内製か、プラットフォームの活用か。

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サロンを立ち上げて軌道に乗った時も、noteで当たり始めた時も、必ずこういう質問をしてくる方がいました。

サロンやnoteのような決済システムって簡単に作れるだろ?内製すればいいじゃん。その方が、手数料取られないじゃん。

一理ある話なのですが、この点に対する私の方針は

勢いのあるプラットフォームの波を自ら牽引することで、プラットフォーム拡大から得られる恩恵を受ける。

なんです。この記事は、シナプスからもnoteからもお金を受けとっていない非ネイティブアドですが。サロン拡大時に、これは痛感したんですよね。

シナプスが拡大することにより、TheStartup経由ではなく、シナプス経由でUmeki Salonに入会する人が増えました。堀江さんが参入した時には、なぜか堀江さんよりも安いからという理由で入会してきた人もいました(そこ、比較するのかよとw)。

スクリーンショット 2016-03-10 18.08.37新しいプラットフォームで先行者としての立ち位置を築いておけば、そのプラットフォームが拡大したときに、美味しいんですよね。それは、内製で一人で頑張って得られる恩恵より、大きいと思います。後発者で大物が続々と参入してきたときに、大物よりも「少なくともサロンでは売れている状態」なわけですし、大物達とフラットに見られます。

全く知らない人から見ると、シナプスサロン上で「橋下大阪府元知事」と「梅木雄平」が並んでいると、梅木ってやつもなんかすごいのかもしれない。橋下さんより会員いるしな!となってくれるわけです。ええ、そういう計算ですとも。

ちなみに、佐々木俊尚さんはLIFE MARKERSというサロンを内製(少なくともシナプスではない)で2015年5月からとかなり後発で出してきましたが、会員規模は200名前後ではないかという説があります。内製にこだわらず、早めに例えば2014年中にシナプスで開始していたらもう少しスケールしてそうだなとか思います。

佐々木俊尚さんを私は普段フォローしていないので全然知らなかったのですが、佐々木俊尚さんファン以外にはほとんどリーチしていないと思います。

そういうことなんです。自らの「現時点の知名度」を過信してはダメで、プラットフォームを使って、そのプラットフォームの拡大を牽引してやろうくらいの方が、中長期で見たメリットは大きいと思います。

2016年3月時点のnoteはまさに黎明期なので、今のうちに自らがプラットフォームの拡大を牽引してやるぜ的な感じがぴったりなフェーズといえます。

NewsPicksがローンチした頃、結構使っていたのですが、各プラットフォームにいるユーザーは微妙に異なっていて、NewsPicksで記事を見ていたので、サロンに入会しましたという方も10名くらいはいらっしゃた気がします。彼らが私を知ったプラットフォームはNewsPicksだったわけで、黎明期のNPにおいて、TheStartupはけっこうランキング上位に入ることも多かったので、そこで一定の新規読者を獲得できたのでしょう。

それと同じことが2016年においてはnoteでありそうな気配がしており、NewsPicksが意識高い経済系栽培マンユーザーが多いとすると、noteはサブカルゆるふわ系が多そうな印象です。NPユーザーには絶対に売れないポエムとかが売れそうな気配。

なので、内製か、プラットフォームか。という問いは、プラットフォーム一択で、黎明期のプラットフォームは自らが牽引してその果実をもぎ取る。くらいの気概で望むのが良いと思います。内製だと若干時間がかかりますし、何よりプラットフォーム拡大の恩恵は得られません。粗利率は高いでしょうが、グロースは「現時点の自分の影響力の範囲内」の止まってしまいます。

私の例を元に話しましたが、あらゆるビジネスにおいて「内製か、プラットフォームに乗るか」という問題は発生するかと思います。その際の一つの考え方として、お役に立てれば幸いです。

コンテンツを最もスケールさせるには、内製よりプラットフォーム活用が定石。に思えるのですが、案外それが定石だと思っていない人もい多そうですね。そういう人はコンテンツビジネスの経験がないのではないかな。



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