無駄に婚活に駆り立てられ、「結婚ゴール」が増え、離婚も増加するFacebook時代

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僕は1984年生まれの30歳。2009年に大学を卒業して2015年には社会人7年目だ。大学時代からの友達はあまりいないけれど、インターネット業界に身を置く中で知り合っていった同年代が結婚していく。気づけば共に夜のディールを戦った仲間も、久しぶりに会えば「今度結婚するよ」とかいう。あげくの果てには大学の後輩からは「経営者と結婚したいです!紹介してください」といわれ、この記事で提唱したこともあり僕自身がグノシー化して経営者紹介に追われたりしている。

一方で、今年に入ってから少なくない数の離婚報告も耳にした。離婚はみなほぼ同年代だ。

2015年現在に東京で暮らす僕らにとって、結婚とは何か。離婚とは何か。ちょっと考えてみたいと思う。

離婚

Facebook浸透で、無駄に婚活に駆り立てられる女性が急増

まず前提として「なぜ結婚したいか」を考える必要がある。僕の場合はシンプルで、好きな人と長く一緒にいたいと思えばその手段の一つとして結婚が選択肢にあるという考え方だ。男性だから気楽ともいえる。

「なぜ結婚したいか」は人によっても男女によっても理由は異なるだろう。

男女共に子供が欲しいから。女性は経済的に相手に頼りたいから。という理由が多そうに思える。いわゆるガチな婚活に僕が違和感を覚えるのは、僕の考えの「好きだから結婚もあり得る」という恋愛の延長線上ではなく、結婚というゴールから逆算した活動だからであろう。結婚自体が目的化しており、あえて資本市場に喩えると「上場ゴール」的な感じでの「結婚ゴール」に見えるのだ。結婚はあくまで二人の経過地点に過ぎないのに。

特に女性に「結婚しなきゃ!⇒婚活!」と駆り立てられてしまっている人が多い。こうした行動を起こさせている背景とFacebookの浸透は切り離せない関係にあると思う。

■Facebook上で結婚関連記事を浴びせられる間接的効果

まず間接的にアラサー女子のセンサーに引っ掛かる結婚関連記事がウォールに散らばっており、うっかりクリックしてしまう。そうした記事を読んでいるうちに「まだ結婚していない(予定の相手もいない)私って・・」という意識が刷り込まれる。

たとえば、東京独女スタイルという「アラサー独女が結婚について考えるメディア」というのがある。コンテンツ的にはたしかに面白いのだが、女性の不安を煽ってビジネスにしているのは、はっきりいっていただけない。こうしたメディアの存在が、女性を不毛な「婚活」に走らせているのだ。

こうした深層心理を突いた情報を定期的に浴びせられることで、人の意識は変わり、果ては行動へ移行する。TVCMのようなもので、一定量浴びれば行動に転換してしまうのだ。このようなメディアの情報を浴びせられることで「未婚30オーバー女子はヤバい」「未婚40歳男子は何かしら問題がある」という都市伝説を信じる輩が急増する。大抵は自分の実体験ではなく、メディアで浴びせられた情報をなぞっていることが多い。

■Facebook上で頻繁に知り合いの結婚式画像が投稿され直接的ダメージ

直接的ダメージとしては友人や知人の結婚式の画像が毎週末Facebookに投稿されることが挙げられる。首都圏在住でインターネット関連の仕事をしていたり、Facebookフレンドが多いと、こういった現象が起こりがちだ。自分自身も結婚式に出席する機会もあると、結婚を意識せざるを得ない。

mixiにおいても結婚式の様子がupされることはあっただろうが、Facebook時代の2015年の方が不要なタグ付けも多いことから、結婚式の様子をFacebookで見かけることが多い。特に女性は無言の圧力を勝手に感じやすい時代といえるだろう。

間接的・直接的Facebook効果により、2015年現代の東京では、オンライン上で「結婚」について考えさせられる機会が増長し、「結婚」が目的化しやすい背景がある。

