ペイ・ウォールのボディーブロー

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ウメキワークスや月刊梅木雄平などの月額課金コンテンツをnoteで制作していますが。

アクセス数から課金者を見て算出すると、課金率は1%程度。良くて2-3%です。この数字はおそらく他のnoteプレイヤーもさほど変わらないのではないか。

普通は課金してくれた1%のユーザーのことを考え、やったぜ!とか思うのでしょうが、僕は残り99%のユーザーを考えます。よく聞く話が「続きが気になったけど、悔しいから課金しなかった」という話です。

この心理はよく理解できます。僕もなんとなくネットを彷徨っている時に、ここから先は有料ですと言われると、マジかorzとドロップすることもよくあります。

しかし、本来的には数時間かけて誰かの役に立つ記事を作ったのであれば、それ相応の対価はその情報を欲する人から得てもいいはずなんですよ。広告モデルじゃなくて、課金モデルもしっかり成り立つべきなのだと思う。

ユーザーもそれを頭の片隅では理解している。しかし、オンラインの記事に課金してきた習慣がないから、「いざ課金しろ」と言われたら、躊躇うわけで、ほとんどが課金しない。

ですが、ペイ・ウォールにぶつかる回数が増えることで、「課金してもいいかな」という心理・態度は徐々に醸成されていくと思う。ペイ・ウォールに1回ぶつかっただけの人と、10回ぶつかった人。どうでもいいペイ・ウォールならまだしも、その先を越えたいと思える体験が多かった人。彼らに対してあと数回その体験を積ませたら、課金の世界へいざなえるかもしれません。

最近、田端さんが月刊梅木雄平に課金されましたが、おそらくペイ・ウォールに何度もぶつかっていたからであり、なんの文脈もなければいきなり課金はしないと思うんです。

(予想される田端さんの心理)

今までの文脈:梅木の記事、なんか気になるやつ多いんだけど(読んでないのにシェアはしてくれる)、noteの課金記事なんだよな。

今回の課金:なに?経済力の高い男がモテるわけではない4つの理由だと?俺のことだったらどうしよう、まあいっか。買ってみるか。

今までの文脈がボディーブローのように効いた結果として、課金につながった、と推測します。

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これはサッカーに喩えると、ペナルティエリアの外からミドルシュートを打って、仮に枠に入っていなくても、ディフェンスを前がかりにさせることで、次は裏を狙ってペナルティエリア内に侵入してシュートを打ちに行ったら決まった、みたいな。

恋愛に喩えると、山本耕史がダメ元で堀北真希を口説きまくっていたら、最後はなんとかなった的な。仮にLINEで既読スルーされまくっても、そのLINEの積み上げは決して無駄ではない。1通もレスがなかったとしても、それを受け取っている限りは、ボディーブローのように効いてきて、その積み上げが好意的な反応を引き起こすことも十分に考えられます。

ネットサービスで言えば、火花のTVCMを浴びせられれば、Netflixに課金してみるかと思うような人が一部は出てくる、みたいな。

それをパブリッシャーはわかった上で続けていくのとそうでないのとでは、大きな差です。僕かて1冊も買われないことはさすがにないですが、1桁冊しか売れないこともあります。短期的な収益では、全然ペイしないですよ。月刊梅木雄平に書くポエムなんてね。

ですが自分の記事に限らず、オンラインの記事が課金されるべきというのが思い描く正しい世界であって、それに近づけるには、一人でも多くのユーザーに課金体験を積んでもらうことが大事だと思います。最初のペイウォールさえクリアすれば、2回目はグッとハードルが下がる。

逆説的な話ですが、収益度外視だからこそ、有料記事を出していくことができるんです。これが普通のライターなら「1本書いて2万円にならないならnoteになんて書かない。媒体に寄稿する」という発想にもなりがちです。TheStartupなんて最初の1年はアドセンスもよく知らなかったのでw 売上ゼロですよ。もともとこれで売上を立てようとか、思ってなかったですからね。しかし、それを積み上げていった結果として、今がある。

ということで、記事の書き手としてトッププレイヤーの方々には、ぜひnoteなどで課金記事を出していって、課金文化を啓蒙していってほしい。矛盾なんですが、有料記事を出していっても最初は収益になりません。しかし、課金が文化になれば恩恵を受けるのは、トッププレイヤーなんですよ。数年後の果実のために、ぜひ文化を耕していってほしいです。

年初のnoteバブルが過ぎ去っても、一部月額モデルにシフトした僕は月の投下時間10時間前後でnoteで40-50万円の収益が上がるようになってきました。これはきちんと月額マガジンを作った結果です。しかし、時間は本来もっと投資してもいいのだと思う。イケダさんのnoteへの張り方を見ていると、あそこまで振り切るのが正しかったんだなと思います。

ユーザー視点のペイ・ウォールの話から、提供者視点に最後は移ってしまいましたが、広告より課金モデルの方が本質的で健全だと思います。その情報をほしい人が対価を支払ってくれるという、直接取引ですから。

最後には月額マガジンの宣伝をw ぜひペイ・ウォールを越えてくださいw

月刊梅木雄平
資金調達データベースウメキワークス(valuation情報付き)



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