非常識な成功法則の8つの習慣、あなたはいくつ当てはまる?

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非常識な成功法則という本をご存知ですか?著名なマーケターである神田昌典氏の出世作だが、筆者は神田氏がどうも胡散臭い人にしか思えず、氏の書籍は読んだことがなかった。なんとなく、与沢翼的な香りがしていたためだ。とはいえ食わず嫌いもいかんなと思い、読んでみた。すると、起業家が実践していそうなことが書いてあり、普通にこれはお勧めしたい本だなと思い、ご紹介。本誌読者の栽培マンな皆様にはぜひ読んでほしい。

サブタイトルが「お金と自由をもたらす8つの習慣」なので、8つの習慣と自分を照らし合わせてご紹介。

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1:やりたくないことを見つける。会社員無理

やりたいことってなんですか?という問いがよくありますが、そんな簡単にやりたいことって見つかりません。学生時代のぼくはやりたいことが特になかったが故に、就活の最終面接でそれがばれて落ちまくっていました。こいつ、すぐ会社辞めそうだなって思われていたらしいです。

それがすごく正しくて(さすが面接官!)ぼくは「会社員」に本当に向いていないんです。自分の意見と上司の意見が合わないと、モチベーション明らかに下がりますし、なんのために働いているんだっけ?と疑問を持つ。上司に左右される仕事は嫌なんです。その点、現在はクライアントとの契約関係であり、雇用関係ではないので、双方気に食わなければ契約破棄すれば良いので、会社を辞めるほどの負担にはなりません。

会社員、やりたくないわ。これがぼくの最もやりたくないことであり、占いに行ってもいつも「早く独立したほうが成功する」と言われていました。ぼくのサラリーマン偏差値など、リアル栽培マンレベルですよ。

2:自分にかける催眠術。目標実現力

言い換えると、目標実現力です。目標を可視化して(この本では、紙や手帳に書いて持ち歩き、毎日見ると記載)自分に暗示をかけることで、実際に達成してしまう。これは多くの起業家がやっていることだと思います。gumi國光さんの名言「8兆円が見えた!」もそうです(達成はまだですが)。

これをやっている人は実際に後々結果を出していることが多い気がするのですが、周囲から見ると自信過剰な人に映ります。ぼくの定義では「自信=自分を信じること」に他ならず、他人から自信が過剰と評価される筋合いはなく、自己完結型な概念であるため、「自信過剰」という批判がよく理解できなかったりもします。

若干、無謀な目標を立てそれを実現する力。ビジネスマンになってからも、いくつかそういうことがありました。サロンなどという意味不明なビジネスモデルが成立するわけないだろとか、始めたことは白い目でみられていましたが、絶対にニーズはあると思ったのでやってみたところ、サロンだけでも生計を立てられるようになりました(田端さんには「サロネーゼ」と言われています)。

少しストレッチな目標を掲げて頑張ってみることは、もっとみんなやってみてもいいのにと思います。本田圭佑の「世界一になる」もそうです。結果的になれなくてもドンマイなわけですが、公言することで自分にプレッシャーを掛けることで、公言しないより確実に目標に近づけるわけです。目標を公言しない人は単なるチキンで達成するつもりがないとも思えてしまう。

3:自分に都合のいい肩書。オンリーワン・ポジション

この考え方に対しては、ぼくは中立的です。自分に都合のいい肩書きというのは、世間的にはかなり理解に苦しまれます。ぼく自身が実際そうなので、肌感覚でわかっています。神田さんに対しても、肩書きすら覚えていませんが、その肩書きを見て「怪しい!」と感じたくらいですから、「都合のいい肩書き」は社会的信用力が低く、高城剛氏の「ハイパーメディアクリエイター」かて、世間的には語尾に( 笑)が付きますから、信用力として危ういところです。

「サロンを運営している」ということを説明するときには、非インターネット業界の方には「ファンクラブを持っている」と説明します。怪しいです。最近はM&Aの仲介や、戦略コンサルティングファームと競合するコンサル案件をやることもあり、「一人でゴールドマンサックスとマッキンゼー的なことをやる」と説明することもあります。いや、この説明やめた方がいいか。。

