B Dash Campのレポート記事2本です。「過激なセッションなのでお手柔らかに」ということでしたので、本誌に求められる役割を精一杯務めたいと思います。
次世代リーダーになれるか?<2015春編>
◆パネラー(敬称略)
赤坂 優 株式会社エウレカ 代表取締役CEO
秋好陽介 ランサーズ株式会社 代表取締役社長
高橋飛翔 ヴォラーレ株式会社 代表取締役社長
◆モデレータ
青柳直樹 グリー株式会社 取締役 執行役員常務
ヴォラーレ、ランサーズ、エウレカの最新情報
◆政治家になりたかったヴォラーレ高橋飛翔氏
ヴォラーレの最新情報を。アプリレビューサイトのApplivが月間利用者数600万人を突破。アプリも2015年3月にリリースして瞬く間に数十万ダウンロード突破。インドやフィリピンに今後視察に行き、海外支社を出す可能性もあるとのこと。英語圏で勝ちたいとのこと。
◆TVCMも始めたランサーズ秋好陽介氏
本誌では申し訳ない観点でお馴染みのランサーズの最新情報を。案件総額480億円、依頼総数58万件。TVCMも最近始めている。社員は100名規模に。ぜひ黒字で上場していただきたいものです。
◆絶好調すぎるエウレカ赤坂優氏
Pairsなどの記事で本誌で何度か取材に応じていただいているエウレカ赤坂氏。Pairsは日本120万人台湾80万人で200万ユーザーを突破。年間で数万組のカップルが誕生しているとのこと。
意識している経営者やメンター:やはり秋好さんは?
◆ヴォラーレ高橋飛翔氏
リブセンスの村上太一社長ですね。プライベートでよく焼肉を食べに行っています。同世代で先に上場されて、強い衝動を駆られたので。大型調達やEXITは最近全く意識しないですね。
◆ランサーズ秋好陽介氏
コロプラの馬場社長やカヤック柳澤さん。競合の存在は、心を乱されるかは置いておいて、会社は社長の色が出ると思います。相手の得意なことで乱されることもあるが、自分らしさの延長や、自分の会社の土俵で闘うことが大事だと思っています。ライバルワークスさんは広報や営業は素晴らしいと思いますね。(その後動揺してマイクを落とす)
◆エウレカ赤坂優氏
CCCの増田さんです。コミュニティを作れる起業家は凄いなと。
今後の市況に:秋好さん「利益を出し(て上場し)たい」
2017年には増税もあり、今後IPOマーケットも冷めて行きそうな中で、今後の資本政策についてどうお考えか。
◆ヴォラーレ高橋飛翔氏
様々なバックアッププランを用意している。
◆ランサーズ秋好陽介氏
当然IPOも考えているが、根本的には利益をしっかり出してユーザーに満足してもらうことが大事だと思っている。僕たちはユーザーを見ていきたい。
この発言を深読みすると、前日に新経済サミットで赤字上場について突っ込まれたクラウドワークスへの反語という捉え方ができるであろう。
ランサーズのTVCMの効果は?
会場からの質問が一つあった。
B向けサービスの三三(名刺管理)などもTVCMもやって賛否両論あったが、B向けサービスのランサーズのTVCM効果は?(リブセンス村上氏)
地方のユーザーにまだ認知が足りない。経営者はやってみないで後悔ではなく、やってみて後悔する生き物。特に後悔はしていない。(秋好氏)
おそらく村上氏は「そんなに効果はないのではないか」という仮説を持っていたのではないだろうかと思われる。KPIに対する質問への秋好氏の回答はファジーだった。
ブランドワード検索を見ると直近のランサーズとクラウドワークスは接戦のようだ。2014年後半から2015年の伸びを見る限り、クラウドワークスはIPOで、ランサーズはTVCMで伸ばしたのではないかと思われる。
「次世代リーダーになれるか?」という表題はあまり関係なかったセッションのように思えた。