インターネット企業各社のPERを調べていたのですが、かなりボラティリティがあって何が正しいのかよくわからなくなりました。まずはざっくりですが、時価総額高い順に3段階に分けた各社のPERをご紹介。
データは2015.1.23時点。「ー」となっているのが会社が業績予測を出していないなどでYahoo!ファイナンス上で確認できなかったため。
ざっくりとした傾向を読み取るとこんな感じ。
1:時価総額1,000億以上の企業のPERは10-30倍と落ち着いている
2:時価総額100億前後の企業のPERはかなりボラティリティが高い
3:ゲーム銘柄は相対的に低めのPERだがgumiだけ70倍以上付いてる
4:アドテク銘柄が全体的に高め(ファンコミ、アドウェイズ、サイジニア、フリークアウト)一方でアドテク+メディアであるVoyageは比較すると低めの水準
定かではないのですが、耳したことのある話としては
1:コマースは利益率が低く、ネット銘柄の中では低め(10倍前後)のPERに収斂
2:メディアは成長すると利益率が上がりやすく、高め(30倍前後)のPERに収斂
3:IPO銘柄は同業種のマルチプルが適用されるが、将来の急激な成長がプレミアムとして織り込まれる
gumi以外のIPO銘柄の多くは時価総額300億円を割っています。それでも利益額の割に高いPERを付け、一定の時価総額となっているのは将来性へのプレミアムが織り込まれているからであり、その将来性が疑問視されてきて業績予測が未達が続くと株価はガンガン下がっていき、時価総額100億を割ってくるでしょう。
インターネットセクターは他の多くのセクターと比べてボラティリティが高いことから、PERも高騰しやすいといえます。よって「妥当な水準」など図る術もないのかもしれませんが、時価総額が上がるに連れ調整されていきPERは落ち着いていく。100億前後の小型株では100倍付くようなこともあり、高騰や暴落を繰り返しているといえます。
時価総額300億以下の企業の皆様は特に上場から半年以内は日々乱高下するでしょうが、全く取引高がなくなり見向きもされなくなるよりは良いのではないでしょうか。投資家(投機家)の皆様は小型株はボラティリティが高いので多くのチャンスが眠っていると考えると良いでしょう。
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内容の参考:ネットの未来を予測するには歴史を学ぼう、動画分科会を始めてみた
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