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僕が信じていない言葉の一つとして、「いつか独立したい」というのがあります。

いつかとか言うなら、今でしょ！という判断スピードがそれなりに早い僕からすると「いつか独立したい」というのは社交辞令というか美しき虚像というか、栽培マンあるあるな台詞にしか見えないんですよね。「貴社のご発展をお祈りしております」くらい意味のない言葉で。

しかしながら、「いつか独立したい」と言っていたやつが100%独立しなかったわけではなく、何人かいましたね。

僕は3年半サラリーマンをやりましたが、独立へのイメージはなんとなくしかなくて、「うーん、考えてみたんだけど、怖いなあ」という感じでした。なぜ独立したかというと、独立せざるを得ない状況だったというか、本当にサラリーマンは向いていないのだなと思い、サラリーマン偏差値42くらいなので、残された選択肢は独立しかなかったんです。あと、占いでは「早く独立したほうが頭角を表す」としょっちゅう言われていました。

なのでサラリーマン偏差値55から60くらいの人にとっては、独立への憧れもあるけど、なんとなく上手くサラリーマンをこなしているので、切羽詰まることもなく、いつかはゆかしならぬ、いつかは独立的なマインドセットになってしまうのです。

しかし、そういうやつのほとんどに「いつか」は来ないのではないか。年次が経つにつれ、守るべきものも増え、身動きが取れなくなっていく。

「いつか独立したい」というやつが実際に独立する割合はどれくらいか。
みなさん、その言葉をきっと真に受けてはいないのでしょうが、体感値どれくらいでしょうか？

「いつか独立したい詐欺」に害はありませんが、独立している側からすると「舐めんじゃねえ」という感覚もありますよね。「いつか独立したい」は意味がない言葉ですが、その使用用途にはもっと留意したほうが良いかなと。

うるせえ、とっとと独立しろよ。と思ってしまいますね。

＜追記＞

起業家や起業しそうな人をたくさん見ているはずの、シードアクセラレーターのサムライインキュベート榊原さんからこのようなコメントがありました。

他には、「いつか独立したい俺」に酔っている人もいるのではないかという指摘もあり、ありそうだなーと思いましたよ。