プレミアム戦略のすゝめ

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2015年1月に出したこの記事、案外読まれています。「プレミアム戦略」というワードで検索すると5,6位くらい。

過去記事:プレミアムとは何か。説明できますか?

書籍「プレミアム戦略」の要約と解説は上記記事で。上記を読んでから本校を読み進めた方が理解しやすいので、上記は「必読!」でござります。上記を読まない人は、ここでページを閉じよう。

プレミアム戦略をわざわざ「すゝめ」と書いているのは、バイネームでは挙げないが、最近若いライター?ブロガー?がちらほら出てきていますが、もったいないなと思うことが多くて。

記事に書かれていることは真っ当な意見であることも多いのですが、彼らに対する私からのイメージは、そのほとんどが「とてもチープ」です。

それはサイトデザインであったり、彼らの肩書であったり。イケダさんくらい突き抜ければ別ですが(旧知の中ということもありますが)、そういう若い書き手とフラットに私が並べられると仮定すると、とても嫌だ。仮に、彼らと対談してくださいと他メディアからオファーが来ても乗りません。「並びを気にする」これも、プレミアム戦略の一環かと思います。

身近な知人から「twitterで田端さんに迎合するのはよくない。カッコ悪い」みたいな指摘をもらい、噛み締めてみるとそれはごもっともな指摘。お前に矜持はあるのか?という話でしょう。第三者から見ると、田端さんに媚びているように見えると。パクパクと口を開けて田端砲を待つ金魚のようだと。

きっと若い人で能力の高い人などたくさんいます。しかし、若さゆえにあまり社会的なお作法であったり、B2B的な見え方を心得ていないのではないかとも思います。この点は「お前が言うな」という指摘も入りそうですが、私は独立5年目。累計40-50社と取引してきています。B2B力がない人間が、一人でそこまで取引社数を拡大できるでしょうか。

若い面白そうな書き手を見ていると、なんか面白いことはやれそうだけど、発注するのは怖いな。あまりしっかりしてなさそうだし。という大企業側の気持ちが今はよくわかります。

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一つの例としては、大企業相手の初回顔合わせでは、スーツとまではいかなくともジャケットにFRAYのシャツ、ジョンロブで登場し、「しっかりしてる感(大袈裟にいうと、ひいてはエグゼクティブ感)」を演出します。FRAYやジョンロブは個人的趣味である一方で、自分が発注側だったら身なりがしっかりした人にお願いしたい。高い単価を支払うならなおのこと。と思います。スーツまでは着ないんですがね。

正直、面接で「来てるスーツやシャツがチープだから」という理由で、落とすどころか開始3分でやる気をなくしたこともあります。心の中で帰ってくださいと思いました。こんなチープな営業来たらやだな。うちの商材は売ってほしくないと思った。頼むからやめて!って。

私は31歳で、そろそろ年相応に見られても良い塩梅になってきたかと思いきや、まだまだそうもいかなそうです(未だに上に見られるという意味です)どんなビジネス面談の場に赴いても、舐められていると感じることは、もうほぼありません。

場数を踏んできていることもありますが、心がけ次第で「チープに見られないこと」はできると思います。若いライターっぽい人は本当にもったいない。私など「ライター」とか「ブロガー」とか安っぽいイメージが世間的にあるので、その肩書きで絶対に呼ばれなくて、「ブログ読んでますよ」と言われても「いや、メディアです(怒)」と毎回言い返してきました。

なのでおっさんはともかく、若いうちからプレミアム戦略(言い換えると、安っぽく見られないように気をつける。高価格にふさわしい振る舞いを身に付ける)を意識することで、明確に差別化することができます。

あまりそういうことに興味がない人も多そうですが、アーティストではなくビジネスマンとしてキャリアを積んでいくには、そうしたほうが圧倒的に得ですね。普段あまり指摘されないことかと思いますので、心当たりがある方は内省してみてください。

FRAYやジョンロブは無駄遣いではなく、紳士のマナーであり、高いシャツや靴に投資することで、何倍ものリターンをもたらし得るのです。春夏のジョンロブのローファーの欲しいカラーのサイズがなくて、ショックを受けたUmekiでした。



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