パッケージとしてのWEBメディア

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紙の雑誌はパッケージ、WEBは単独の記事勝負。

紙とWEBを比較してよく言われることだ。

たしかにWEBは雑誌ほどパッケージで独自の世界観や文脈を生み出しにくいのかもしれない。

WEBメディアはソーシャルメディアの浸透も相まって、個人のブログでもバズれば1記事で100万人に届くようになった。しかし、そうしたホームラン記事を出した書き手でも多くは一発屋で終わり、継続的に書くことはしなくなることが多い。

一方で1記事1記事にさほどインパクトがなくても、ある程度記事が積み上ることでWEBメディアでも雑誌に近い独特の世界観が生まれてくる気がする。そこにはFacebookでシェアしたりtweetしたりしなくとも、一定のリズムでWEBメディアが記事を更新すればそれを楽しみに読んでくれる読者がいる。

メディアがメディアたる所以は、決してホームランを打つことではない。

1記事で取る100万PVと1,000記事で取る100万PV。

雑誌

前者は何か大きく人の心を揺さぶるトピックがあって、それが多くの人に影響を与えることはある。

後者は1つのトピックで多くの人の心を揺さぶってはいないだろうが、継続的に記事を読んでくれる1,000人の人(1,000記事×1,000UUで100万PVとカウントとすると)がいる。

メディアを運営するということは後者の活動をするということだ。

ホームランは打てたに越したことはない。だが、1本のホームランより日々の継続的なヒットやデッドボール(炎上)でも1本でも多く記事を出して前に進むことが大事なのではないか。

WEBメディアも読者の期待に応え続けるリズムを持ち、一定量のコンテンツを提供していけば、知らず知らずに数千人ないしは数万人の読者に必要とされる「パッケージ」としての存在に昇華するのではないか。

読者の中で「あの記事が良かった」ではなく「あのメディアの記事が読みたい」に転換する日が来るのだ。それがメディアのパッケージ力、ひいてはブランド力と呼ぶのだろう。

雑誌と比べてWEBメディア(特にキュレーションメディア、バイラルメディア)はとかく軽視されがちな風潮があるが、読者の期待に応え続けるリズムを持ち、1記事でも多く読者を満足させることができれば、そのメディア自体が認められるようになる。

雑誌にはないWEBメディアの特質を活かして、雑誌を越える影響力のあるメディアを作ることがWEBメディアにはできると思う。

*ここでいう、WEBメディアは従来的な記事集積型のメディアを指す

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