自分に都合のいい肩書きは、言い換えると「オンリーワンなポジションである」とも言えると思います。残念ながらぼくは自分を一言で言い表せる肩書きを持っていませんし、肩書きではなく「梅木雄平」の文字だけで仕事が成立することを目指しているので、肩書きはいりません。いうならば、梅木雄平が肩書きです。

以前名刺交換した際に、田原総一郎さんが「田原総一郎」とだけ書かれた名刺を持っており、「こういうのがいいな」と思いました。その後、京都で1枚400円する紙に文字を刷るのではなく彫る勝負名刺を輸入で製作しましたが、肩書きは入れていません。社名と名前とメアドのみ。

なので、肩書きはどうでもいい。ただし、市場でオンリーワンなポジションを確立し、仕事が指名でくる。あいつを起用せざるを得ない。というポジショニングを狙うという考え方に昇華させると良いのではと。

4:非常識的情報獲得術。テープ?フォトリーディング?

この項目は正直理解できず。経営者のテープを聞き込んだり、フォトリーディングと称して多読を推奨していますね。一昔前の本なのでアレなのかなとも思いましたが、経営者の金言が豊富なテープを聞いてマインドコントロールをするのはアリかと。

フォトリーディングは人によって向き不向きがあり、言い換えると多くの情報を短時間で収集しようと言っているように見えます。ただ、多くの情報を収集している人が賢いわけでもビジネスで結果を出しているわけでもないと思います。獲得した情報をどう活かすかが肝なわけで、知っているだけでその気になっている人は危険だなと。

TechCrunchの記事に異様に詳しい起業家はヤバい(そんな暇あるなら自分の事業をちゃんとやれ)というのと似ているなと。ただ、本を何となく読んで満足していることもあるので、本当に使える箇所を短時間で見抜いて自分のモノにする、という考え方に解釈を置き換えると正しいなと思います。

5:殿様バッタのセールス。諸刃の剣だが強い

これはよくわかりません。極論、営業はせずにインバウンドで売るという考え方ですね。

魅力的な提案で振る舞い、あなたじゃなくても私は別にいいのと少し冷たい態度を取ることを「悪女の法則」と称していますが、理解できます。

殿様セールスに関してはぼくも何度か指摘されたことがあり、諸刃の剣であるとも感じています。この殿様セールスの考え方は、ビジネスにおける人間関係に置き換えると理解しやすいです。

著名な経営者Aさんに会ってみたいとします。しかし、ぼくは全く有名ではなく一介の栽培マンです。お会いしたところで、Aさんにメリットは与えられず、ただのファン的な感じで終わってしまいます。そこでぼくはTheStartupというメディアを立ち上げて定期的に記事を出します。すると、インターネット業界では地味に読まれるようになりました。人から又聞きすると、あのAさんも読んでいるそうです。その状態を作り出してから「Aさん、TheStartupの梅木ですが、お話をお聞かせいただけますでしょうか?」といくと、アポが取れる確率が上がるわけです。

殿様セールスの本質とはマーケティングにあります。ここでいうマーケティングとは、認知を上げ、向こうから仕事をお願いしたい(もしくは会ってみたい)という状態を、お会いする前に作り上げてしまうことを指します。ビジネスにおいて、相手が自分を知らない状態でアプローチするのは馬鹿げているとぼくは昔から思っており、そういうアプローチはほぼしません(何回かはしたことあると思いますが)。

殿様営業とは、こちらからセールスを仕掛けるのではなく、セールスが来るように仕掛けることなのです。向こうから依頼が来れば、コンペや価格競争に巻き込まれるリスクも低く、高粗利を確保しやすいのです。

6:お金を溺愛する。キャッシュフローを重視する

ぼくはお金は好きですが、けっこう堅実派です。若い頃はお金がなさすぎて、MACをリボ払いで買いましたが、それ以降借金はしたことがありません。現在も会社にそれなりにお金がたまっていますが、新規投資先を見つけられず、昨年は300万くらいの法人税を支払いました。

