最近twitterで時折出てくる、木村新司氏の名言がドラッカーの名言並みに刺さるものが多く、ご本人から許可を得てまとめました。スタートアップ経営者はぜひ噛み締めていただきたい。
経営編:きむしん経営三種の神器とは
事業の解像度
命令を減らす為の仕組み
努力を継続できる方法論これがマネジメントに必要な要素。MBAで教えてる事とは随分違う。1番上ばかり教えてる。— SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月20日
これがきむしん経営三種の神器でしょうか。テストに出るやつです。
会社の経営は、文化を売っているようなもの。売れる行動規範のあるトップ、幹部、そして社員。良き文化をもつ社員を雇用し、会社全体の文化を高めていく。能力もあるが、それよりも他の人より高い意識をもち、ディシプリンがある方を仲間として受け入れていくと、会社として売れる文化が出来上がる。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月26日
能力<行動規範が重要とのこと、中長期的にはそうなのでしょうね。モラルが低い社員がいると、腐ったミカンのように悪影響を与えてしまう。
会社が上手くいく人と行かない人の違いは、社長のPDCAのスピードもありますね。何年やっても同じ事やって、何も解決してない人もいれば、数ヶ月でそんなのに不満をもって問題を解決してしまう人もいる。
— SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月12日
たしかに上手くいってないのにいつまでも同じこと繰り返してる経営者も少なくなさそうです。
成功する為には、色々やる必要はない。やる事を絞り継続していまやってる事を磨き上げれば良い。殆どの人が最初に頑張り過ぎて途中で諦める。無理せず、常に成長しつつ、続ければ良いだけ。それが難しい。
— SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月9日
手を広げすぎず、地道に継続しましょう。と。
仕事編:仕事は人に任せるのが一番早い
仕事は自分でやったが早いのでは無く、それが1番遅い。僕は全て自分の力を信じてない。仕事を自分より出来そうな人にお願いしていく。決断を早くし、考えやすい様にシンプルに説明を落とし込んでいく。そうでないと物事は立ち上がらない。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年4月13日
自分を信じるではなく、チームを信じる事が第一歩。良かれと思う指示は、自分への安心。邪魔をしない事が大切。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月9日
人に仕事を任せれるようには、自分の負けを認めれないといけない。 しかし、それには、時間がかかる。若いと体力あるし自分でやってしまう。周りに専門職的な人が少ないから。少しずつ自分がやるより詳しくなる人が増えて、自分の負け認めれるようになる。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月15日
人から人へ伝わるのは半分だとすると三階層下までは、12.5%。たったそれだけしか伝わらないから、回数増やすか、直接話すか、伝える内容を少なくするかのどれかですね。
— SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月14日
この辺は上述の「経営編」が抽象的な考え方だとすると、実務的な考え方であると読み解きました。マネジメント側からすると、これらのことってなかなかできない…(自分もできていません)。忍耐ですね。
資金調達編:アセットを積み上げられているか
資金を沢山得た起業家へのアドバイスなんですが、僕が過去からずっと実践してるのは。使った金額がアセットとして、等価以上になっているのか。それだけを意識すれば良いということです。それは常にリクイディティを伴ったバリューとして、等価以上にあるのか。
— SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年4月27日
資金をいくら調達しても、価値になるものと、回るエコノミクスに逃げずに取り組まないと、実は何も変わってないですよね。
— SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月12日
これはなかなか耳が痛いご指摘。 グノシーではTVCMに投下してユーザーというアセットを積み上げ、そのユーザーをベースに広告で収益化されています。TVCMを打ってもその後ユーザープールを作るというところまで見えていても、そのユーザーを活かしたマネタイズができていないと、「使った金額がアセットとして投下以上になった」とはいえないのではないかと。 ユーザーだけ集めてマネタイズできずに、最近Snapeeeが倒産していましたね。
利益編:同じ領域でも利益を出せる人と出せない人がいる
会社を売却するのより、利益を出す事の方が難しい事になっているというのは、おかしいよねー。売却できる人は年に数人、利益が出せるのは更にその1/3。上場するには、必ず利益が必要。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月24日
利益を出せるのはビジネス領域ではないんですよ。経営手法、経営マインドです。何度やっても利益出せる人は出せるし、出せない人は出せないのです。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月24日
同じ領域をやっても、利益が出ない会社と出る会社があるわけです。ゲームならグループスは、圧倒的だったし、インブルーも利益出てた。かたや万年利益出ない会社もある。土俵は同じ。ニュースだって同じ、グノシーは利益が出て成長を続けてる。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月24日
上記のSnapeeeの例で言うと、写真アプリ市場でInstagramは利益(現段階では売上と称すべきか)が出ているわけで、それ以外の写真アプリは結構厳しいわけです。写真アプリという市場自体がマズかったわけではなく、先行者としてFacebookに買収されてさらなるグロースを目指したInstagramの戦略が正しかったとか、同じ写真アプリであっても結果が雲泥の差。
それは市場選択ではなく、タイミングと経営手法で利益の差が出たのではないかと。よって、木村氏がその重要性を説く「経営手法をきちんと学ぶこと」で成功確率は上げられるのではないかと。
事業編:三方よし的なバランスが大事
事業てのは、バランスを見つけることなんですね。ソーシャルゲームもバランスで事業を継続させる。ユーザーにも会社にも社会にも普通の人がやってもバランスしないんだけども、バランスできるポイントを見つけて、それで継続して利益を出す。独りよがりでも、世話を焼きすぎてもダメなんですよ。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月25日
事業モデルを想像して、ここはどうかなここはどうかなと既存のバランスの可能性を探っていく。ネガティヴに疑って、ポジティブに思考する。 グノシーの時は僕の計画がポジティブ過ぎるから、ポジティブキムラとか読んでいた奴がいたそうだ。でも、可能性はポジティブに考えないとダメなんだよね。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月25日
ポジティブキムラさん。。ポジティブとネガティブの両極端に思考を振らせることは私もすごく大事だと思います。アップサイドは無限大。くらいに考えないと。
ユーザー編:ヘビーユーザーを大切に。
ユーザーの考え方。ユーザーにはライト、ミドル、ヘビーとわけて、ライトは流動的で入って来ては抜けて行くわけです。ヘビーユーザーが積み上がっていってるのか。これが1番大事。何か施策をやるとそれご崩れてないかを見ないとダメ。社員も一緒で、ロイヤリティ高い社員を長年かけて積み上げていく。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月6日
ヘビー、ミドルがある一定割合で積み上がっていって、邪魔をしない様にしないとダメ。ファンというのはそういうもので、社員も蓄積していくし、上場後の株主も同じ考え方だと思う。裏切るとヘビーが去ってライトしか残らない。何事も如何に裏切らずファンを残していくか。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年5月6日
ヘビーユーザーを裏切らないようなサービス設計が大事だと。ついユーザー層を拡充したくなって、ヘビーユーザーを置き去りにするような意思決定をしてしまいそうになることは度々ありそうですよね。ライトユーザーに耳を傾けるのではなく、ヘビーユーザーに耳を傾ける。
良き人は、いいねを貰うより与える。 — SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年4月29日
これはたしかに…。いいね!で褒めて伸ばすと。
皆さんぜひ、この記事に「いいね!」してくださいねw
そんなきむしんさんですが、色々とビジネスを立ち上げるらしく、メンバー募集中のようです。
決済ビジネスの担当者も募集しています。1人はシンガポール勤務での決済事業の事業責任者と、3名日本支社の事業立ち上げ、マーケ担当者。
— SHINJI KIMURA (@shinzizm2) 2016年4月23日
ご関心ある方はぜひ。