ジャパネットたかたは何を売っているのか?

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ジャパネットたかたについて、本誌では何度か軽く触れています。

◆参考記事:営業(好かれ方)には色々ある。あなたの営業スタイルを教えてください!

2015年に入ってから高田社長が退任されたようですね。少し古いですが、Kindleでジャパネットたかたの本を見つけたので読んでみました。

ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?

テレビショッピングというのは未だに効果があるらしく、ジャパネットたかたは2009年で年商1,500億円ほどあったようです(テレビショッピング比率は3割ほど)。

ジャパネットたかたは元々町のカメラ屋さん。たまたまラジオショッピングをやったら当時の月商が200万円のところ、5分の出演で100万円分のコンパクトカメラを売ってしまった。その体験をきっかけに、ラジオショッピング、テレビショッピングに参入したという経緯です。

ジャパネット

画像引用:YouTubeジャパネットたかた公式ページ

ジャパネットたかたって何が凄いんでしょうか?

名前は聞いたことがある。なんか売れてるらしい。

それくらいの認識かと思います。少なくとも僕はそうでした。

するとジャパネットたかたさんはこう言いました。

モノではなく、感動を売っています。

じゃーぱねっとじゃーぱねっと♬ゆめのじゃぱね〜っとたかた〜♪

高田社長曰く「熱意があれば売れる!」とのこと。

ジャパネットたかたはほぼ生放送ですが、生放送中に、この商品は売れるのか否か90%わかってしまうそうです。

紹介するモノを好きになって、このモノがある生活を視聴者にイメージしてもらう。たとえば、このカメラを使って、子供と素敵な想い出を築くシーンを想起してもらう。「こんなことができますよ?いいでしょ?」的な感じですね。

本書の中にはこんな言葉もありました。

マーケティングの基本:機能ではなく便益を売る

ジャパネットたかたでは「機能推し」はあまりしないそうです。カメラの機能がupdateされたとしても、微々たるもので、カメラマニアでもない限り、気づかないことも多い。

①:営業マンがその商品に感動する。
②:その感動を目の前の人に伝えたい。
③:目の前の人の「共感」を生む。
④:目の前の人が「買ってもいいかな」と思い、買っちゃう。

これがジャパネットたかたサイクルなのかと。

「こんなの売れねえよ」とか言ってる営業マンには何も売れない。

モノではなく、感動を売る。だから「夢のジャパネットたかた」である。

あとジャパネットたかたではクレームは徹底的に分析しているらしい。この辺の姿勢は素晴らしいと思うが、正直これを全てやっていると身が持たない。僕はこの点は妥協してほどほどにしようと思う。

このジャパネットたかたの営業思想(モノではなく感動を売る)は営業マンはおろか、マーケターも絶対抑えておかないとダメじゃないかと思う。ちなみにYouTuberとかってこの思想を地でいっているようなものですよね。好きなモノを熱意を込めて動画で説明していて、それが売れている感じ。

ジャパネットたかたさんも社長を66歳で退任されてしまいましたが、これからYouTuberとして跳ねるとかいうシナリオはないんでしょうか。売れっ子YouTuberになれると思いますが。

ということで、モノではなく感動を売る。モノを売りたければそのモノをが生み出す体験をして何に心を動かされるか考える。感動したらそれをそのまま伝えればいい。

これは物書きにもそのまま言えることだと思った。



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