中小企業経営者だと赤字にしてまで節税に走る経営者もいますが、無駄な投資をぼくは嫌います。本来はサロンの広告とかを出して、それなりのライフタイムがあればCPAが合うかもしれないのですが、オーガニック・グロースを重視してしまいます。無駄にお金を使うのが嫌いで、タクシーより電車の方が早いと思えば電車ですし、一人で時間に余裕があるときは必ず電車です。経営者は無駄にタクシーに乗りすぎじゃないかとも思ってしまうほど、ケチなんですね。

この「お金を溺愛する」は「キャッシュフローを重視する」と置き換えられ、入金の流れを作り、出金の流れは極力抑えると書かれています。稼ぐことへの罪悪感を持たず(何気にぼくはこれあるんですよ)、自分の年収は自分で決める(オーナー会社なので決めてます)、お金は余った分だけ使う。

ぼくは家計簿もこまめにつけますので、手堅すぎるほどで、キャッシュフローが回らなくなって失敗することはまずないかと思います。思い切った先行投資ができないことがむしろ最大の弱点だと思います。お金を溺愛するということは、手元にキャッシュを置いておきたい、ただのチキンとも言い換えられます。

7:決断は、思い切らない

経営者は決断スピードが重要なことが多いので、「いかに素早く決断をするか。即決して、判断を後回しにしない」が最近のぼくのテーマでもあります。一方で決断が早すぎて失敗することもあるわけです。

ここでいう「決断は思い切らない」というのは、「白黒つけすぎず、グレーゾーンも許容しろ」と言い換えられるかと思います。現在と将来の良い面悪い面を想定しろとありますが、各シナリオを想定し、その中で最も利益を最大化できる設計をしろという考え方だと解釈しました。これは一理ありますので、肝に命じたい。

8:成功のダークサイドを知る

この書籍でいう「成功」とはサブタイトルが「お金と自由をもたらす〜」なので、年収を上げることとそれに付随して自由を獲得することと定義できます。お金も自由もある程度ある状態をもってして、成功との定義なのでしょう。「年収」も「自由(にできる時間)」も定量的に測ることができ、世間一般の客観的な指標でみると、ここ2年くらいのぼくは成功している部類に分類されます。独立してからは「暇」が口癖ですし。

この成功のダークサイドという話はすごく理解できます。すごく自由ですが、正直すごく幸せなわけではなく、「不自由することがさほどない」レベルです。一般的には年収900万円までが年収の上昇と幸福度の上昇が比例とすると言われていますが、年収5,000万の人が年収500万の人の10倍幸福ということは絶対ないんです。

むしろぼくはたまに年収300万時代の頃のことを「あの頃は馬鹿やっていて楽しかったな」と懐かしく思い出すこともあります。その時代に戻りたいとは思いませんが、良き思い出ですね。しかし、未来から2015年7月の自分を振り返っても、さほど楽しい思い出は多くないのではないか。ぼくは自分の力を信じているので「自信は」それなりにあるのですが、プライベートでの「自己肯定感」というのは実はさほどありません。むしろ空虚さを覚えることの方が最近は増えてきたかな。

ぼくは8つの成功法則で6つは当てはまったかな

最後に、非常識な成功法則にいくつ当てはまったか検証を。

1:やりたくないことを見つける◎(会社員無理)
2:自分にかける催眠術○(それなりにやってきた)
3:自分に都合にいい肩書き◎(ポジションニングには昔から定評あり)
4:非常識的情報取得術△(もっとパフォーマンス上げられるはず)
5:殿様バッタのセールス◎(やってる)
6:お金を溺愛する◎(キャッシュフローを超重視)
7:思い切って決断しない△(どちらともいえず)
8:成功のダークサイドを知る◎(よく知っている)

ぼくは常識的なアプローチではとても成功できない人間ですが、本書を読まずとも自然と非常識な成功習慣はそれなりに確立していたようです。なんでだろう。

みなさんも何個当てはまるかぜひやってみてください。どれに当てはまったか記載して、シェアすると周りの人たちとも「たしかにあなた、これは満たしてるねー」など、会話が盛り上がったり、自己分析と他己分析の差異の有無を検証できるでしょう。



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