「事業の相談」に来る人に教えてあげたいこと

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medium_4947081198岩瀬大輔さんのブログ(大学生に教えてあげたいこと)にインスピレーションを受けて(前々から思っていたことですが便乗して)、書いてみます。私自身はたいそうな立場ではないわけですが、それでも激おこまではいかなくても、ぷんぷん丸になってしまうことが度々あります。

私は投資家でもないですし、起業して成功しているwebサービスの運営者でもありません。The Startupで勝手な独自考察を繰り広げているからか、なぜか「事業のご相談をしたい」というご連絡をいただくことが少なくないです。結論からいうと、私に事業の相談をするのってイケてないと思うのですね。厳密にいうと相談されるほとんどの事業がイケてないです。そして私はそのイケてない点を羅列しまくって、微かな改善点などを述べることもありますが、いつもなんだか申し訳ないなと思ってしまいます。

なので最近は、メールベースで少し突っ込んだ話を聞いて判断するようにしています。この「事業のご相談」という現象について、考察します。本稿での「ご相談」は95%無料である、とお考え下さい。

見ず知らずの人に相談って、失礼じゃないでしょうか?

見え透いているのが、挨拶の定型文的な「事業のご相談」という言葉です。これならまだ目的が明確なのでマシですが、「梅木さんのブログを読んでいます。宜しくお願い致します」という訳の分からぬメッセージをもらうことがあって、ぷんぷん丸になることがあります。誰だよ、お前、何したいんだよと。

最初のアプローチ方法で、その人のビジネスセンスが伺えます。私はほとんど自分からレファレンスを通さずにアプローチすることはないですが、昨年は1度だけ名刺交換した方にアプローチして、レスが返ってこないという苦い経験をしましたね…。

実際に助言が欲しいというのもあるんでしょうが、見ず知らずの何も人間関係がない相手に対して、いきなり「相談」というのも何か失礼じゃないでしょうか。私にとっては長期的なクライアントに発展する可能性のある、明確なビジネスの匂いを感じられれば全然受けますが、なぜボランティアで見知らぬ人の相談を受けなきゃいけないのか理解できません。知り合いであれば全然乗りますけど。ドヤ顔で「ご相談」とか言われても困るわけですよw

いつか記事で取り上げてくれ的な香りを感じるアプローチも、本当に嫌です。今後そういうアプローチがあれば、容赦なく晒していきます。

助言とか聞かずに、勝手にやれよ

イケてる起業家(この件について、サロンで議題にしました)はいい意味であまり助言を聞かない場合が多いと思います。外部コンサルで入っている場合は、助言を起業家が聞いてくれた方が、自分は価値を出せていると感じるわけですが、必ずしも助言を鵜呑みにする起業家がイケてるとは限らない。

私自身はThe Startupというメディアはほぼ誰からの助言も聞かずに運営しています。とはいえ、助言してくれた友人にはとても感謝しています。裏を取らない記事をあまり出さない方がいいとか、ちゃんと取材した方がいいとか。彼はそういう助言をくれました。

まあ知らない人に助言とか聞く暇あるなら、勝手にやれよということです。他人のサービスにそこまで幅広く関心を払うほど私は親切ではない。

あ、資金調達に関するご相談とかもあるわけですが、今後しばらくはこの手の1回会っての相談は受け付けないようにしようかなと。ビジネスになる前提でご提案下さい。

梅木に事業の相談をすべき唯一の条件

梅木がそのサービスのターゲットユーザーであること。

シンプルですが。

私がターゲットになり得るユーザーであれば、私に「事業の相談」をすることは正しいと思います。「事業の相談」というよりかは、ユーザーヒアリングになりますが。私がターゲットユーザーであれば、そのサービスを今後継続的に利用する可能性があります。そういう場合は双方にメリットがあると思うんですよね。

以上。これくらいまで会う目的を明確化しないと、時間を作っても生産的じゃないなと思うようになりました。何様だよと言われることは目に見えているわけですが、宣言しておきたくなるほど、その手の問い合わせがあって疲弊した。ということをお伝え致します。これくらいハードルを目一杯上げた方が、密度の濃いアポ依頼が来ると思いますし、密度の低いアポ依頼はいりません。

ビジネスになりそうな場合は全然歓迎です。ただ、時間だけを奪い取っていく泥棒マインドの方はお控え下さい…。疲れました。

自戒して私がアプローチするときも、相手にとってのメリットを考えて、提案をしようと思いました。とはいえ私も知り合いに相談することなど全然あります。そしていつも何か申し訳ないなと思いつつ、この人なら私を受け容れてくれる器があるのではないかと信じて、相談している次第です。そういう方々には恩返しできるように、頑張りたいと思います。

ある程度の関係性のあるお知り合いの相談であれば全然ウェルカムです。相談を受け付けない奴だなと思われると、私が相談できなくなるので…。知らない人たちからのテロ的な「事業の相談」に辟易してるってことです。

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