Facebook時代に離婚率が上昇する方程式

結婚というものはあくまで想像でしかないが、楽しいことも多い一方で、相当な忍耐を強いられることだと思う。いくら好きな相手とはいえ、長い時間一緒にいると飽きも出てくるし喧嘩もするだろう。だがプレ・Facebook時代においては各自の家庭はブラックボックスであり、他人の家庭を覗く機会もあまりなく、耐えるという選択肢をとる夫妻が多かったのではないか。

Facebook時代においては他人の家庭の様子を垣間見る機会もあるし、繋がっている人とメールのみの時代よりはコミュニケーションを取りやすい。結婚生活が上手くいっていない時期に、ふと異性からFacebookで連絡がきたら愚痴の一つでも聞いてほしいと思うのが人というものではないか。

そうした些細なことから、「なんで俺こんな我慢して結婚してんだっけ」となり、離婚トリガーを引きやすくなっているとか。現にかなり前に見たデータでは、離婚裁判の証拠の多くがFacebookであるという説もあった。下記が僕なりの仮説を元にした、離婚率上昇の方程式だ。

■Facebook時代に離婚が増殖する方程式

内部要因×パッシブ要因×アクティブ要因=離婚率上昇

内部要因:なんで結婚ってこんなに耐えなきゃいけないの?
パッシブ外部要因:FBで他人の家庭の様子を見て自分と比較する
アクティブ外部要因:FBで異性とのカジュアルなコミュニケーションから・・

結婚とは日本では神父の前で「イッショウコノヒトヲアイシマスカ」と誓わされるが、上記のような背景があり「離婚のカジュアル化」も進んでいるような社会で、わざわざ神父の前で一生を誓うリスクを取らなくてもいいのではないか。

結婚というのは金融日記所長の藤沢数希氏も述べているが、男性にとっては非合理的な選択だ。女性にとっては子供を産めるタイムリミットと経済的な合理性はある。そうした女性にとっての合理性をバックに、結婚関連事業者が儲けるための盛大なマーケティングに特に女性が喜んで乗っかっている市場に思える。結婚式600万円とか意味不明である。

日本も事実婚と離婚が増えればいい。バツイチある意味最強

Facebookで不安を煽られ、「親を安心させたい」という圧力と結婚関連事業者のマーケティングに巧みに操られるアラサー女子。苦労して勝ち取った「結婚」も初日(初値)がゴールとなり、耐えられなくなり、「隣の芝生は青いな」と思い、離婚する。結婚初日の幸せという初値を結婚後は一度も越えることはないかもしれない。人は思いのほか他人の影響を受ける生き物で、Facebookのようなソーシャルメディアから得られる知人からの影響は少なくないと思われる。

こう考えてみると、真の自分の幸せを考える上で、結婚とは本当に最適な選択なのかを考え抜けている妙齢の男女は減っているのではないか。(そもそも考えている人なんてもともとそんなにいなくて、その時代の社会に流されているだけともいえる。)とはいえ男女で結婚に対する捉え方は異なり、やはり女性の方が出産と仕事を鑑みてシビアに考えざるを得ず、結果として「結婚」は避けられないのだろう。だが、「結婚ありき」の婚活的な風潮にはどうしても違和感を覚える。

これだけ離婚が増えるなら、フランス的な「事実婚」がマジョリティになれば、離婚ハードルも下がっていいのではないかと思う。「離婚=悪」的な社会的風潮があるから不幸せな夫婦が増え、結果的に日本はアシュレイマディソンにとって魅力的な市場である「不倫は文化」な国となってしまっているのであろう。

我慢に我慢を重ねて夫婦で居続けるよりは、サクッと離婚が増えた方が、日本全体のGNH(グロスナショナルハピネス)は増えるのではないか。なので僕は離婚した人々が恋愛市場に戻ってくるのは歓迎だし、離婚した時は辛いだろうけど、きっと正しい決断だったんじゃないかと思う。むしろ下手に結婚への幻想を抱かなくなった分、バツイチはピュアな恋愛がしやすくなり、最強なのかもしれない。

独身貴族の僕には、しばらく結婚の予定はございません。



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