウントを除けば、相手の戦闘力や興味関心がわかってしまう場合が多いのです。アラサーの我々世代は情報発信をしている人とそうでない人に結構分かれてしまうため、必ずしも相手の情報がSNSアカウントのみで判断できるとは限りません。
20代前半の若者がどれだけ各SNSで発信しているかはわかりかねますが(インスタ>twitter>Facebookということは想像がつくが)初対面で相手をスクリーニングする情報として、SNSが一役買っていることは間違いありません。
アラサー世代かて、SNS情報から人を判断することは多々あります。非モテな男がFacebookで繋がったばかりの女性の過去写真を漁って、「おお、可愛い…」とか「ううむ、大したことはないな」と思ったりすることがあるでしょうし、twitterを見て「あの人はすし通が好きなんだな」とか気づくこともあるでしょう。
SNSの情報を精査して、自分のPRポイントを最適化しておくことで、いかにリアルの生活に影響があるかは、Tech Crunchでのユリコカイ氏の記事を見て、衝撃を受けた。以下一部抜粋する。
まず彼らは食事会や合コンで知り合った異性に対してLINEのID交換を求めるのではなく、Instagramのアカウントを教えあう。直接コミュニケーションを取るのではなく、Instagram上でお互いの発信する内容を見て人となりを知り、趣味を知り、話のネタを見つけて、仲良くなれるかを探る。
そして 仲良くなれそうだと判断した時に初めてLINEやFacebookのアカウントを交換する。ここでやっと連絡手段を確保し、距離を縮めていくのだという。
そして何度か話したり、共通の友人が多いことが分かったりすると、今度はSnapChatアカウントを教え合うのだという。SnapChatのStory(Facebookのウォールのように、時系列で投稿を閲覧できる機能)で、近況をテキストやスタンプとともに投稿し、特定の友人とだけ共有したい話があるときだけ、直接メッセージを送り合う。
上記を噛み口説くと、「Instagramの趣味が良いか、相手の投稿が自分の好みか否か」で好感度が変動し、その後仲良くなりたいと思うか否かに大きな影響を与えると思われる。Instagramの写真から「私もすし通好き❤︎」とか、コミュニケーションの起点となり、相手との関係が深まっていくのだろう。
一方で、センスのない写真ばかり投稿する。たとえば、梅木がひたすらハムスターの写真ばかり投稿していると「え、あいつ…やばくない?」となり、リアルでも人が近づかなくなってくる。そういうことが起こり得る。
インスタの写真を消して自信ある写真だけの状態にしておきたいとか、なかなか神経質だな!と思いましたが、自分が相手を判断する際に、相手のインスタを1分程度眺めて「アリかナシか」を判断することがあると仮定し、極力「ナシ」に入らないよう、必死に最適化するという心理はわからないでもないなと思いました。
Tinderとかででもそうですが、写真の最適化がうまい人と下手な人では、ライトスワイプ数に圧倒的な差が出るでしょう。アラサー世代くらいだと「SNSの投稿を最適化なんて、そこまでやらんでも…」とか「むしろそこまでやるのはダサい」と思っている人も少なくなさそうですが、最適化したほうが結局はプラスが大きいと思います。下手なプライドは捨てて、最適化すべきです。
はじめまして梅木です。好きな食べ物はショートケーキです。twitterは匿名の人から話しかけられても返しませんが、たまに実名の新しい知り合いができると嬉しいなと思ってます。ベンチャー投資とM&Aの仲介業やってますので資金調達中の方はお声がけください。あと編集者の方と知り合いたい。
— 梅木 雄平 (@umekida) 2015年11月10日
twitterは「ひとつだけツイートを固定」てきまして、アナリティクスで見ると何ヶ月固定したかは忘れましたが8万インプ以上ありました。これにより、僕が実はショートケーキ好きであることを覚えてくれる人が少なからず増えたりもしましたし、M&A的な問い合わせも実際にありました。こうした固定枠を定期的に見直し、インバウンドをおびき寄せるのも重要なSNS最適化戦略の一つです。
そういった意味では「最適化」では決してないですが、こうして数年以上にわたって継続的に情報発信し続けることで、相当な得というか、大きなレバレッジがかかっていったように思えます。自分自身の実力以上の方とのお付き合いが増えていったのは、彼らが僕の文章に定期的に触れて、悪くない。ちょっと面白いかも。と思ってくださったからでしょう。
記事を継続的に書けとまでは言いませんが、twitterでもFacebookでもInstagramでもなんでもいいです。自分が発信するものの情報を最適化しておくことで、インバウンドを呼び込むことはもっとできるはずで、その些細な工夫をみんな怠りすぎではないかなと思います。ゆえに、そこの工夫ができる人にますます水をあけられていくのでしょう。