#ブロガソン 2012年の注目分野は「サービス」を軸としたコミュニティやCtoCマーケット

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5本目。注目の分野についてです。個別企業の考察はまたの機会とし、今回は注目分野と注目理由について言及します。

■コミュニティ感があり、学びが深まるソーシャルラーニング

いくつか既にサービスも出ているかと思いますが、ビジネスとして私が今年最も注目している分野です。 教育という比較的お金を払う慣習のある分野であり、ラーニング分野の成功事例としては英会話のレアジョブ(参照記事:コスト構造や月額課金モデルから考察するレアジョブのビジネスモデル)O2Oの個人レッスンのCytaなどが挙げられます。

しかし「ソーシャル性を十分に活用し切っているモデル」はまだないと思います。SNS語学学習という意味ではlang8が挙げられますが、現代的なモデルとしてはtwitterやFacebook連動させ、人々の生活に溶け込む。コミュニティ感を上手く演出する。学びを「シェア」することで、学びがより深くなる。まだまだ進化&深化する余地のある分野でいえるでしょう。

こうしたイノベーションの可能性に加えて、月額課金に向きやすい分野であるといえます。(古くは進研ゼミ、新しくはレアジョブですね)ここでプラットフォームを取れる企業は跳ねると読んでいます。

■サービスのCtoCマーケット

私も過去に挑戦し、かつてない苦渋を味わうほどの難易度の高さであったCtoCマーケット。引き続きこの分野にも注目しており、センターピンは「ニッチ化による成約確率の向上」にあると読んでいます。ニッチ化による成功モデルとしてはAirbnbなどが挙げられます。しかもそれが「モノ」という数に制約があるものではなく、「サービス」という再現可能性の高いものが望ましく、スケールしやすいと思います。

Airbnbの場合は「部屋」というモノですが、「空いているスペースを貸す」という行為は出品の再現可能性が高いものです。一方で服などの「モノ」は売れたら終わってしまい、出品の再現可能性は低いといえます。立ち上げ方としては、「サービス」を提供できる人に出品してもらい、成約確率を上げることで、成功体験を積み、ヘビーユーザーになってもらうという流れが望ましいかと。

よって「サービス」のCtoCマーケットに注目しており、それも事業者が課金しやすいモデル、高額での取引が可能な商材に注目しています。この辺は今後国内でも注目のサービスがローンチを控えていますので、本誌でも詳しくお届けする予定です。

■補足:モノの定期購入市場には注目していない

にわかに話題になっている定期購入市場ですが、この分野はユーザーのニーズがあまりなく、厳しいという見解を持っています。「定期的に必要となるモノ」はさほど多くなく、あったとしても非常にニッチな層であり、ビジネスとしてスケールしにくく、かつモノを売るというスキームであれば利益率も低いため、お勧めできません。

ただこの分野でも「モノ」ではなく「サービス」であれば活路が見出せると思います。ただ、定期的に受けたいと思うサービスもさほど多いとは思えません。有料メルマガモデルは定期購入モデルといえるでしょうが(考えてみれば月額課金モデル=定期購入モデルですね) 、それなりに稼げているのは元々有名人であった人ばかりであり、人ありきのモデルといえるでしょう。(私のような零細ブロガーでもお小遣い稼ぎ程度にはなる)

メルマガ以外でも「サービス」としての定期購入/月額課金モデル。ソーシャルラーニングでは課金しやすいでしょうし、他にもそういうモデルが出てくるのか注目しています。



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