実は正月かなり暇してたのですが、その暇を埋め合わせてくれるアプリにハマってしまいました。イグニスの「全巻解禁」です。
平たくいうと何作かの著名IPのマンガが読めるアプリですが、1日30分まで無料で読める。続きを読みたければ、翌日の21時まで待つか、1作100円で課金して読み進めるというものです。
僕はキャプテン翼が好きで、小学生の頃は地元が雪があるのをいいことに、オーバーヘッドキックの練習をしていたDQNです(ちなみに僕は運動神経は比較的悪い)。
実家には全巻あるのですが、懐かしさのあまり読み進めてしまう。
電子書籍といえば日本ではガラケーの(エロ)マンガサイトが走りといえるでしょうが、画面サイズは小さいし、挙動は重いしで読みづらい。
しかしこの「全巻解禁」はスマホ最適で1話サクッとダウンロードすればサクサク読めるし、紙で読むよりストレスを感じない。
ユーザーの課金ハードルを下げる「体力課金」という手法
30分くらい読んで、続きが気になるぜ!というところで「明日21時まで待つ」か「従量課金(1作100円)」という選択を迫られます。僕はだいたい寝る前に読むのですが、眠ければ大人しく寝て、眠くなければ1巻ずつ課金して読み進めました。かれこれ1週間以上毎日読んでいますね。すごい定着率です。最初は抵抗のあった従量課金も、今では1日300円程度課金してしまう日もあります。
僕は本来課金ハードルが高く、特に月額より従量課金に抵抗を感じます。友達と調査がてらやったAmebaピグでは、友達がピグ上で女の子に服を300アメゴールドとかで買ってあげていたのに、僕は一切買いませんでした。
とはいえiTuneで曲は普通に買うし、これも慣れの問題だと思う。いかに早く初回の課金をさせ、慣れさせてしまうか。そうすれば月間APRUがかなり高いサービスになりうる。僕もうっかりするとキャプテン翼で月間3,000円くらい課金しかねない。IPなのでレベニューシェアなんでしょうが、高粗利を確保しやすいモデルです。
最初から「キャプテン翼、1,000円で売ってます」ではなく、無料で30分読ませて、そこから翌日まで待つか課金するかという選択肢を設ける。こういった手法を「体力課金」(体力回復を待つか、課金するか)と呼ぶらしいですが、「続きを読みたい」というユーザー心理を巧みについた良いサービスだと思いました。下記のようなサイクルですね。
今後も本誌では課金サービスとそのUXを取り上げて行きたいと思います。ちなみにイグニスは極めて業績予想をしにくいアナリスト泣かせの上場企業ですね。昨年のIPO時の分析を本誌では避けました。体力課金というビジネスモデルが面白いので、今回取り上げてみました。
New!Umeki Salon、1月はサイバーエージェント関係者のみ無料キャンペーン実施中。サロンの感想は山崎ひとみさんに聞いてください。山崎割引もあるかもしれません。
内容の参考:GCP、EXITへの圧力がキツい?
広告出稿をご検討の方はこちらをご確認下さい。
Umeki Salonの神8名の人生を変えた書籍8冊。
梅木雄平が選ぶ珠玉の書籍40冊。
今日も適当にツイート中。 @umekida